ドリトはモアイ像に似てるよな。モアイ+イエティ。つまりは、イティティモア。イティティー!!
これで良し。後は『百歴守本』を。お前なにしてんだよこんなとこで!電波さん、ここは我輩の
塔です。そうか。まったくアルジは。百歴守本(びゃくれきしゅほん)てなに。探究室の貴重な
ものが盗まれては困るので、ちょっと借りてきました。どこから?ていうかそれ何!答えろ!
言わなければこの機械のパスワードを変える。変えられないけど、頑張って変える。これは
指定した部屋で二十四時間以内に起こったことを記録する本です。表紙を見て下さい。うが
数字が増えているでしょう。05:35。05:36。左側の数が24になったと同時に、本の履歴
が全て削除され、それ以降に起こることは白紙に戻った一番最初のページへと書き込まれ
てお前聞け!!まだ話してるだろうよ!電波は真剣な顔で漫画を読んでいた。聞いてるよ。
信じられないなら叫ぼうか?いえ遠慮しておきます。(電波さんの大声は窓とか割るって話、)
(ハゲさん信じてますよ)我輩自慢の鎧ガラスに、C+のエーテル物質 『オーガー鉱』 を混ぜ
込んだその防御力をもってしても!防ぎきれるか微妙なところだからな!あ?…さあて!話
続行します。頑張れアルジ。本が記録することについてお教えしましょう。楽しくなってきた!
座れっ!!へい。漫画を置け!嫌だ。まだ1文字しか読んでない。……あーめんどくせぇ!!
探究室に5センチ以上の生物が入ってきた場合、その生物の種族が百歴守本、略してハンド
ブックに書き込まれる。アルジは本の2ページ目(EYE)を電波に見せた。ここを読んで下さい。
なんて書いてありますか?IN 05:31 種族:人間。おめぇがここに来た時刻だわかりますね。
なにが?えかかかーえかあ!←謎の踊り。例えばここにドリトが入った場合種族:ギガゴイル
と書き込まれるんです。では、シガーヘッドが入るとどうなりますか。本がメロンになる。待て
そんな機能ありません。生物が探究室に出入りした場合に、時間と種族、そして対象が所有
している物を正確に記録してしまうという本。それが、『 バャケメリダホン!!』 ははっ驚いて
やがる。電波さん。うるせぇなーさっさと説明しれ。ちなみにこれ、本の現在の持ち主が名前
を知る相手がここから何か取ったら、すぐにわかりますからね。俺への挑戦だな。種族って
書いてある部分を軽くトントンってすると緑色の煙が出てきて名前を描くんです。ばかやろう!
…そして!この本の凄いところは、物体が移動した記録は我輩が消すまで本のページに残
っているということ!移動には『消費』も含まれます。つまり使ったり食べたりすれば、それも
書かれる。持ってくことも、食べることも出来ないとな。それだけか。え?そんなんでこの俺を
止めたつもりかって訊いておる。電波は探究室の小奇麗な机に乗っている鉱物を手に取った。
オーガー鉱の余りです。紫に光るその鉱物は、電波が帰ったあとで塔の一部に使われる予定
だった。じゃあこれ投げたらどうなる。物体が単独でこの塔から出ることは不可能です。このや
このやろう!!漫画と鉱物を窓に投げた。するとぶつかる寸前で動きが止まり、放物線を描い
て最初に置かれていたところに着地したのである。上等だよ。電波さんが機材を投げている間
暇なので彼の所有していたものを読み上げますね。これは皆さんにも知ってもらいたい。まず
トンガリコーン。テリヤキバーガー。鯛焼きの作り方。メロン。なにしてんだこいつ。終劇。さて
百歴守本、ハンドブックには物語にあるように、探究室に配置されたものを守る力も備わって
いる。こうやってアルジが人に本の能力を説明することで、おめぇが何食べてもわかるんだぞ
と牽制、俺の動きを封じたわけだな。ばかが厄介な物を借りおってからに。最近温度が低い。
朝晩すごく寒い。うるすわ漫画とか鉱物を投げてはいけません。明日も頑張ろう!おやすみ!
「コロナ」