不思議な学校に毎日、元気よく通っている長男・・・
 
ある日、
 
「裁縫セット、買って。」
 
と、言い出した。
 
 
何に使うの?と聞くと、学校で持って来い、と言われたそうな。
 
 
 
そこで、我らのガイサノグランドにバイクを走らせた。
 
裁縫セット・・・
 
 
 
イメージはさ・・・
 
針とか、糸とか、糸切りはさみとか、そんなのがコンパクトに小さな箱かなんかに入っているモノ
 
だったが、そんなもんはなかった。
 
 
針と糸とはさみがセットになっているモノはあった。
 
 
しかし、セットされている糸が・・・
 
 
30色ぐらいあって・・・
 
 
どう考えても、こんなにつかわないだろうよ、と思ったが、お値段をチェックすると、30ペソ(約60円)・・・
 
 
安っ!
 
 
 
でも、やっぱり、30色の糸はいらんよねぇ、と、針と糸2色と針山と…ってバラで買ったら・・・
 
 
60ペソ(約120円)くらいになっちゃって・・・
 
 
 
糸30色のが安いっていうのは、どういうことだろう、と真剣に考えてしまった。
 
 
 
 
さて、張り切って翌日、この裁縫セットを持っていった長男・・・
 
 
紙に直線縫いしたモノを自慢げに見せてくれた。
 
 
 
 
 
家庭科なんて、やるんだ・・・得意げ
 
 
 
 
 
 
しばらくすると、破れたものはないか、と言うので、何をするのかとたずねると・・・
 
これまた、学校で持って来い、と言われたという。
 
 
 
そこで、破れたタオルを渡すと、夕方には、一応、穴がふさがれ、戻ってきた。
 
 
 
 
数日後・・・
 
 
朝の水浴びを終えた長男・・・
 
 
パンツを履こうとしたら、破れていることに気がついた。
 
 
「あ、これ、持って行こう!」
 
「どこに?」
 
「学校!」
 
 
 
・・・そして、その日の夕方・・・
 
自分で破れたところを縫ったパンツを得意げに私に見せてくれた。
 
 
 
え・・・
 
これ、学校に持っていっちゃったんだ・・・
 
と、驚いたが、ほかのクラスメートも同じようなものだったそうで、別に恥ずかしくもなんともなかったようである。
 
 
 
 
 
 
 
そして、今朝。
 
 
 
掃除をして、汗をかいたので、タオルを出してきて、顔を拭いたら・・・
 
 
何かが顔に当たった。
 
 
 
見ると・・・
 
 
 
タオルにボタンが縫い付けられていた・・・
 
 
 
 
 
長男・・・
 
縫い物にハマってしまったようである・・・