こちらでは、足のない人を、割とよく見かける。
生まれつきというわけでもなく、明らかに切断した感じに見える。
私の知り合いにも、何人か、足を切断した人がいるが、原因は、糖尿病の悪化に伴うものだとか。
町中で見かけるのが、全員、糖尿病というわけでもないのだろうが、少なくとも、私の知り合いの足を切断した人は、皆、糖尿病が原因だ。
私の知り合いは、経済的に余裕のある人だったので、義足をつけていたが、よく見かけるのは、片足に松葉杖という姿・・・
日本ならば、まちがいなく車いすだろうが、インフラが整っていないセブの町では、松葉杖の方が行動しやすいのかもしれない。
そして、日本ならば、障がい者として、何らかの福祉が受けられるのかもしれないけど、こちらの国では、そんな制度は無きに等しく・・・
自ら働き、食っていかなくてはならないのだろう。
しかし、日本に比べ、周りの人は、こういう方々にはやさしい。
困っているようなら、誰もが当たり前のように手助けをしている・・・ように見える。
片足の人が、自分でバイクに乗っているのも、見かける。
大抵の場合、三輪に改造してあるが、二輪のまま、松葉杖を肩にかけ、運転している猛者もいる。
確かにね・・・
松葉杖で、セブの公共交通機関であるジプニーに乗るのは、たいへんだ。
まだ空いている時間ならばまし。
しかし、ラッシュに時間帯など、ジプニーやバスに乗る人で道路脇は溢れかえっている。
いくらみんなが親切とはいえ、そんな中、空いている席を見つけることは至難の業・・・
健常者の私でさえ、毎日、ヨレヨレになっていた。
コロナ以降、バイクが足となったが、自分の都合で、いつでも、どこへでも行けるというのは、便利だということを実感している。
多少(?)の危険があったとしても、もうジプニーだの、バスだのに乗って移動しようとは思わない・・・
ま、命の危険については、ジプニーやバスだろうと、バイクだろうと、あまり差はないのだが。
だから、片足でのバイクに乗ろうとする気持ちは理解できる。
しかしさ・・・
道路交通法的な問題はないのかな?
とも思う。
日本ならば、絶対にあり得ないだろうな、と。
でも、逆に、できるならば、それを法で規制することもないのかな、とも思ったりもする。
あくまでも自己責任的な、ユルイこの国が、好きだったりもして。
先日は、とうとう、片足・松葉杖の二輪バイクのフードデリバリーを目撃した。
うわ、逞しいな。
交通安全的には、問題ありなのだろうが、個人的には、頑張って!という気持ちのが大きく・・・
このまま彼らの「飯のタネ」が、規制されないように祈るばかり・・・