10 Become too stable to feel disturbed, too peaceful to feel anger, too confident to feel fear & too content to tumble in adversity.  
 

心身の安定を保てば、何かに邪魔されることはありません。

安らかな心でいれば、怒りがこみ上げることはありません。

自信を持てば、恐怖を感じることはありません。

満足していれば、逆境に怯えることはありません。

 

 19942回アルティメット大会を僕は見に行った。

アメリカのデンバーで開催された大会.

UFC史上最も凄惨で危険な大会と言われる第2回大会。

 

体重は無差別 

試合時間はラウンドなしの無制限。

ルールブックはたったの1ページ 

 

2人の勇者がオクタゴンに入り一人の勝者が決まる。

反則は目つきと嚙みつきのみ。

たった1ページでも余る。

 

この試合がきっかけでグレイシー柔術を学びバーリトゥードを闘うことになる。

 

アルティメット大会以前ブラジルでは既にバーリトゥードが行われている。

テレビ放映まで行われ人気を博した時代もある。

 

その頃のバーリトゥードは時間無制限がほとんどだった。

グレイシー柔術はバーリトゥードの為の柔術でもある。

 

だからグレイシー柔術には時間無制限で体重差が大きな時の為のテクニックがあり、

その為のトレーニングの方法がある。

 

カーリーはグレイシー柔術を説明する時にこう言った。

 

相手がどんなに大きくて力が強くともグレイシー柔術は闘える。

 

グレイシー柔術は相手に攻めさせるんだ。

本当は攻めさせるのではない。

攻めていると勘違いさせるんだ。

 

完璧なディフェンスがグレイシー柔術にある。

相手の攻撃の全ての状況ポジションに対してディフェンス出来る。

 

これがグレイシー柔術のテクニックさ。

これが出来たら。

勘違いして完成出来ない技を相手が繰り出してきても冷静にそれをディフェンスする。

 

その時に大事なのは感情のコントロールさ。

 

感情が乱れれば呼吸が乱れる。

呼吸が乱れれば結局疲れてしまう。

 

そうなってしまえばグレイシー柔術ではなくなってゆく。

グレイシー柔術でも負けたことは何度もある。

 

でもそれはグレイシー柔術が負けたんじゃない。

グレイシー柔術を忘れて闘ったからなんだ。

 

グレイシー柔術は絶対に負けない。

グレイシー柔術を忘れてしまわない限り。

 

カーリーグレイシー柔術は

unbeatable jiu-jitsu

 

絶対に勝つよりも絶対に負けないを

前面に押し出したテクニックが大半を占める。

 

どんなに大きな相手、力が強い相手でも

疲れて呼吸が乱れてくれば勝つチャンスが生まれる。

息が切れて動けなくなったら赤ん坊と同じになる。

 

相手をその状態に持っていくのがグレイシー柔術さ。

 

グレイシー柔術は相手の力を奪い勝利する。

その為に必要な心と体をテクニックで鍛える。

 

グレイシー柔術のテクニックは目の前の相手と

一緒に動きながら別の相手を想像して磨いてゆく。

 

何を想像するのか?

 

自分のテクニックが上手く使えないような困難な状況を想像して、

それでも使えるようにしてゆく。

 

相手は自分よりも遥かに大きくて

スタミナがあって元気な良く動く状態と思って。

自分は疲れてもう動けないと想像して。その状態でもリラックスして動く。

 

確実に相手の攻撃をストップしながらチャンスを窺う。

 

このトレーニングは体と同時に、

いや体以上に心の状態を動かすことが必要になる。

 

肉体だけでなく精神面もきちんと想像する。

不利な状況での不安や恐怖心を設定して

それでも安定させてリラックスして動く。心をイメージして動かしてゆく。

 

心と体は密接な関係だから単なる想像から

リアルに心を動かすように進めてゆく。

 

体を動かさないで想像するよりも

実際に相手がいて動く状態だと想像が難しくなる。

 

だからやる、難しいことをやった方が上達が早くなるから。

 

グレイシー柔術は走り方も独特だったりする。

 

時間無制限で闘える肉体は、

決して息を上げないでどれだけ長い距離を走るかで出来上がる。

 

時には息を止めて海で泳いだりもする。

 

向かってくる波に向かって突っ込んで泳ぐ

そのまま息を止めて沖に向かって泳ぐ。息が苦しくなるまで泳いで

そのまま息を回復させるように泳ぎ続ける。

 

息が整ったらまたビーチに戻って

波に向かって走って飛び込んで息を止めて泳ぐ。

そしてまた息を整えるように泳ぎ続ける。

 

この繰り返しは闘いの最中に呼吸を

コントロールする為にとても良い運動になる。

 

呼吸をコントロールする為には

思考をコントロールする必要がある。

 

闘いにつきものの不安や焦りや恐怖は呼吸を乱す。

 

あえて不安になる状況を設定して

そこで心と呼吸を安定させてリラックスして動くことをテクニックで繰り返す。

 

そうやって鍛えた心身を持ったら、

カーロスグレイシーの言葉が理解しやすくなる。

 

カーリーは日常を柔術で暮らすんだと教えてくれた。

柔術で息を吸い、息を吐く時も柔術で吐く。

 

これは単純な肉体だけでなく

日常の暮らしで柔術で学んだことを使い、

日常を豊かにしなさいという意味もあるんだなとようやく分かってきた。

 

分かってくると当時のカーリーの日常が

その頃見えなかった形で再び目の前に現れてくるような感じがする。

 

日常に柔術を活かせば日常が豊かになり、

活かした日常の充実を持ったままマットの上に行けば柔術がまた磨かれる。

 

グレイシー柔術はファイトを通じて

日常を磨く、ファイトで大切なのは

肉体~精神へと進む。

 

日常でも元気な体を手にして健全な精神へ

そして豊かな精神へと向かう方が良い。

 

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