オーガニックビレッジの作り方 | 榊原平のブログ―安城·愛知から世界に学ぶ Taira Sakakibara’s Blog : A Global Learner from Anjo and Aichi

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榊原平と申します。愛知県安城市出身・在住。常に学び、観察し、考え、人や社会に共感し、このブログでは自分が学んだことや考えたことや感じたことを書いています。このブログで安城・愛知から世界へつながり(Solidarity)を作りたいと思っています。

はじめに

オーガニックビレッジとは、有機農業の生産から消費まで一貫して行う地域ぐるみの取組です。

有機農業とは、化学肥料や農薬を使わずに、自然の力を活かして作物を育てる農業です。

 

有機農業は、環境や健康にやさしいだけでなく、美味しい農産物や特産品を生み出すことができます。

 

オーガニックビレッジでは、農業者だけでなく、事業者や消費者、地域住民などが協力して、有機農業の拡大や販路の確保、産地の魅力の発信などを行います。

 

オーガニックビレッジを作ることで、地域の活性化や持続可能な社会の実現に貢献できます。

本論:オーガニックビレッジを作るには

オーガニックビレッジを作るには、以下の手順を踏む必要があります。

1. 有機農業実施計画の策定

まず、オーガニックビレッジに取り組む市町村や地域の代表者が集まって、有機農業の目標や方針、具体的な取組内容やスケジュールなどをまとめた「有機農業実施計画」を策定します。

この計画は、農林水産省の参考様式に沿って作成することができます。

 

計画の策定には、有機農業の専門家や経験者、消費者団体などの意見やアドバイスを聞くことが重要です。

有機農業の拡大に向けた「有機農業実施計画」は、市町村が主体となって策定するものであり、以下の項目を含めることが望ましいと考えられます。

1.有機農業の現状分析

市町村内の有機農業の生産面積、生産者数、生産物の種類、流通・加工・消費の状況などを把握する。

2.有機農業の目標設定

市町村の有機農業の将来像を描き、生産面積や生産者数などの数値目標を設定する。

3.有機農業の推進方策

目標達成に向けて、生産者の育成や支援、流通・加工・消費の促進、地域連携や情報発信などの具体的な取組を計画する。

4.有機農業の評価・改善

目標や方策の達成状況を定期的に評価し、必要に応じて計画を見直す仕組みを整備する。

 

「有機農業実施計画」の策定にあたっては、市町村内の有機農業に関係する多様な主体(生産者、事業者、消費者、NPOなど)の意見やニーズを聞くことが重要です。

 

また、他の市町村や専門機関などのノウハウや事例を参考にすることも有効です。

 

本事業では、市町村が「有機農業実施計画」の策定に向けて、以下のような試行的な取組を行うことができます。

1.有機農業の現状調査

市町村内の有機農業の生産、流通、加工、消費の実態を調査する。

2.有機農業の意識調査

市町村内の有機農業に関心のある生産者や消費者の意識やニーズを調査する。

3.有機農業の勉強会

市町村内の有機農業に関係する主体を集めて、有機農業の基礎知識や事例紹介、意見交換などを行う。

4.有機農業の視察会

他の市町村や専門機関などの有機農業の先進的な取組を視察する。

 

以上の取組を通じて、市町村内の有機農業の現状や課題、可能性を把握し、「有機農業実施計画」の策定に向けて準備を進めることができます。

2. オーガニックビレッジ宣言の実施

次に、有機農業実施計画ができたら、市町村長が農林水産省に「オーガニックビレッジ宣言」を行います。

 

この宣言は、オーガニックビレッジの取組に対する市町村の決意を表明するものです。農林水産省の様式に沿って作成することができます。

 

宣言を行うことで、農林水産省からの支援や交付金の受け取りが可能になります。

3. 有機農業の拡大や販路の確保などの取組の実施

最後に、有機農業実施計画に基づいて、具体的な取組を実施します。

例えば、以下のような取組があります。

  • 有機農業にまとまって取り組む地域の形成(地域説明会、団地化、技術指導など)
  • 堆肥や有機資材の供給体制の整備
  • 有機農産物の集出荷や加工体制の構築
  • 有機農産物の販路の確保や拡大(産消提携、直売所、ECサイトなど)
  • 有機農産物の品質や安全性の確保(有機JAS認証、検査など)
  • 有機農業の普及や啓発(産地見学会、体験会、広報活動など)

これらの取組は、農林水産省の交付金や補助金を活用することで、費用や人材の面で支援を受けることができます。

おわりに

オーガニックビレッジの作り方について、説明しました。

 

オーガニックビレッジは、有機農業の生産から消費まで一貫して行う地域ぐるみの取組です。

 

オーガニックビレッジを作るには、①有機農業実施計画の策定、②オーガニックビレッジ宣言の実施、③有機農業の拡大や販路の確保などの取組の実施の3つの手順が必要です。

 

オーガニックビレッジを作ることで、地域の活性化や持続可能な社会の実現に貢献できます。

 

私は、オーガニックビレッジの作り方というテーマで記事を書きました。


オーガニックビレッジのメリットは、以下のようなものがあります。

  • 地域の農業や環境を守ることができる
  • 地域の経済や雇用を活性化することができる
  • 地域のコミュニティや文化を育むことができる
  • 地域の子どもたちにオーガニック食材を提供することができる

特に、地域の子どもたちにオーガニック食材を提供することは、食育の一環として重要です。


オーガニック食材は、農薬や化学肥料などの人工的なものを使わずに、自然の恵みを活かして作られた食材です。


オーガニック食材を食べることで、子どもたちは以下のような効果を得ることができます。

  • 健康や免疫力を高めることができる
  • 味覚や食べ物への関心を高めることができる
  • 食べ物の由来や生産者の顔を知ることができる
  • 食べ物に対する感謝や尊敬の気持ちを育むことができる

オーガニックビレッジに興味のある方は、ぜひ農林水産省のホームページやオーガニックビレッジの取組を紹介した記事を参考にしてみてください。

 

オーガニックビレッジの創出に向けて、一緒に頑張りましょう!