ぺたきん(ニッポンパラタナゴ)を護る | 当麻寺・護念院(ごねんいん)のブログ

ぺたきん(ニッポンパラタナゴ)を護る

ニッポンバラタナゴは、平らな見た目が金魚に似ていることから「ぺたきん」という愛称で呼ばれています。県内でも生息が確認されていましたが約50年前を境に絶滅したと考えられていました。

しかし、平成16年に県の絶滅危惧種策定のため奈良公園で行われた生物調査でニッポンバラタナゴと判定される個体が発見され、DNA鑑定を担当し繁殖を成功させた近畿大学が里親活動を進めておられます。この度、当院もその活動に賛同し、「奈良県産ニッポンパラタナゴ里親認定」を受けました。

この度は、ニッポンバラタナゴ20匹とミナミタガイ2匹、ヨシノボリ1匹を放流しました。ニッポンバラタナゴは繁殖期の5〜7月にミナミタガイの中に産卵を始めます。ミナミタガイが成長するにはヨシノボリが必要となるため、三種が生息する環境を維持することが重要となります。

環境への取り組みとしても、今後もこのご縁を大切に繋げていきたいと思います。