少し前から、洗濯機の排水できなくなっている。
フィリピンで全自動洗濯機なるものは、売っているには売っているが、水道事情も悪く、到底、使えるとは思えない・・・
以前、日本に嫁いだ隣の娘が、自らの母親のために、韓国製の全自動洗濯機を買ってあげたことがあったが、水道に繋げることもできず、結局、放置されていた。
しばらく経った後に、気まぐれに
「それ、引き取ろうか?」
と、叔母さんに言ってみたら、娘が購入した値段よりも高いことを言われたので、
「いらない。」
と、言った思い出がまだ私の記憶に刻まれている。
庶民は未だに洗濯は基本、手洗い・・・
なぜかは定かではないが、異様に電気代が高くなる、ということを気にしていたり、適正な洗濯物の量をわかっていなかったり、洗いあがりに満足できない、などの理由を述べるところから、そもそもの使い方を理解できていないように勝手に解釈している。
ここ何年かで、乾燥機のついたドラム洗濯機を置いている洗濯屋もでき、私もシーツなどの大物や、夫や息子が帰ってきた時などに利用している。
まぁ、たまにならば、頼むことに躊躇はしないけれど、毎回となると、細かい金の計算をしてしまう割とシビアな日本人の私である。
まだまだ洗濯機は、必要なのだ。
しかし、その洗濯機がさ・・・
なんていうんだろうな・・・
一言で言わせてもらえば・・・
クソ・・・
こういう家電を買う時は、やっぱり、日系企業の製品をを選んでしまうわけだけど、予想を裏切り、満足のいく製品ではない。
いや、もしかして、日系企業だから、まだこの程度って話なのかもしれないけど。
まず、耐久年数が短い。
人生のうち、洗濯機を購入するのなんて、そうそうないと思っていたけど、こちらに来てからは数年に一度のペースだ。
しかも、安くはないというね・・・
今回のは、まず、買ってすぐに、水漏れした。
洗っていると、洗濯槽の継ぎ目のところから、チョロチョロと水か漏れる。
不良品と呼べるレベルであると思うが、これを購入した店に持っていき、文句を言ったところで、防水テープでも貼っておけ、と、当たり前のように言われそうだし、そもそも洗濯機をわざわざ持っていくことも簡単ではなく、最初はマットを敷いていたが、それでも床がビショビショになるので、今では、洗濯する度に、洗濯機を風呂場に移動させ使っている。
その後、脱水機が動かなくなった。
これは、以前の洗濯機もそうだった。
接触が悪いのだ。
それで、脱水機の蓋の部分を適当に押していると、ある部分(日によって微妙に変わる)を押すと、通電する、といった状況。
これまた修理をするにしても、何しろ、洗濯機だからね。
修理屋さんを呼ぶことももちろんできるけど、まぁ、何とかなっているわけで、これまた脱水の度に、圧迫して通電する場所を探す、ということで対応している。
そして、排水できない問題ね。
いきなり、というわけではなく、何か排水のスピードが遅いなぁ、と思っていて、どこかで詰まっているのかと、いろいろ掃除をしてみたら、逆効果だったようで、ある日、まったく排水をしなくなった。
脱水機の方は普通に排水できるのよ。
洗濯槽の方だけ。
排水溝のつまりを直す謎の液体で、何とかチョロチョロと流れるようになったけど、糸のような排水でイライラするし、時間ももったいない。
なので、手桶である程度は排水している。
通販でサイフォンチューブなるものも買ってみたが、使い方がイマイチわからず、結局、手桶で排水し、残りはひたすら待つ・・・
まぁ、それでも何とかなっているので、特にどうしようもしようとしなくなるダメな南国気質になっていることは自覚していたが、ある日、フェイスブックに、強力な排水詰まりを直すパウダーというものがあった。
別に「いいね」をしているわけではないが、最近、こういった広告(?)が頻繁に私のタイムラインに挙がってくる。
詰まったトイレにパウダーを入れると、見る見るうちに詰まりが解消される・・・
詰まった風呂場にパウダーを入れると、見る見るうちに詰まりが解消される・・・
なんていう動画が次々と流れ・・・
挙句、エビの殻が入ったボールにパウダーを購入すると、エビの殻が溶けてなくなった・・・
これ、いいんじゃない?
そこで、商品名をチェックし、私の愛用する通販サイト(lazada)で検索すると、あった。
しかも、今なら一個買うと一個おまけ!
送料と同じくらいの値段だったため、迷わず購入し、一週間後、到着。
早速、使ってみる・・・
が。
まず、宣伝動画で見たように、入れた瞬間、シュワシュワしない。
入れ物に書いてあった通り、1時間くらい放置して排水してみたのだが・・・
さっきまでチョロチョロと排水できていた「チョロチョロ」さえ出てこない・・・
まさかの悪化?
確かに現在の洗濯機は、購入してもうすぐ5年になるから、そろそろ寿命なのか?(寿命、短!)
もう一人だし、今も週一ペースしか洗濯していないし、洗濯機を諦め、洗濯屋に出すか・・・?
その方が、洗濯機、買うより安いかも。
例えばさ、前回のように、漏電するとか、回らなくなるとか、決定的に使えない、ということであれば、諦めもつくのだが、排水できない、なんていうのは、何とか工夫すれば、まだ使えるかも、などという淡い期待があったりするじゃん。
根本的な解決策をしないまま、何となく、その場限りの対処で乗り越えてしまう。
作業の効率なんぞはお構いなく。
そんなことばっかりだよ、フィリピンの生活は。
ふぅ・・・