絶賛引きこもり中の私であるが、別に外に出かけるのが嫌なわけじゃーない。
用があれば出かけますよ。
それがだんだん億劫になって、
「明日でいいや。」
みたいに先延ばしにする傾向が最近は強いけど。
そんな具合に、先日も、どうしても必要なものを買いに行くのに3日ぐらいかけて気合を入れ、我らがガイサノグランドモールに行ってきた。
このブログを以前から読んでくださる方はご存じだろうが、ガイサノというデパートは、安いものがたくさん売っているが、そのほとんどが「安かろう悪かろう」なんだけど、逆にどうせ高いの買ったってしょうがないよね、みたいなものは、ここで購入し、使い捨てでもいいか、ぐらいの微妙な需要がある品揃え・・・
で、先日の私の必要なものとは・・・
スティックのり。
こんなのわざわざガイサノグランドモールまで行かずともその辺で買えると思っていたのだが、この辺でのりといえば、液体のり、しかも木工用ボンドみたいなやつでさ。
しかもそれを複数本、必要だったため、わざわざ出向いたわけなんだけど・・・
2階の文房具売り場に行ったらさ、棚一面に液体のりしかなくてさ。
「スティックのりってある?」
と、店員に聞いたら、
「ああ、4階にあるよ。」
と、言われた。
一応、デパートみたいな感じのガイサノ。
4階といえば、家具、食器、布などが売られているところ、という記憶があるけど、そこにスティックのり?
と、訝しげに思ったが、あまりにも断言するので、ついつい4階まで行ってしまった。
が。
一通り、見まわしたけど、スティックのりがありそうなところがない・・・
なので、暇そうにしている店員に聞いてみたら、
「ない!」
と、一言で片づけられてしまった。
そういえば・・・
と、思い出す。
このガイサノというデパートの店員のレベルの低さは、もう本当にいろんな感情を通り越し、もはや笑えるほどだ。
「ない!」
と、断言しているが・・・
1.捜すのがめんどくさい
2.そもそもスティックのりを知らない
のどちらかだ。
しょうがない。
諦めて、ほかの店に行こう。
と、達観できるようになった私は我ながらすごいと思う。
その前に・・・
せっかくだから、ピザでも買っていこう。
1階の屋台のような店で、ピザのスライスを2枚で69ペソという値段で売っている。
2枚で69ペソ・・・
というか、1枚69ペソだけど、1枚はおまけ。
みたいな表現をするよね、フィリピンって。
まぁ、それ、ちょうだいって100ペソ出したわけ。
そしたら、オネエサンが、
「20ペソある?」
と、聞くから、出したら、50ペソお釣りをくれたのね。
「1ペソは?」
って、聞いたら、明らかに嫌な顔して、
「ちょっと待って。」
と、私が渡した100ペソ札を握り締め、数メートル先の飲み物スタンドにたらたらと歩いて行った。
飲み物スタンドは客なんぞいなかったが、オニイサンが何やら作業をしていた。
オネエサンはオニイサンに100ペソを見せ、
「両替して~!」
と、言ったようだ。
オニイサンは、作業の手を止めず、何やらオネエサンをからかい始める。
さっきまで私に見せていた露骨に迷惑そうな顔は、どこ?というくらいに笑顔になったオネエサン・・・
作業を終え、オニイサンがオネエサンに近づき・・・
なぜかいちゃつき出す。
はぁ~~~
1ペソもらおうとした私がアホだった・・・
ようやくオニイサンがレジから小銭を出し、オネエサンに渡したのだったが、すべて5ペソ硬貨・・・
オネエサン、嬉しそうに戻ってきて・・・
「4ペソある?」
「もういいや。」
と、店を後にした。
あのさ・・・
お釣りも準備していないような店なんだから・・・
最初から70ペソで売ればよくない?
コロナだ、台風だ、といろいろあって、世の中の仕組みも随分変わってしまったような気がしていたけど、ここは何年たっても変わらずだった。
そして何に対しても動じない強靭な精神がまた更に強くなるフィリピンライフ・・・
悟りが開けるかもしれぬな。