ママが、

「学校の先生が、明日、来てだって。」

と、おとといの夕飯の時に、言った。


「え?何?何?」

「知らない。」

「まさか、卒業できないとか?」


ママは、頷くでもなく、否定するでもなく・・・


「そうなの?」

「知らないけど、この間のテストの結果が悪かったみたいだから・・・」



そんな~!

この間まで、一番だったじゃん・・・



実は、この日、長男が6月から通う小学校を、下見してきた。

いろいろと迷ったけど、結局、学校は近いのがいい、と、家から一番近い私立の学校にした。

・・・「した」って、まだ、入れてもらえるかわからないけど。


門が頑丈で、中はまったく見えないような作りになっている。

入り口にガードマンがいて、用件をつけると、入れてくれて、驚いた。


外からは、まるで、想像もできなかったけど、中は、ちょっとしたリゾートホテルのようだ。


海も見えて、ハイビスカスなんかが咲き乱れ・・・


実はこの学校、韓国人の留学生も多いそうだ。

っていうか、韓国人がオーナーだという噂もある。


韓国では、お母さんと小学生くらいの子供とが、セブにやってきて、英語を学ぶのが、流行なんだとか。


もちろん、フィリピン人と、韓国人は、別々のクラスだそうです。


すっかり気に入った私は、すっかり入学させる気になったけど、入学テストがあるんだと。


お受験・・・?

大丈夫かいな・・・?


とりあえず、入試は、4月4日だそうで、それを受ける手続きはしてきた。


が、3月に卒業できなければ、当然、入試も受けられないよね。



ちょっと~・・・

他人の家の子供が、落第するかも、なんて、ブログのネタにしてる場合じゃないじゃん・・・



そして、今朝。

次男を送りに行き、先生と面談をしてきた。



「いきなり成績が下がって、どうしたんですか?」

と、言われたところで、もともと、そんなにデキはいいはずないんだよね、これが本性です、とは、言えまい・・・


「このままじゃ、主席での卒業は、難しいですよ。」


主席って・・・

3人しか、いないのに・・・?


「一応、主席のスピーチの暗記もしておいてもらいますけど、3月の最後のテストで、決まりますから。」


え~?こんなに長い文章を、暗記するの~?

って、私なら、絶対に無理だと思う原稿を渡される。


「それと、最近、授業態度が、悪いんですよ。お家で、勉強する習慣を、ちゃんとつけておいてください。」


ハイ、ハイ、と、聞いてましたよ。

「何か、質問がありますか?」

と、最後に聞かれたので、

「あの~、ウチの子、卒業できるんでしょうか?」

「それは、できます。」


ああ、よかった・・・



しかし、帰りがけに、ものすごいモノを見てしまった。


外にある黒板に、この間のテストの結果が、書いてあった。

一人ひとり、名前と、科目ごとの点数と・・・


ご丁寧に、順番に・・・


ウチの長男・・・

3番目・・・


と、いうことは・・・

ビリ・・・


点数も100点満点52点くらいだった。



これは、卒業はできても、入試が危ないかもしれない・・・?


早速、家に帰り、長男を捕まえて、説教タイム。


「やればできるんだから、ちゃんとやりなさい。」


確か、私も小さいときに、母親や、先生とかに、幾度となく言われ続けた言葉だよ・・・

まさか、そんな私が、自分の息子に言うことになるなんて・・・


恥ずかしいったら・・・


「やればできる!」

なんてさ・・・


当たり前じゃん。

やっているのに、できない子なんて、いないよ・・・?


要は、「やれる」か「やれない」かだよね。



そこで、私は、

「ねぇ、字が読めるようになれば、いろんな本を読めるよ。コンピューターだって、字が読めなくちゃ、できないでしょ?字が読めるようになったら、ママの古いコンピューター、あげてもいいよ。」

これには、長男、目を輝かせた。


「コンピューター?」

「そう。だから、ちゃんと、勉強しようよ。」

「うん!」


3歩、歩くと忘れてしまうような、鶏並みの長男である。

「約束ね!」

と、指きりげんまんをしたら、

「ハリセンボンは飲みたくないよ~!」

と、頑張りだした。


とりあえず、今日の夜はね・・・


いつまで続くかはわかりませんけど。