いつだったか忘れたけど、気が付いたら、家の東側の窓のむこうに、植物が生えていた。
たぶん、このブログでもネタにしたと思うんだけど・・・
こちらの家は、泥棒対策として、窓に柵を取り付けるのだが、その柵に絡みついて、どんどん繁殖していった。
それはそれは、すごい勢いで・・・
恐ろしいほどの繁殖力で、あっという間に、窓の部分の向こうに葉っぱが生い茂ってしまったのだが、朝日を遮る、という意外な効果もあり、これはこれでいいじゃん、と、数年、放っておいた。
しかし。
それは、我が家に伸びる電線にも絡みついていた。
この太い蔓の中に、電線がある・・・
窓を覆う分には、割と役に立っていたが、反対方向にも伸びていたとは気が付かなかった。
こまめに適当なところで蔓を切っていてはいたんだけどね・・・
先日、これを見つけた隣の叔父さんが、
「これはやばい!そのうち、電線が切れるんじゃないか?」
と、言い出した。
とはいえ、がっつり電線を巻き込んでいる蔓を、どうすればいいのか?
しかも電線。
素人が手を出して、感電でもしたらたいへんじゃん・・・
と、とりあえず、息子の幼馴染の電力会社の人に聞いてみることにしたのだが・・・
数日、何の連絡もなく・・・
と、思っていたら、ある朝、突然、窓の外が騒がしい。
こっそり覗いてみると、隣の叔父さんに連れて来られた夫の弟が、叔父さんにあーだこーだと指示を受けながら、この植物を撤去している。
え?このグリーンカーテン、なくなると困るんだけど・・・
というのも、こちらの日差しは強く、直射日光が当たるところの網戸は、すぐにダメになるのだ。
網戸を換えるにしても、意外と高いし、何より、がっつり家に取り付けられた窓の柵を取り外さないとならない。
昨年、西側の窓の網戸を取り換えたのだが、親戚の叔父さんが、力任せに柵を取り外し、その後、網戸を換えた後に、別の場所にドリルで穴を開けて取り付けていた。
家も、ずいぶん古いし、そんな乱暴なことをして・・・と、絶句したのを覚えている。
東側の直物のグリーンカーテンのお陰で、網戸の劣化が抑えられていたというのに・・・
ところどころに開いた網戸の穴を、ホームセンターで見つけてきたメッシュテープを貼って、しのいでいるが、これがなくなると、一気に劣化が進むじゃん・・・
なので、窓の向こうで、夫の弟に指示出しをしている隣の叔父さんに、
「この窓にあるのだけは、このままにしてもらえないかな?」
と、言ってみたら、ものすごい勢いで文句を言われ、引き下がった・・・
まぁ、ね。
電線が一番大事だもんね・・・
気を付けてはいても、とにかくすごい勢いで成長するからさ・・・
昔々・・・
家を建てたばかりの頃に、玄関の近くに大きな木があったんだよね。
それは、邪魔だから、切ってしまおう、と、あっさり、夫やママが言ったことがあった。
別に私は神道でもないけど、すべてのものに神が宿るというようなことを、自然に受け入れていた私としては、かなり大きく育った木を切る、なんてことはものすごく罪悪感を感じ、反対をしたんだけど・・・
「これ、このままにしとくと家が壊れるよ?」
と、言われ、それは困る、と、木は切ってもらったことがあった。
長年、暮らしてみて、あの時、木を切ることを提案した夫やママは間違ってはいない、と実感する。
すさまじい繁殖力は、「神」というより、「魔物」に近い感じよ・・・
そもそもこのグリーンカーテンだって、どこからともなく生えてきたわけで・・・
隣の叔父さんは、ママのせいにしていたけど。
てなわけで、あっという間に、グリーンカーテンがなくなり、朝日が直接、入ってくるようになった。
うん。
明るいね。
網戸は、こまめにメッシュテープで補強していこう・・・
それから、数日後。
夜にゴミ捨てに行ったら、夫の弟に声をかけられた。
「この間、あんたんとこの植物を撤去したんだから、お礼をしろよ!」
聞こえていたけど、丸無視して、通り過ぎてきた。
夫の弟は、もうずっと無職のニートである。
薬物中毒だった(今も?)ので、独り言も多く、みんな気味悪がって、近づかない。
話も通じないし。
しかし、金の無心だけはする。
私に声をかけてくることは、本当に稀なのだが、怖いので、関わらない方がいい・・・
と、親戚の叔母さんにも言われているし?
第一、私が頼んだわけでもないのに。
その辺をウロウロしていると、見つかるから、やっぱり、引きこもっているのが一番だね。
