常滑市議会の政治倫理審査会のずさんさを徹底解説!開催されていない第7回の記録がある! | 榊原平のブログ―安城·愛知から世界に学ぶ Taira Sakakibara’s Blog : A Global Learner from Anjo and Aichi

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榊原平と申します。愛知県安城市出身・在住。常に学び、観察し、考え、人や社会に共感し、このブログでは自分が学んだことや考えたことや感じたことを書いています。このブログで安城・愛知から世界へつながり(Solidarity)を作りたいと思っています。

審査結果報告書には開催されていない審査会の記載があった

常滑市議会の政治倫理審査会の審査結果報告書が、

開催されていない審査会の記載があるという問題が発覚しました。

 

これは、審査結果報告書の作成に関わった政治倫理審査会の会長、副会長、委員8名全員が、

内容を確認していなかったことを示すものです。

 

しかし、これだけではありません。

 

審査結果報告書は、井上恭子議員に対して、

政治倫理基準に違反する行為があったと認定し、

文書による厳重注意を決定しました。

 

しかし、審査結果報告書は、

井上議員の発言の真偽や根拠について、

具体的な証拠や分析を示していないばかりか、

井上議員の政治的な主張や見解に対する不快感や反発を反映している

と言えます。

 

このような審査結果報告書は、

市民の信頼を損なうものであり、

政治倫理審査会の趣旨や目的に反すると言えます。

 

この記事では、審査結果報告書の問題点を詳しく分析します。

審査結果報告書には開催されていない審査会の記載があった

先日、常滑市議会の政治倫理審査会の審査結果報告書を入手したところ、

驚くべきことに、開催されていないはずの「第7回」の記載がありました。

 

これは明らかに事実と異なる記述であり、

市議会事務局も私からの指摘で、

この間違いに気づいたということです

(12月27日議会事務局へ指摘し確認)。

 

どうやら、議会事務局が作成した審査結果報告書は、

実際には6回までしか開催されていない審査会について、

コピペを誤って第7回までしてしまったようです。

 

これは単なるミスかもしれませんが、

それにしても、審査結果報告書という重要な文書において、

こんなに大きな誤りがあることは許されるべきではありません。

 

3.名誉毀損の「毀損」と「棄損」が混在

画像

 


常滑市議会政治倫理審査会の審査結果報告書です(笑)。
ずさんすぎる。


審査結果報告書4頁です。名誉毀損は法律や行政では毀損の方の漢字を使うのに、

政治倫理審査会では「棄損」の漢字を使っていて、変だと思っていました。

 

政治倫理条例では正しく「毀損」の方が使われています。

審査結果報告書では混同して使っていました。

議員も議会事務局の間違いに気づいていないのでしょう。恥ずかしいレベルです。

審査報告書には会長の記名があった

審査報告書には会長 稲葉民治の記名がされています。

 

 

審査結果報告書に8名の記名があった

さらに、審査結果報告書には、

政治倫理審査会の稲葉民治(会長) 伊奈利信(副会長)

、他各会派からの全8名の委員の記名がありました。

 

これは、彼ら全員が審査結果報告書の内容について確認し、

同意したことを示すものです。

 

しかし、審査結果報告書には開催されていない審査会の記載があったことは、

彼らが審査結果報告書の内容を確認していなかったことを意味します。

 

責任のある会長・副会長・委員ら8名は
いい加減な審査を行っていた

 

つまり、政治倫理の審査に責任のある会長、副会長、委員は、

ずさんでいい加減な審査を行っていたことが明らかになります。

審査結果報告書の証拠は市民に公開されていない

もう一つの問題点は、審査結果報告書の証拠資料が市民に公開されていないことです。

 

政治倫理審査会は、市議会の議員に対する
政治倫理の遵守状況を調査し、審査する機関です。

 

その審査結果の証拠資料は、

市民の知る権利を尊重し、

透明性を確保するために、公開されるべきものです。

 

しかし、常滑市議会の政治倫理審査会の審査結果報告書の根拠となった

事実関係調査委員会報告書の証拠資料は、

非公開であり、市民は見ることができません。

 

常滑市議会議長は、これらに対する開示請求に対して、

2023年12月25日に不開示決定書をし、27日に伝えてきました。

 

