「政体」とは、政治制度に基づき社会統治する権力を持つ構造であり、軍や警察などの暴力装置を備えている。しかし、権力は、人間行動の根源の物欲と結びつき、常に腐敗し、堕落する運命にある。

 

物欲は、利権構造を生み出し、政体そのものに利権がすくう。それはやがて飽和し、政治改革が必要となる。


「國體(国体)」は、政体が腐敗堕落し、社会崩壊するリスクを防止するため、社会全体の秩序を社会構造の裏から密やかに担う政体外部の強力な勢力。


なぜ秘密なのか?


政体と癒着した既成利権組織が、自らの利権防衛の為、絶えず攻撃を仕掛けてくるので、常に隠密性を必要とし、普段から隠され続けられている本質的秘密勢力。


これらは、特定の地域社会を越え、国際的に連合して形成された集団でもある。


人は、遥か古代から、国境を越え移動してきた。


日本という国を守るため、鎌倉時代、大塔宮護良親王(おおとおのみやもりながしんのう)の子孫が、萬世一系の根源とする「大塔政略」と、南北朝の合意で定められ今日の皇統となる。


鎌倉時代、鎌倉に幽閉されていた大塔宮護良親王は、密かに極楽寺ネットワーク、宿場を結ぶ中世非人の商業ネットワークを通し、南都西大寺に入る。


南都西大寺の極楽寺ネットワークで蓄積した莫大な財産で、大塔宮は「我が國體を世界に広める」という遠大な意図をもち、その王子、王孫を渡欧させ、オランダ、ベルギー、ハプスプルグ家などと血縁を結んでいく。


国を護るには、国境を越えた情報や力が必要となる。


「神武天皇の東征」や「出雲の国譲り」もまた、時代を越え、海を越えやってくる異民族との融合や対峙が繰り返される中で起きた出来事。


平安時代まで、青森の十三湊は、海外との貿易で、朝廷も凌駕するほどの栄華を誇り、異国人も多く、朝鮮半島に領地まで在った。安徳天皇は、四国から安倍水軍によって青森へ、そして朝鮮半島の領地へと渡ったという言い伝えもあるようです。



それよりも昔からやはり朝鮮半島との貿易、往来は日本国として頻繁にあり、紀元前1〜2世紀に朝鮮半島南端の任那に九州政権が、現地政権(ミマキ任那城)を建てます。


大陸奥地から南下し台頭してきた騎馬民族に対峙するため、騎馬民族の中でも、古代の日本の血統をもつ男子と日本の姫から生まれたbaby「天孫族」が生まれます。


時代を経て、神功皇后が神懸かりし「三韓征伐」と面目をうち、この天孫族の「応神天皇」を迎え入れ、その為に偽装「崩御」した仲哀天皇は、半島に渡りそのまま残り、日本国を支える為の移民の準備にかかり、やがて百済で交易集団を率いていた。秦氏の弓月君(ゆづきのきみ)が百済120県の民を率いて帰化します。


こうして繰り返された、何百年、そして千年を越える「國體」の計画が、これまでの日本という国を護り続けて来た、俯瞰した慧眼、強固な意志にあったとは、なんとも驚くと共に、深く胸を打つものがあります。



参考資料