僕の習ったグレイシー柔術は今では希少価値の柔術になった。
今のBJJはグレイシー柔術ではない。
スポーツとして素晴らしい柔術がBJJ.
あの時代のバーリトゥードは時間無制限
バーリトゥードにポイント制はない。
どちらかが勝つまで続く。
30年位前のグレイシー柔術は今とは全く違う。
カーリーグレイシーは2020年の自分の柔術をこう言っている。
今では希少価値となったオリジナルのグレイシー柔術
それが学べるアカデミーと胸を張って教えている。
カーリーの教えるグレイシー柔術は生きることに輝きをくれる。
初めてのバーリトゥードの前の恐怖と
コロナ騒動で感じる人々の恐怖は似ている気がする。
コロナ騒動は正体が見えない、そしていつ終息するのかも見えない。
グレイシー柔術を知るまではバーリトゥードは全く未知の世界。
そして試合時間は無制限。
判定に逃げることは出来ない。
勝負がつくまで延々と続く。
本当に疲れて動けなくなってしまったら?
その時にもし相手にテイクダウンされて上から攻撃が来たら?
それをどうやって防ぐのか?
それが全く分からない状態で闘うのは凄く怖かった。
時間無制限で体重も無差別
例え相手が素人でも怖い。
グレイシー柔術を学ぶ一番初めの日にカーリーは教えてくれた。
「闘いで一番邪魔をするのは相手じゃない。」
「自分の中の恐怖心だ。」
「恐怖心は自分を壊す。」
「相手が壊すよりもその方が怖い。」
「そしてそれを克服するのがグレイシー柔術さ。」
この言葉を今回のコロナ騒動に当てはめると
同じように感じる。
「恐怖を作る最大の問題は未知さ。」
「知らないことが一番の恐怖を産み出す元なんだ。」
「根性やフィジカルで恐怖を克服するのは難しい。」
「マッチョでも弱いのは沢山いる。」
「テクニックをたくさん知っていても弱いのもいる。」
「体力や技術は闘いの為の準備に過ぎない。」
「グレイシー柔術にはその先がある。」
「グレイシー柔術はその先で出来ている。」
それから闘いで起こる全ての状況でのディフェンスを習った。
そして正確なディフェンスからの反撃のやり方も。
怖い状況での対応を一つ覚えるごとに心配が消えていった。
恐怖心が薄まる、そして自信に変わってゆく。
コロナ騒動は正体が見えない。
でもこれから起こるであろう問題は考えればわかってくる。
ただ恐れると恐怖心は喜んで大きくなって支配しようとする。
いきなり馬乗りになられて殴られることから
バーリトゥードは始まらない。
一番初めに何が起こるか?
それをどうやって防いで有利に持っていくのか?
その繰り返しがグレイシー柔術
慎重にそれでいて恐れずに
その為に必要なテクニックと心の状態そして体の状態
その全部を満たすのがカーリーの柔術だった。
恐れるのはファイターじゃない。
恐れれば恐れるだけ不利になる。
それを克服するやり方が集まって出来たのがグレイシー柔術
1月に再会してからコロナ騒動が起きた。
グレイシーチームが頻繁に連絡をくれる。
カーリーもたまにくれる。
みんなグレイシー柔術を活かして笑顔で暮らしている。
余計な恐れに潰された仲間はグレイシー柔術には1人もいない。
いつも体を使って実践しているから当たり前なのだ。
頭で考えるだけではない。
スパーリングやテクニックでグレイシー柔術の思想を実践する。
だから覚え方が違う、身に付き方が深くなる。
グレイシー柔術は単なる格闘技ではない。
今回改めてそう感じた。
現実に起こっていることよりも恐怖心の方が恐ろしい。
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本日3日はヤンロムルダー戦の前の方が怖かった。
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