みなさまにこのブログを読んでいただいているころ、私は3泊4日の断食修行を終え、村のボーリング大会に出場するため、クルマを飛ばしているのではないかと推測される。
断食を終えて、すぐボーリング大会というのは、いかがなものであろう
想像するに、メシを食っていないのだからして、もうフラフラのヘロヘロで、ボーリングのボールを持てるような力など残っていないのではないか‥‥。
なのであるが、私のまわりの断食経験者は一様にこんなふうにおっしゃるのである。
「頭スッキリ! お体キレキレ! それはもう、10年若返ったようなかんじですよ。ホホホホホ」
メシも食わず、なぜ、そのようになるのかまったく不明なのであるが、この原稿を書いている今日の朝、断食道場の予約金を振り込んでまいりました。
断食修行は、行く前日から食事制限を始めておいたほうがよいと聞く。
であれば、前々日の夏の5日間ワークの打ち上げが、まっとうな食事の最後になる‥‥最後の晩餐になる、というわけである。
そして、17日から断食修行に入るので、セミナー明けの16日は家でゆっくりと静養する予定なのだが、この日からできるだけ軽めの食事にしておいたほうがよいらしい。
気分的には、断食開始の前日は栄養価の高いものをたらふく食べ、3日間の断食に備えたくもなるのだが、それをすると、体にも、また、食欲の抑制にもよくないらしいのである。
比叡山の“千日回峰行”いう荒行の中に、“堂入り”と呼ばれる行がある。1週間、水も食物もまったくとらないというものなのだが、修行者はその行に入るときは、事前に軽く断食して、体を慣らしておくそうである。
そして、断食が終わっても、はじめは“回復食”と呼ばれる食事をするらしい。いきなり焼肉やカツ丼などを食べるのは体にはすごく悪いらしく、軽食からゆっくりとふだんの食事に戻していかなければならないらしいのである。
しかしながら、今回の私、断食が終わったその日はボーリング大会のあとの大宴会が待っているのである。
翌日は、福岡のフェスタに行くので、モツ鍋やいかの刺身が私を呼んでいるのである。
それを横目に、指をしゃぶっておれというのだろうか?
しかしながら、3泊4日という短い期間の断食であるが、前後の日を上手に取り入れると、実質は1週間程度の断食期間が確保でき、私のように90キロを超える体重の人は、うまくいけば4〜5キロは痩せると聞いた。
「うまくいけば‥‥‥‥‥‥」
このあたりがクセモノであり、「うまくいかなかった」としたら、リバウンドしてすごいことになってしまうやもしれん‥‥。
どちらにしても、お盆明け、みなさんにお会いするときにその答えが出ているのであろう‥‥。
この時期、私にとっての一大事は、夏休みのプランである。
が、しかし、毎夏、北アルプスに登っていたこの時期を、今年は断食道場で過ごすハメとなった。夏休みが断食道場というのは、あまりにもかわいそうではあるまいか?
せめて、山奥の秘湯に行ったり、沖縄や石垣の海の見えるコテージで静養したりという「夏休みらしい夏休みを送らせてあげたい」と、神様は私を見て思わないのであろうか?
ちなみに、当社は7月末が決算であるので、経理を担当しているうちの奥さまは、この時期、目が血走っているのである。
であるからして、夏休みのプランの提案などできるものではない。
ましてや、この夏、うちのメスネコのはるちゃんが、どこぞで生まれた子ネコ4匹をうちの家の中にくわえて持ってくるという謀略を図り、見事に成功させた。
いきなり4匹も家族が増え、しかも、これとは別の5匹の子ネコがうちの庭をわがもの顔で走り回っている状況である。
それを放って夏休みに出かけるなどというのは、奥さまにとってはたわけたことであり、そんなことを口にする輩の話はまったく聞いてもらえないのである。
だからして、これまでも、「山で修行してまいります」と言っては北アルプスに向かい、「自分と向き合ってまいります」と言っては秘湯にこもるなどして、なんとなく夏休みを確保してきた。
今年はどのような手を使うのがいいか‥‥、これが、今いちばん、私の頭を悩ませていることなのである。