政府による外出自粛要請が長引いています。

日本中、世界中が不安な日々を過ごしてる。

 

テレビやSNSは不安を煽るような情報がいっぱい。

困ったもんだの日々です。

 

そんな中で僕は一日一日を大切に過ごしています。

時間だけはあるので毎日稽古を沢山してます。

 

案外楽しい日々です。

 

56歳の普通の暮らしでは出来ない量の稽古を毎日出来る。

これは考え方を変えると素晴らしい時間。

 

56歳だから昔のような体力はない。

それでも56歳だからの経験があるので

若い頃とは違った稽古が出来ています。

 

柔術で充実です。

不思議なくらい何かが閃き降りてきます。

 

自粛期間が始まった初日。

時間があるから木刀や棒を振ろうと決めました。

 

初日は3回振ると刃筋が乱れました。

3週間が過ぎた頃には100回×12の1200回出来るようになりました。

柔術で充実です。

 

そして昨日何となくの閃きで息を止めて素振りをやってみました。

35回出来ました。

 

それが終わると不思議なことが起きました。

体が活き活きして元気が溢れ、心は穏やかになっている。

 

今まで経験したことのないような不思議な感覚でした。

 

今朝からの稽古では30回×10セットやりました。

元気が溢れて来る感じが出て来ます。

 

生きることは息をする息る(いきる)でもあるからでしょう。

呼吸は生命活動と大きく関係しています。

 

不安や心配事があれば呼吸は浅くなります。

だから深呼吸とかするのでしょう。

武術の稽古はもっと深いのです。

 

戦国時代の柔術は命をかける為の物でしたから。

戦国時代の不安はコロナよりもある種きつい。

 

その知恵を柳生心眼流柔術で学び

この時期ならではの稽古で体感しました。

 

この時期だからこそ染みる言葉が

カーロスグレイシーの12の言葉です。

以前のブログに書いてあるのでよろしければご覧ください。

 

今年の1月にサンディエゴに行った時に初めて存在を知りました。

ところが初めて見た時から全部意味が分かりました。

英語なのに全部分かりました。

 

それはカーリーグレイシーと過ごした時間

アカデミーでの練習、プライベートで一緒に過ごした時間

その物だったからです。

 

グレイシー柔術にも呼吸法があります。

20年以上前にやった練習それがあったから

そして柳生心眼流での学びがあったから

 

昨日の不思議な閃きがあったんだと思います。

 

考えてみれば30年以上前の総合格闘技はバーリトゥード

本当に何でもありでした。

 

あの試合ヤンロムルダーと試合をやるまでの時間

UFC史上最も残虐と言われる第2回大会

それを見てからの恐怖は物凄い経験でした。

 

そこからサンフランシスコに渡ってカーリーから

グレイシー柔術を学んで試合をするまでの恐怖は

本当にやばかったです。

 

グレイシー柔術は生きる為の知恵でもあります。

僕の習ったグレイシー柔術は世間で知られている物とは違います。

 

カーロスグレイシーの12の言葉がグレイシー柔術の本質です。

柔術は日常と共にある。

 

練習よりも遥かに長い時間を過ごす日常

そこでどう暮らすかそこに強さの秘密がある。

 

マットよりも日常の時間が遥かに長い。

カーリーが教えてくれた柔術は柔術で息をする。

 

息をする時に根幹にあるのがカーロスの教えです。

 

12の言葉の内容をその場その場でカーリーは

一緒にいる時にいつも話して聞かせてくれました。

 

やがて学ぶ柳生心眼流も基本は同じです。

武士とは生き方そのものです。

稽古はその一部に過ぎません。

 

今回のコロナ騒動で時間がある分

分かったことこの状況だから身に染みて感じられることがあります。

 

グレイシー柔術と柳生心眼流柔術は単なる格闘技 戦闘術ではない。

生きる為の知恵の宝庫です。

 

時間があるので少しずつ書こうと思います。

 

みんな元気で過ごしてください。

元気な笑顔で再会する日を心待ちにしてます。