審査結果報告書の内容に自信がないか、市民に知られたくない

これは、審査結果報告書の内容に自信がないか、

市民に知られたくないかのどちらかであると推測されます。

 

どちらにしても、審査結果報告書の根拠となった事実関係調査委員会報告書の証拠の公開を拒むことは、

市民の信頼を失うことにつながります。

審査結果報告書は井上恭子議員に対して不当な認定をした

審査結果報告書は、井上恭子議員に対して、

政治倫理基準に違反する行為があったと認定し、

文書による厳重注意を決定しました。

 

その根拠として、井上議員が自身の Facebook で、

他の議員の名前を公表し、

虚偽の事実を摘示し、名誉を毀損したり、

告訴を示唆したりしたという事実関係調査委員会の報告書を引用しました。

 

しかし、この審査結果報告書には、いくつかの問題点があります。

以下に挙げます。

 

1. 事実関係調査委員会の報告書は、

井上議員の発言の真偽や根拠について、
具体的な証拠や分析を示していません。

 

2. 井上議員の発言が虚偽であるという認定は、

事実関係調査委員会の主観的な判断に基づいていると言えます。

 

また、井上議員の発言が他の議員の名誉を毀損したり、

告訴を示唆したりしたという認定も、
法的な観点から見て正しいかどうか疑問が残ります。

 

3. 事実関係調査委員会の報告書は、井上議員の発言に対する他の議員の反応や感想を多く引用しています。

しかし、これらの引用は、井上議員の発言の真偽や根拠を検証するものではなく、

井上議員の発言に対する批判や反論であると考えられます。

これらの引用は、政治倫理審査会の審査事項とは関係がないと言えます。

 

4. 事実関係調査委員会の報告書は、井上議員の発言について、

政治倫理審査会の審査事項とは関係がないと思われる内容についても、

虚偽や名誉毀損と認定しています。

例えば、井上議員が学校給食の安全性について発言したことや、

井上議員が信頼している弁護士との会話を公にしたことなどです。

これらの内容は、井上議員が市民の代表として、

重要な事業や法的な手段に対して意見を述べることを示しており、

それ自体は政治倫理に反するものではないと考えられます。

 

以上のように、審査結果報告書は、井上議員の発言に対して、

事実関係調査委員会の主観的な判断や批判をもとに、

虚偽や名誉毀損と認定し、

政治倫理基準に違反する行為があったと結論づけています。

 

しかし、この結論は、具体的な証拠や分析、法的な観点に基づいていないと言えます。

 

また、この結論は、

井上議員の政治的な主張や見解に対する
不快感や反発を反映している

とも言えます。

 

したがって、審査結果報告書は、

井上議員の政治倫理の違反事項に関するものではなく、

井上議員の政治的な立場や活動に対する攻撃や妨害である

と考えられます。

 

このような審査結果報告書は、

市民の信頼を損なうものであり、
政治倫理審査会の趣旨や目的に反する

と言えます。

審査結果報告書の改善のための提案

以上の点を踏まえて、私は審査結果報告書に対して、以下のように提案します。

 

1. 事実関係調査委員会の報告書を撤回し、井上議員の発言の真偽や根拠について、具体的な証拠や分析を示すこと。

 

2. 井上議員の発言が他の議員の名誉を毀損したり、告訴を示唆したりしたという認定を見直し、法的な観点から見て正しいかどうかを検討すること。

 

3. 井上議員の発言に対する他の議員の反応や感想を引用するのをやめ、政治倫理審査会の審査事項とは関係がない内容については、虚偽や名誉毀損と認定しないこと。

 

4.井上議員に対する文書による厳重注意を取り消し、井上議員に対する謝罪と信頼回復のための措置を講じること。

 

私は、これらの提案が実行されることで、常滑市議会の政治倫理審査会の審査結果報告書が、より公正で透明で信頼できるものになると期待します。

 

また、これらの提案が実行されることで、常滑市議会の議員間の関係や市民との信頼関係が改善されると期待します。

 

最後に、常滑市議会の議員の皆様におかれましては、

市民の福祉の向上と常滑市の発展のために、

政治倫理の確保と議会の活性化に努められることを願っています。

 

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