先月のブログの中でエルメネジルド・ゼニアのジャケット地の紹介の中で「タータンチェック」について話をいたしました。
その中にブラック・ウォッチというタータンチェックの柄の名前があります。
ブラックウォッチとは?
「ブラック・ウォッチ・タータン」とも言います。
紺と濃緑と黒で形成されるダークなタータン・チェックです。
スコットランドの歩兵連隊であるロイアル・スコットランド連隊を象徴する「レジメンタル・タータン(連隊タータン)」として着用されています。
ブラック・ウォッチblack watchは「黒い監視兵」の意味で、18世紀の中頃にハイランド監視兵中隊(Higuh Watch)として編成され、通称ブラック・ウォッチと呼ばれたロイヤル・ハイランド連隊を言います。
ブラック・ウォッチ・タータンは、連隊タータンとして使用されたもの。
一時期、反乱軍の中心となっていたハイランダー(スコットランドのハイランド高地住民)の結束を弱めるため、象徴となっていた各氏族(クラン)のタータンの着用が禁止された時期も、ブラック・ウォッチは禁止対象外とされていました。
のちにロイヤル・スコット連隊に統合され、ブラック・ウォッチ・タータンも引き継がれています。
途絶えることなく続いているブラック・ウォッチは、もっとも代表的なタータンの基本形のひとつとなっています。
これに似た配色のタータンを総称して「ブラック・ウォッチ」と呼ばれることが多いです。
以上、「ブラック・ウォッチ」の説明でした。
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