動物の5つ自由(The Five Freedoms for Animal)とは | 榊原平のブログ―安城·愛知から世界に学ぶ Taira Sakakibara’s Blog : A Global Learner from Anjo and Aichi

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榊原平と申します。愛知県安城市出身・在住。常に学び、観察し、考え、人や社会に共感し、このブログでは自分が学んだことや考えたことや感じたことを書いています。このブログで安城・愛知から世界へつながり(Solidarity)を作りたいと思っています。

動物の5つの自由(The Five Freedoms for Animal)とは

「5つの自由」とは、当初、1960年代の英国において家畜に対する動物福祉の理念として提唱され、現在では、家畜のみならず、ペット動物・実験動物等あらゆる人間の飼育下にある動物の福祉の指標として国際的に認められています。

 

以下の自由は、人間が管理しているすべての動物に対して与えられなければならない、と考えられています。

1.飢え・渇きからの自由(Freedom from Hunger and Thirst)

  • (1)  健康を維持するために栄養的に十分な食餌を与えられている。
  • (2)  きれいな水をいつでも飲めるようになっている。

2.不快からの自由(Freedom from Discomfort)

温度、湿度、照明など、それぞれの動物にとって快適な環境を用意できている。

  • (1)  自由に身体の向きを変えることができ、自然に立つことができ、楽に横たわることができる。
  • (2)  清潔かつ静かで、気持ちよく休んだり、身を隠すことができる。
  • (3)  炎天下の日差し、雨風を防ぐことができる。
  • (4)  キツすぎる首輪など苦痛のある飼育環境にいない。

など

※  身動きのできない狭い場所、糞尿まみれの状態、日よけのない炎天下、雨風や騒音などにさらされている、といった飼育環境は動物にとって好ましくはありません。

3.痛み・負傷・病気からの自由(Freedom from Pain, Injury or Disease)

  • (1)  怪我をするような危険物のある環境にいない。
  • (2)  病気にならないようにふだんから健康管理をしている。
  • (3)  痛み、外傷あるいは疾病の兆候があれば、十分な獣医医療が施される。

4.本来の行動がとれる自由(Freedom to behave normally)

  • (1)  各々の動物種の本来の生態や習性に従った自然な行動が行えるようにする。
  • (2)  群れや家族で生活する動物は同種の仲間と生活でき、また、単独で生活する動物は単独で生活できる。

5.恐怖・抑圧からの自由(Freedom from Fear and Distress)

  • (1)  精神的苦痛、過度なストレスとなる恐怖や不安を与えず、それから守ること。
  • (2)  動物も痛みや恐怖、苦痛を感じることを理解し、もしその兆候があれば原因を特定して軽減に努めること
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