在住20年。
年が明ければ、21年目に突入する。
割と早い時期に、こちらの言葉であるビサヤ語を理解するようになり、今では、そうそう日本人とはわからないレベルであると、自負している。
いや、これには、見た目にも原因があると思っていたのだが、最近じゃ、電話ですら、外国人であるとバレない・・・
そんな私が、最近、思うところがある・・・
それは・・・
言語の違いには関係なく、意思疎通の難しい人がたくさんいる。
と、いうこと。
日本人の、どちらかといえば男性の方が、自分の主張をなんとか相手に理解させようとする傾向があると、私は感じているんだけど・・・
それ、フィリピン人には、あんまり通用しないと思うんだよね。
理路整然に正論を主張し、それを伝えろと言われることがあるんだけど・・・
通訳してて、
「あ、これ、ぜんぜん相手に理解してもらってないよな。」
って、感じることもしばしば・・・
だからさ。
フィリピン人もさ、
「へ?何言ってんの?あんたの言っていることわからない!」
って、はっきり言えばいいものを、
「わかりました。」
と、安易に返事をしてしまうから、後からめんどくさいことになる。
いやいや、これさ。
おそらく、「うっせーなー!めんどくせーなー!早く終わんねーかなー!」が根底にあっての
「わかりました。」
なんじゃね?って、最近じゃ私と長男とのやり取りから何となく感じていたりする・・・
だから当たり前だけど、行動は改まらない・・・
そして、日本人は問う。
「なぜ言われたとおりにしない?」
と。
すると、フィリピン人は答える。
「え?だってできないんだもん。」
実際に、できないのか、やりたくないのかは、おそらくその人以外、知る由もないのだろうが。
「言葉がもっと理解できればね~」
なんて、ぼやいている方も多いけど・・・
なんか根本的にちがうと感じてしまう今日この頃。
いくら言葉を尽くしても、目の前にいる奴は、自分の思い通りになんぞ変わらない・・・
くらいに思っておいた方が楽に生きられると、自らにも言い聞かせる年の瀬・・・
皆様、良いお年を。