本日のお客様
「ロロピアーナ」の中でも最も贅沢
最上級、ラグジュアリー商品「ロイヤル・ウィッシュ」でオーダースーツを御注文。
「ロロピアーナ」「ロイヤルウィッシュ」「スーパー170s'&シルク600」は直径わずか15ミクロンの最高級メリノウールに15デニールのシルクをフィラメントした糸で織られたスーツ提案素材。
貴重なオーストラリアンメリノウールを使用し、天然繊維の特徴である吸湿性と弾力性、光沢をすべて持ち合わせている。
このウールは、15ミクロンを決して超えることの無い際立って細い繊維。オーストラリアウールの平均直径が24ミクロンであり、最高級カシミヤのそれが一般に14~15.5ミクロンであること。
その細さにより、格別ソフトなウーステッドヤーン(梳毛糸)が紡績でき、織りあがった後、柔らかく滑らかに仕上げられます。
これだけの上質のファブリックは手作業を多く入れた「ナポリ仕立て」が最良。
「ナポリ仕立て」とは、服素材であるショルダーパットや付属を極力覗き、マシンメイドだけでなく
“手縫い作業(フルハンドメイド)”と“手アイロンワークによるくせ取り”が特徴。
手アイロンによるくせ取り
時間をかけた経験を持った職人のハンドメイドのクセ取りにより、平らな生地が人間の体に沿って内側へ丸く立体的になるのです
イギリス仕立てのようなパリッと感は無く
パッと見たときのかっこうよさよりも本人だけがしみじみ実感できる着心地の良さを優先。
“ナポリ仕立て”は着用者にとってストレスがかからず、着心地がカーディガンを羽織っているかのような安楽さと動きやすさを感じさせるようになる。
手縫いによる、糸目のテンションを緩く加減して縫い、そしてダイナミックに生地をアイロンの蒸気と共に曲げていく大事な作業。
テーラー職人の道具である「まんじゅう」と「鉄マン」の二つで行う工程。
その事により、肩先から首のうなじにかけて、なだらかにのぼっていく曲線はナポリ仕立ての象徴。
クオリティーの高い服ほど、丸い服作りに徹底してる。
上着の裏の見返しを胸から裾にかけて、内側に追い込んでしつけ糸をかけ
そこにハンドで押さえるように、ステッチをかけます。
そうすることにより、上着を着たときに丸く身体に包まれて立体的になります。
写真で見られるようにフロントの収まりの状況もよくなります。
特にクリーニング後、「バブリング現象」という内側がぶくぶくにふくれあがるクレームにならないためにも一役買います。
イギリス仕立てのような、いかにもあるかのような立体的な釦ホールよりも、
細糸でかがりさりげない釦ホールであることが重要。
その為には、細かい必要工程があります。
マシンメイドの場合はポケットの端をミシンで上から叩いて進み掛けるためペタッとした平面状態になります。
ハンドメイドの場合は端をすくい上げるように一針、一針ゆっくりと縫っていくので、胸ポケットが盛り上がり、
構築的で立体的な胸ポケットになります。
ネームステッチ・フルハンドメイド
高級ブランドネームらしく、マシンでたたくだけでなく千鳥縫い(ちどりぬい)にて丁寧に纏りました
「フルハンドメイド」
どんなにマシン縫いが発展しようとも人間による運針の力の強さの塩梅(あんばい)にはかなわない。
ハンドによる糸にかける力の甘さはマシンには到底出来ないもの。
この運針による力の甘さが服を着続けることで、より人間の身体にゆっくりと徐々になじんでくるのです。
これこそが究極の贅沢な着心地感につながる。
これまでの説明を読んできて、すべてのことが「それがなんなの、どってことないでしょ」と言ったら、なんにもなりません。
しかし一着にかけるスーツは「ハンドメイド」により、その品物に対してその人への思いが伝わります。
祖父から父につながって、私で三代目。
お客様への思いを込めて、これからも長く縫っていきたいですね。
お客様へ
オーダースーツが仕上がりました。
スペシャルプライスの詳しい事はhttp://www.tailorwatanabe.com/special-price.html
グーグルマップで店内が見られます。
https://goo.gl/maps/X1vb5Xmwcgn
2016年フリーペーパー「rojiroji」に当店が掲載されました。No.1詳しい事はこちらまでhttps://rojiroji-blog.tumblr.com/post/144935146801/tailor-watanabe-order
2016年フリーペーパー「rojiroji」に当店が掲載されました。No.2詳しい事はこちらまでhttps://rojiroji-blog.tumblr.com/post/147790642911/tailor-watanabe-fitting
テーラー渡辺ホームページ(渡辺弘行)
http://www.tailorwatanabe.com/index.html