お一人様からの胃けいれん | 平準司@神戸メンタルサービス カウンセラー養成・個人カウンセリング・心理学の講演、執筆を行っています!

5月の3週目はなにかと忙しかった。

 

当初、1516日は断食明けの弱った体をいたわるべく、自宅で静養する予定だった。その時間は、家のまわりの田畑の草刈りにも充てるつもりだったのである。

 

しかしながら、私どものみずがきトレーナーと池尾トレーナーのご家族にご不幸があり、二人はなかよしトレーナーゆえ、お通夜も告別式も同じ日取りになったのである。

 

基本、私はお葬式には可能なかぎり出席するようにしているので、15日は池尾家のお通夜に、16日は水垣家の本葬に出席していただくこととしたのである。

 

そして、17日からは東京への出張となっておったので、その夜はそのまま東京に宿泊することとなった。宿は、常宿である蒲田の黒湯温泉『末広』である。

 

夕食は、ふだん、東京では講座終わりにみんなとドンチャン騒ぎと決まっているのだが、なにぶん急なスケジュール変更であったので、一人で食べることとした。

 

場所は蒲田だからして、中華料理あたりはものすごくウマい店が揃う。しかし、今回は断食明けの身‥‥。

 

「中華はないな‥‥」

 

しかし、そうなると、一人で晩メシに行ったことがあまりないこともあり、どこに行けばよいかがよくわからないのである。

 

そして、見つけたのである。

 

あの店‥‥。そう、私が“社長”をしているあの店の看板が目の前にあったのである。

 

塚田農場〜〜ビックリマーク

 

この居酒屋は行くたびにポイントが増え、主任から課長、課長から部長‥‥と昇進していくのである。私はいまは専務も通り越え、社長になっているのである。

 

社長だからして、一人で行ったとしても、まさか拒否はされぬであろう‥‥、と、ビビりながら入っていったのである。

 

「一人ですが、入れますか?」

 

「はい。カウンターでよろしいですか?」

 

そう言われたものの、実際は店内がものすごく空いていたので、端のほうのテーブル席に通された。

 

いつもは団体で利用している塚田である。みんなに遠慮しながらチビチビと食べている料理をきょうはひとり占めできるのである。

 

「フフフ音譜

 

塚田といえば、胡麻かんぱち、そして、炊餃子である。

 

いつも、水餃子はお一人様3個で計算して注文しているのだが、この水餃子、二人前からしか注文ができない。一人前は5個である。つまり、きょうは一人で10個食べねばならないのである。

 

「ああ、うれしいラブラブ

 

だれに遠慮することもなく、一人で胡麻かんぱち一皿を完食し、さらに、ふだんは3個しか食べられない水餃子を10個も食べられる幸せ‥‥。

 

「あぁ〜〜ラブラブ

 

もう、すでにおなかはパンパンなのであるが、聞かれてしまうのである。

 

「シメの麺はいかがされます?」

 

すると、条件反射的にである、私の口が私の意思と関係なくしゃべるのである。

 

「はい、一人前で!sei

 

ご存じの方も多かろうが、炭水化物を制限してきたこの私‥‥。たぶん、6年ぶりだと思う‥‥、一人前の麺を完食したのである。

 

「あ、あぁ〜〜、ウマいラブラブ

 

ちなみに、その2日後は講座終わりにみんなで中華料理を堪能したのだが、宿に帰って深夜1時半、激しい胃けいれんに見舞われたのであった‥‥。