渋谷駅で見上げるべき岡本太郎の「明日の神話」、30メートルの壁画が語る核兵器への警鐘 | 榊原平のブログ―安城·愛知から世界に学ぶ Taira Sakakibara’s Blog : A Global Learner from Anjo and Aichi

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榊原平と申します。愛知県安城市出身・在住。常に学び、観察し、考え、人や社会に共感し、このブログでは自分が学んだことや考えたことや感じたことを書いています。このブログで安城・愛知から世界へつながり(Solidarity)を作りたいと思っています。

明日の神話

「明日への神話」という岡本太郎の作品は、岡本太郎がメキシコで制作した巨大な壁画で、第五福竜丸が被爆した際の水爆の炸裂の瞬間をモチーフとしています。

 

 

岡本太郎は原爆や水爆をテーマにした作品を多く描いており、広島や長崎の原爆の恐怖を人々に訴えかけるとともに、悲惨な体験を乗り越え、再生する人々のたくましさを描いたとされます。

 

この壁画は、1968年から1969年にかけて制作されました。

 
 

制作経緯

この壁画は、メキシコで建築中だったホテルから依頼を受けたものでしたが、依頼主の経営状況が悪化したため、ホテルは未完成のまま放置され、納品された作品も行方不明になりました。

 

2003年にメキシコシティ郊外で発見された後、修復されて2008年に渋谷駅に恒久設置されました。

展示場所

現在、「明日の神話」は渋谷駅のJR線と京王井の頭線を結ぶ連絡通路に展示されています。

意義

この壁画は、岡本太郎のパブリックアートの代表作であり、大阪万博のシンボルタワー「太陽の塔」と対をなすと言われています。

 

この壁画は、「原爆という事実は日本人全てが引き継がなければならない問題だ」という岡本太郎の思いを表現したものであり、現代社会においても核兵器やテロなどの脅威に対する警鐘となっています。

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