オーダー業界の中では「王様の生地」と謳われている「ドミニクフランス」またはドミニック・フランス(Dominique France)。

いつもごひいき頂いておりますお客様

今回はその「ドミニクフランス」「クラシック」コレクションからチョイス。

 

ドットパターンのオーダースーツをご注文。

 

古くから、テーラーで仕立てているお客様でしたら、ご存じの方は多いはず。

最上級の服地のコレクションを所蔵している、メンズ・エグゼクティブの方には最適なスーツ地。


こちらでご注文なさった時には「ドミニクフランス」、「オフィシャルライニング」「オフィシャルボタン」そして襟につく「襟吊り」は標準装備。



ハイプライスですが、仕立てて着ればその価値がわかるはず。

最高のオーダースーツは、素材(服地)から。


良い生地は、良い仕立て

ということで、クオリティーの高い商品にはマシンメイドだけでなくできるだけ、お客様のご要望にお応えできるよう“フルハンドメイド”を取り入れた仕立てを行っております。

 

生地が高いから良い仕上がり

裏地がオフィシャルブランドだから良い服。

ボタンがオフィシャルブランドだから、よく見える服になる。


ということは、全てが間違いではないですが、

 

フルハンドメイドで仕立て上げる事こそ、身体に良く馴染み“着心地良く”“周りからは良い仕立ての服”に見えるもの。

襟穴・元結いによる手かがり(ハンドメイド)


元結(もとゆい)という髪結いに使う紙縒り(こより)である日本古来の紐の糸を超極細のシルクの糸でゆっくりと巻きつけ一針、一針丁寧に綺麗にかがります。

 

マシンメイドでは絶対にでない、ボタンホールの糸の纏り(まつり)が細かくてボタンホールが立体的に盛り上るのが特徴。

前釦ホール・手かがり(ハンドメイド)


ハンドメイドのボタンホールは、頻繁に掛けはずしに丈夫に対応し、この立体感はハンドでなければでない。

 

ボタンホールは洋服の人間で言えば「目」にあたり、手かがりをする事により上着が随分と感じ方が変わる。

 

ご覧の通り味も変わり、雰囲気もハンドメイドらしくなる。

胸ポケット・手かがり(ハンドメイド)


 マシンメイドの場合はポケットの端をミシンで上から叩いて進み掛けるためペタッとした平面状態になります。

 

ハンドメイドの場合は端をすくい上げるように一針、一針ゆっくりと縫っていくので、胸ポケットが盛り上がり、とても構築的で立体的な胸ポケットになります。

 

ブランドネーム・千鳥縫い(ハンドメイドステッチ)

高級ブランドネームらしく、マシンでたたくだけでなく千鳥縫い(ちどりぬい)にて丁寧に纏りました

肩入れ・手付け(ハンドメイド)


 洋服の上着は肩で着ると言います。日本人の肩は、欧米人に比べて前に出ている。


業界用語では「前肩」と呼ぶ。

 

前肩を手付け(ハンド)で行う。

 

後ろ肩のいせ量も若干多くし丁寧に縫う。

 

そのことで上着の中心である「うなじ」から肩先にかけて重さを軽減でき、肩先が当たりにくくなります。

 

そのためバランスもよくなり着心地感が抜群にとっても良く変わる。

バスト・構築縫製(ハンドメイド)


ハンドメイド仕立てはバストのボリュームが構築的で迫力が違う。

 

端をすくい上げるように一針、一針ゆっくりと縫っていくので、胸ポケットが盛り上がり、立体的な胸ポケットになる。
 

どんなにマシン縫いが発展しようとも人間による運針の力の強さの塩梅(あんばい)にはかなわない。


ハンドによる糸にかける力の甘さはマシンには到底出来ないもの。

 

この運針による力の甘さが服を着続けることで、より人間の身体にゆっくりと徐々になじんでくるのです。
         
これこそが究極の贅沢な着心地感につながる。


これまでの説明を読んできて、すべてのことが「それがなんなの、どってことないでしょ」と言ったら、なんにもなりません。

しかし一着にかけるスーツは「ハンドメイド」により、その品物に対してその人への思いが伝わります。

どの業界でも職人達は、
“コロナ禍の最中、どんなに素晴らしい“技のある職人”がおられても
会社の経営上、泣く泣く人員整理されて”一気に居なくなった”と巷ではよく聞きます。

 

今まで仕立てることが可能だった多数の事が、残念なことに“職人不足”のためにできなくなったのが現状。

 

これから未来のある人達へ伝えていきたかった“素晴らしい技術や文化”は一度失ってしまうと途絶えてしまい“元へは戻れない”のです。

コロナも少しづつ、終息に向かいつつあります。



私自身「テーラー業界の中で生き残った者」として


長年、培った仕立て技術で、できるだけ喜んでいただける“より良いオーダースーツ”をこれからもご提供できるよう、

 

力の限り“縫い続けていきたい”ですね。


お客様へ

渾身の一着

仕立て上がりました。

 

 

スペシャルプライスの詳しい事はhttp://www.tailorwatanabe.com/special-price.html

 

グーグルマップで店内が見られます。

https://goo.gl/maps/X1vb5Xmwcgn

 

 

2016年フリーペーパー「rojiroji」に当店が掲載されました。No.1詳しい事はこちらまでhttps://rojiroji-blog.tumblr.com/post/144935146801/tailor-watanabe-order

 

2016年フリーペーパー「rojiroji」に当店が掲載されました。No.2詳しい事はこちらまでhttps://rojiroji-blog.tumblr.com/post/147790642911/tailor-watanabe-fitting

 

テーラー渡辺ホームページ(渡辺弘行)
http://www.tailorwatanabe.com/index.html