再エネの出力抑制に関する日経新聞の記事に対して、安田先生が批判的なコメントを発表されたことをお伝えします。
日経新聞の記事は再エネに対する偏見や誤解を助長
日経新聞は7月4日付けで「再生可能エネルギー狂騒曲」という特集を掲載しました。その中で、再エネの出力抑制について「限界近い」という見出しで報じました。出力抑制とは、再エネの発電量が需要を上回る場合に、送電会社が発電事業者に発電量を減らすように指示することです。記事では、出力抑制は需給バランスが崩れると大規模停電を招きかねないやむを得ない措置だと紹介されています。
安田先生は出力抑制はルールに基づいた運用であり、技術的にも問題ないと指摘
しかし、この記事は再エネに対する先入観や無理解を助長していると安田先生は指摘されています。安田先生は、出力抑制はルールに定められた運用でその順番が回ってきただけであり、技術的にも問題ないという国際的な見方を紹介されています。安田先生のコメントは以下の通りです。
「日経新聞の記事は再エネに対する偏見や誤解を拡散していると感じました。出力抑制はルールに基づいた運用であり、技術的にも可能なことです。国際エネルギー機関では既に10年前に、風力+太陽光10%程度(現在の日本の水準)であれば「大きな技術的課題ではない」と結論づけています。このような情報を紹介せず、何故「限界近い」と見出しで煽るのでしょう? これは日本の技術力の問題ではなく日本のメディアのレベルの問題かもしれません。」
再エネは日本のエネルギー政策の重要な柱であり、正しい情報を広めることが必要
安田先生のコメントから分かるように、再エネの出力抑制は技術的に問題ないことが明らかです。再エネは日本のエネルギー政策の重要な柱であり、正しい情報を広めることが必要です。日経新聞の記事は再エネに対する偏見や誤解を拡散していると感じた方は、安田先生のコメントを参考にしてください。
以上、再エネの出力抑制に関する日経新聞の記事に反論する安田先生の見解でした。
- 再エネ出力制御の低減に向けた取組について - 経済産業省
- 再エネの発電量を抑える「出力制御」、実は再エネの大量導入に役立つ? |スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁
- 再エネ出力抑制の事後検証について - 経済産業省