正しく言うと、ちょっと熱が出て、半日、寝込んだ。
鼻がつまるとか、のどが腫れぼったいというようなことはしょっちゅうあるのだが、熱が出て体がしんどくなるということは、この30年間、一度もなかったと記憶する。
だからして、「平さんが風邪で発熱したため、今回のワークや講座はお休みにします」というようなことも一度もない。
何年か前、新型インフルエンザが猛威をふるったときなんて、平家の全員が罹患したのであるが、私だけなんともなかったのである。
これほど長い間、風邪をひかないでいると、世間の人はこう言うのである。
「アホやから、ちゃう」
返す言葉もないのである。
今回、風邪っぽさを感じたのは2月5日の金曜日であった。
で、常宿である蒲田のビジネスホテルからいちばん近い診療所に行ったのであるが、この診療所、それはそれはすごい空きっぷりであった。
「ちょっと体調が悪いので、抗生物質がほしいんですけれど‥‥」
しかし、ここの先生、鼻の奥も扁桃腺も腫れていなかったので、クスリはくれなかったのである。
で、「すぐ治るか、悪くなるか、どちらかですね。悪くなったらまた来てください」と、つれない態度。このあたりが、この診療所が空いている由縁ではないかと思う。
翌2月6日の朝、体調はすこぶる優れなかったのである。
で、またこの診療所に行ったのである。
「どうも、すごく悪いほうになっちゃったんで、抗生物質ください」
私がそう言うと、先生はのどを調べたのであるが、さほど腫れていたわけでもなかったので、「インフルエンザの検査をしましょう」と言う。熱もないのに、である。
鼻に長い棒を突っ込まれて、グリグリされた。そのあと、すぐに結果がわかり、「陰性ですね」と言われた。つまり、インフルエンザではなかったようなのである。
そして、「かかってすぐには出ないことがあるので、明日、もう一度、検査したほうがいいですね」と言われたのであるが、「明日は日曜日で当院はお休みなので、休日診療所を探して行ってね」とこの私を冷たく突き放すのである。このあたりが、この診療所に人けのない理由だと思う。
いちおうクスリは出たが、ツムラの葛根湯であった。
まったく抗生物質をくれない先生だと思ったら、どうも、漢方薬ファンだったようである。このあたりが、この診療所の人気がいまいち出ない理由だと思う。
それはさておき、問題はこの日の昼から2時間の講座があり、翌日曜日は、一日、リーダーシップ・トレーニングが入っているということであった。
その時点で気分は悪いが熱はなし。午後からの2時間の講座はマスクを着用して行うこととした。
が、しかし、この日の夕方から熱が出はじめたのである。
といっても、7度2~4分ぐらいだったので、インフルエンザにしては低い熱である。それでも、万が一、インフルエンザだったとしたら、みなさんに感染すわけにはいかないので、翌日のリーダーシップ・トレーニングはキャンセルさせていただくことにしたのである。
事務所に連絡すると、今井くんは「売上が、売上が‥‥」と会社の心配をしていた。
成井ちゃんあたりは「フィスブックをやりすぎて、知恵熱が出たのでは‥‥?」とおもしろがっていたらしい。
キミちゃんはどこ吹く風であったようだ。
ともあれ、大事を取らせていただいたところ、翌日の朝にはなんと熱は下がってしまっていた。
が、念のため、休日診療所に検査に行ってみると、ものすごく混んでいた。2時間少し待って、検査を受けた結果、こう言われた。
「陰性です」
ふてくされて、その日は16時間も寝てしまったのである。
みなさん、サボってごめんなさい。
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