本日も「新型コロナウィルス」の影響ながらもお客さまのご来店をいただき、ありがたいことです。

 

お客さまの接客の間にも私だけ仕立てる縫製の仕事がたくさん増えてうれしいのですが、一人で縫っているのが現在大変な状況。

 

それでもなんとか頑張っております。

 

現在「カノニコ」の6プライを縫っております。

 

当店オリジナルフルハンドメイドした手の中に「スプレンディッド縫製」の上のクラスの仕立て「エクセレント縫製」を行っております。

 

当店では「ハイグレード縫製」と「フルハンドメイド」の間に「エクセレント縫製」があります。(その他にスプレンディット縫製もあります)


ハンドメイド縫製のほぼ70%を職人の手で執り行う縫製です。

 

ハンドメイドのよさを全て取り入れてあり、とても丁寧に行うので大変な時間のもとでじっくりとお仕立てしており、非常に好評です。

 

それではその仕立ての内容をご紹介いたします。

 

袖付け手付け(フルハンドメイド)


スーツの型紙上では、卵のかたちのように上が細くなっているような状態でも、いざ上着として立体的になるとそのアームホールが、「ソラマメ状態」、もしくは「三角おにぎり状態」のかたちに形成されてまいります。


袖付けのハンドは、まずしつけ糸でハンドメイドでゆるく、ゆるく返し縫いをいたします。

 

いろいろな工程を経ていきます。そのハンドメイドの針による、運針によって、最初着にくくてもそのうち自分のアームホールになりなじんでまいります。

 

上着を着ながら自分のアームホールが形成され、その人だけのアームホール「ソラマメ状態もしくは三角おにぎり状態」。になってきます。

 

そして、手纏り(てまつり)をするハンドの運針(うんしん)によって、より身体になじんでまいります。

 

胸ポケット・手付け(フルハンドメイド)


 マシンメイドの場合はポケットの端をミシンで上から叩いて進み掛けるためペタッとした平面状態にになります。

 

ハンドメイドの場合は端をすくい上げるように一針、一針ゆっくりと縫っていくので、胸ポケットが盛り上がりとても立体的な胸ポケットになります。

 

 

「ハンドメイドは洋服の全体的に見た目が穏やかに丸く、とがらずに柔らかで立体的なシルエットにすることが重要な要素となるのです」。

 

 

フロントステッチ・手付け(フルハンドステッチ)


 AMFステッチの糸はポリエステル糸でステッチをマシンでかけます。

 

マシンでかけるには糸を引っ張って進んでかけるのでちょっときつくかけざるを得ません。

 

当然糸は余裕が無いために、出来上がったときは綺麗でも、クリーニングを頻繁にかけるとアイロンの熱のため糸がポリエステルの特異性として当然のように縮み上がり突っ張ります。

 

夏の上着の場合、よく端が波のようにびりびりにつってしまうのがその理由(訳)なのです。


その点フルハンドメイドの星ぬきの糸は見てのとおり、シルク100%のため生地とのなじみが良くフルハンドメイドの運針の力により、ゆるく丁寧に糸を置いていくようにすくい上げるため、頻繁なクリーニングにおいても問題なくピリつかず、いつも上着の端が綺麗に整っているのがその為なのです。

 

 

胸ポケットにもハンドステッチをかけます。


長い年月がたっても、いつまでも着続けていても型崩れもぜんぜんしないでいつも綺麗なエッジになります。

 

袖裏二重手纏り(フルハンドステッチ)


手縫いの運針により、袖裏の運動力が出て着心地がよくなります。


そして夏になるとご自身の汗で纏った糸が弱くなり、袖くりの糸切れて袖裏が外れる場合があると思います。

 

そういった問題を解決するために、袖裏の手纏りを縫い終わったあとに袖くりの僅かな場所に二重に星ステッチをかけます。

 


そうすることによって丈夫さが保ち、何年経っても袖裏が外れることがなくなります。

 

ブランドネーム・テーラー渡辺ショップネーム手付け(フルハンドステッチ)


 ブランドネームもフルハンドメイドに千鳥纏り(ちどりまつり)で縫って差し上げました。


色は青紫色で縫い上げました。


千鳥縫いのマシンメイドもありますが、フルハンドメイドのステッチはマシンメイドのステッチよりも存在感が出て、非常にご好評いただいております。

 

 

これまでの説明を読んできて、すべてのことが「それがなんなの、どってことないでしょ」と言ったら、なんにもなりません。


極論(きょくろん)ですがこだわりって、見方によっては「何もそんなに考えなくても」。と滑稽に見られがち。

 

しかし一着にかけるスーツは「ハンドメイド」により、その品物に対してその人の思いが伝わります。

 

「たかがスーツ、されどスーツ」こだわりって「感覚的」なものだと思います。


私がこだわって縫ったスーツを仕立てる事により、そのお客様が喜んで、着ていただける。その事により、私のアイデンティティ(存在感)を感じ、嬉しく思う。

 

スーツという媒体を通して、お客様と私との心のおもてなし。

 

それが大事だと、常に縫い続けているのです。

 

 

 

 

スペシャルプライスの詳しい事はhttp://www.tailorwatanabe.com/special-price.html

 

 

グーグルマップで店内が見られます。

https://goo.gl/maps/X1vb5Xmwcgn

 

2016年フリーペーパー「rojiroji」に当店が掲載されました。No.1詳しい事はこちらまでhttps://rojiroji-blog.tumblr.com/post/144935146801/tailor-watanabe-order

  
 

2016年フリーペーパー「rojiroji」に当店が掲載されました。No.2詳しい事はこちらまでhttps://rojiroji-blog.tumblr.com/post/147790642911/tailor-watanabe-fitting




 

2015年「ミスターパートナー」に当店が掲載されました。
詳しい事はこちらまで
http://www.tailorwatanabe.com/category1/mepartnertailorwatanabe.html



 

「日刊ゲンダイ」に「めっけもんはテーラー渡辺」で誌面に掲載されました。http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/156410

 

テーラー渡辺ホームページ(渡辺弘行)
http://www.tailorwatanabe.com/index.html