コロナ渦に長男が、今年の1月には次男が日本に行き、先日、ママも亡くなり、一人暮らしとなった私・・・
夫も含め、家族は日本にいるのに、私はわざわざこちらに一人で暮らすというのは、やはり周りから見れば「なぜ?」ということになるらしい。
しかし、お猫様がいる。
日本に一緒に帰国するという選択肢もあるらしいが、夫と次男が暮らすURの団地はペットは禁止だしね。
という大義名分をもっともらしく対外的には言っているが、私としては、別に何もおかしいことはなく、一人のんびりと暮らしている。
「何してんの?」
と、まるで何もすることもないようなことを言われると、いささか心外である。
実は、結構、やることはあるのだ。
まず、夫。
一人親方となってからは、現場が入るたびに、住所からマップにピンをたてたり・・・
請求書や見積書の作成、日々の夫が仕事先とするメッセージのやり取りの翻訳。
仕事関係のメールは、そもそも私に送ってくるようになっちゃったし。
経費処理や、支払いなど、細々とだが、すべて夫の都合で連絡が入り、その都度、処理をしている。
それに加え・・・
先日は、次男が、急にじんましんが出た、と連絡をしてきた。
日曜日だったために、休日でも診察可能な診療所をネットで探し、とりあえず行ったらしいが、翌日になっても治らなかったために、今度はちゃんと診療できる病院を探したり・・・
そんなことをしていたら、今度は長男から珍しく連絡が入る。
自動車が欲しい、と。
長男は、私の父が乗っていた軽自動車を譲り受け、神奈川から愛知まで自ら運転をし、名義変更やら、修理やらをして乗っていた。
「え?何で?車、あるじゃん。」
「マニュアル車がほしい・・・」
父から譲り受けた軽はオートマだ。
長男も次男も、職人という道もあるから、自動車免許はマニュアルで取らせた。
私もマニュアルで免許を取得したが、オートマに乗って、あまりの楽さに、もうマニュアルなんて乗れないし、乗ろうとも思わない。
なので、長男の言っていることが、理解不能・・・
「だって、運転してても面白くないんだもん。」
車なんて移動手段だから、面白くなくてもいーじゃん?
と、思ったが、長男は、運転を楽しみたいらしい。
それも何だか危険な気がするけど。
リースという手もあるよ、と、勧めてみたが、自分の車を、自分好みにしたいんだとか。
それって・・・
えっと。
走り屋にでもなる気なんだろうか?
まぁ、自分の稼いだ金で、何をしようが、別に、ね。
と、言ったら、
「相談に乗って。」
などと殊勝なことを言うが、私は車のことなんてまるでわからないし。
しかし、どうも長男の「相談に乗って」というのは、例えば中古の車の情報などはどこで調べればいいのか、とか、単にそういうサイトの日本語がよく理解できない、とか、そういうことだったので、2時間くらいビデオコールをしながら、あーでもない、こーでもないと話をしていた数日後・・・
「中古の車、契約してきた!」
と、連絡が着た。
おお!長男にしては、かなり行動が早い。
と、軽く感動した。
で、今、ある軽自動車は、長男の契約した車が納車され次第、次男の元に戻ってくることになり、完全に、棚から牡丹餅状態の次男は大喜び。
最近では、愛知の長男、神奈川の次男、セブの私の3人で、ビデオコールをする機会も増えた。
次男も先月、無事に20歳となり、子育ては終わった、と、思っていたが・・・
遠隔で母をしております。
まぁ、子供に頼られることは、嫌ではない、よ。
ネットで繋がることができて、いい時代になったよなぁ。