徒然なるままに 四百六十 | 深緑の森-小さな箱庭-

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『逃げるなドーナッツ』


ドーナッツは皿に盛られた。そして少し崩れて、小さくて見えにくいけど勇気がなくなった。

深緑の森-小さな箱庭--ドーナッツ

他は全部残ってる。でも勇気がなくなった。

勇む力がないドーナッツ。

勇気はあるけど小粒過ぎてどうしようもないドーナッツ。

必死に戻るように説得するが、小粒ドーナッツは俺一人で充分だとか言い始める。



そこに人が集まってきた。

小粒ドーナッツは彼らにとって獲物としては不十分であるため、標的にならない。
しかし勝負を挑んでくる。

受け流しても受け流しても、果敢に挑んでくる。

人々は大きなドーナッツをどうやって仕留めるか話し合った。


勇気のあるドーナッツは、自分だけではこいつらを倒せないと悟る。



戻ることを決意した。

けれど自分から突き放しておいて、今更どんな形状で戻ればいいんだ。

見えない場所から、そっと帰ろう。塔の最上階へ。



ドーナッツが左を見ている時、小粒は塔の梯子を急いで降りた。

…長すぎやしないか?

そう、ドーナッツは梯子を降りる小粒ドーナッツを見てしまったのだ。


左を見続けてくれて、ありがとうお前ら。

俺が戻ったら、皆で勇気のある撤退をしよう。


力が戻ったドーナッツは怒り爆発。

人々を残さず追い払ったとさ。おわり。