英国は西ヨークシャー州の伝統的な工法で織りあげている有名ファブリックブランド「マーリン&エバンス」で英国伝統的な「トップコート」「カバートコート」を制作。

 

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カバートコート(CovertCoat)とは?

別名“クロンビーコート(CrombieCoat)といい通常、シンプルなノッチドラペルが付いた紳士用の外套の事で、19世紀後半に狩猟や乗馬の際に着用する「ショート・トップコート」として誕生。

 

“カバート”とは英語で藪や茂みなどの「動物の隠れ場」の意味で、狩猟の時、その場所に道案内する従者にイギリスの貴族が着せたものが、このコートの起源とされてる。

20世紀以降、フロックコートやモーニングコートとは対照的に街中で日常的に使用する背広が登場してからは、礼服に伝統的に関連付けられていた膝丈の長いチェスターフィールドコートに対して、

 

“より短く”軽快な“トップコート”の選択肢としてカバートコートが着られるようになった。

 

「カバートクロス」と呼ばれる中肉かやや地厚のメランジ調の綾織ウールか、それと似た質感のこちらも綾織の“キャバルリーツイル”“ホイップコード”が多く用いられるが、今回使用した生地は、「マーリン&エバンス」「ラムズウール」。

多色の杢糸を紡いだメランジ調で英国スタイルらしくダークネイビーブルーのグレナカートチェック。

 

オーバーコートの原料は「ラムズウール」。

 

ラムズウールの原料染めの双糸の縦糸と横糸を使い、36/2nmの糸を2/2の太番手梳毛糸で織り上げた、ウェイトが370/390gmsのしっかりとした秋冬スーツ地。

 

「ラムズウール」とは 

メリノ種のメリノウールの中でもよりソフトな生後6ケ月までの毛をいいます。


ラムズウールを直訳すると「子羊の羊毛」という意味で、子羊はSheep(シープ)ではなくLamb(ラム)と呼び、通常生後6ヶ月未満の子羊を指します。

 

純血種の子羊は、一生で一度しか羊毛を採取できないことなので貴重なツイードウール素材なのです。 

 

デザイン・ディテール

カバートコートの特徴は主にシングルブレストで、ノッチラペル、センターベント、フラップポケット、またはチェンジポケットを付けることもあります。

 

上襟(うわえり)はベルベットをのせて仕立てるのが本格的な「カバートコート」のデザイン。

 

フロントは釦が隠れる「フライフロント」の比翼仕立て(ひよく)が習わし。

 

袖口と裾に4本(時には5本)のレイルロードステッチが施されいるのが「カバートコート」と見なされます。

 

レイルロードステッチのみならず、下襟やフロントそれに腰ポケットも含め、このコートに付けるステッチは手縫い系より、軽快な雰囲気が出せるミシンステッチの方が絶対に似合う。

 

本場イギリスでは現在「動物愛護」の関係上、「カバートコート」を着て狩猟を行う人は殆ど見られません。

 

しかし海を隔てたアメリカやここ日本では品格を持つこの狩猟用トップコートのデザインに見せられた男達が今なを数多くいます。

 

遠くイギリスの原野で誕生した「カバートコート」は今、ここ極東の日本の地での現代のリアルクローズとして再評価されています。

 

同柄でハンチングキャップを制作。


「ハンチングキャップ」のくわしい事はこちら

 

以前同柄で仕立て上げたアーバンビジネスジャケットはこちら

 

「マーリン&エバンス」で仕立てたステンカラーコートはこちら

 

 

スペシャルプライスの詳しい事はhttp://www.tailorwatanabe.com/special-price.html

 

グーグルマップで店内が見られます。

https://goo.gl/maps/X1vb5Xmwcgn

 

 

2016年フリーペーパー「rojiroji」に当店が掲載されました。No.1詳しい事はこちらまでhttps://rojiroji-blog.tumblr.com/post/144935146801/tailor-watanabe-order

 

2016年フリーペーパー「rojiroji」に当店が掲載されました。No.2詳しい事はこちらまでhttps://rojiroji-blog.tumblr.com/post/147790642911/tailor-watanabe-fitting

 

テーラー渡辺ホームページ(渡辺弘行)
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