今回のレビューは、トランスフォーマー アーススパーク より、
“ESDー12 テラン ジョウブレイカー” と、
“ESDー13 テラン ハッシュタグ” です。
現在地上波放送中のトランスフォーマーのアニメ作品最新作、“トランスフォーマー アーススパーク” に登場する地球生まれのトランスフォーマー、テランの
“ジョウブレイカー” と、
“ハッシュタグ” が、
アーススパーク DX(デラックス)シリーズで発売されました。
ナイトシェードに遅れること実に8ヶ月・・ついにテラン5人がDXシリ-ズで揃いました。
これだけ間が開いたのは、ジョウブレイカーがトランスフォームできるようになるのを待ってたのかな?
さすがに海外版を2分割の15分放送だと展開が遅いですね。
というか、そもそもアーススパークはまったり日常メインの物語という雰囲気で、最近ようやく本筋(?)に入ってきた感じがします。
このまま2期も放送される・・よね? 今回まだ出てきてない新キャラのトイも発売しちゃったしね。
そんなわけで久々にまとまった数が一気にリリースされたアススパトイ。
2人ずつ、2回に分けてレビューしていきたいと思います。
テラン ジョウブレイカー
ツウィッチ、スラッシュに続いて3人同時に生まれた地球生まれのトランスフォーマー、テランの1人。
ずんぐりした体型ながらパワーはテラン随一。
心優しい一方で少々気が弱く、テランのなかでも一番子供っぽい性格。
同時に生まれたナイトシェード、ハッシュタグがそれぞれトランスフォーム能力を手に入れるなか、なかなかオルトモード(変形後の姿)を見出せず、戦力になれないことを悩んでいましたが、グリムロックとの戦闘訓練の際に現れたスティギモロクの化石を間の足りにして無意識にそれをスキャン、メカスティギモロクに変形することが可能となりました。
ロボットモード
ジョウブレイカーは海外で発売されているウォーリアクラストイがあるそうで、スラッシュのようにそれが仕様変更でDXシリーズとして発売されるのだろうと思っていたのですが、今回のこれは新規にデラックスクラスとして発売されたもの。
しかも海外を差し置いて日本で先行発売されたようです。
なんだよ、頑張ってるじゃないかタカトミ・・
そんなわけで劇中再現度はかなり高いと思います。
丸い胴体に大きく長い腕と短く細い脚という、わりとデフォルメ調なアススパTFのなかでもとくに目立つプロポーションはそのボリューム感含めイメージ通り。
とにかくでかいんですよ。これまでに発売されたアススパDXシリーズのなかでも一番大きいんじゃないかな。
パッと見はボイジャークラスくらいの印象です。
ただまぁ、やや張りぼて感はありますね。背中にビーストの頭部が丸出しだったり、腰裏や脛裏の肉抜きもけっこう豪快です。
頭部アップで。
顔付きは劇中そのもの。
眉毛は妙に凜々しいですが、まん丸の目は可愛らしい。
なんとなく笑っているような表情も心優しいジョウブレイカーらしいです。
両肩にはテランのエンブレムがプリントされています。
でもこれ、今回初めてですよね。
これまでに発売されたツウィッチやナイトシェード、スラッシュには付いてなかった・・
あ、スラッシュマルトには付いてるようですね。そっちは買ってないからなぁ。
腕部は肘の上下にロール軸があるという、先日レビューしたONEのアルファトライオンと同じ仕様。
手首ロールはできませんが、実質ほぼ同様の効果が得られます。
ただ、ジョウブレイカーの場合は拳がでかいので普通に手首にロール軸入れられた気もしますが・・
付属武装
キャノン砲
名称は便宜上。
2丁付属し、通常は両肩に装備されるようですが、5㎜軸接続なので、手に持たせることも可能です。
1パーツ成型でボディと同じオレンジの成型色のままなので、遠目にはあまり武器っぽく見えないですね。
ブレード
こちらも名称は適当で。
ビーストモードで尻尾になるブレードですね。鞭というほうがいいかも?
5㎜軸グリップの根元でスイングできます。
ビーストモード
メカスティギモロクにトランスフォーム。
いや、スティギモロクて・・まぁまぁマイナーな恐竜を持ってきましたね。
ちなみにスティギモロクというのはパキケファロサウルスの近縁種(同種ではないか? という説もあるようです)。
日本ではかなりマイナーだと思うのですが、ディズニーのダイナソーやジュラシックワールド/炎の王国などに登場していて、アメリカではそれなりに知名度があるのかも。
今回ジョウブレイカーが変形するのは初代ダイノボットのようなメカ恐竜で、実際のスティギモロクの特徴は頭部のデザインに反映されているくらいで全体像ははたして? という感じではあります。
でもまぁ、これはこれで。ロボットモード同様丸い胴体から頭や尻尾、四肢が生えたデザインはタマゴラスみたい(わかる人少ないか・・)。
マジックハンドみたいな前肢も可愛いですね。
変形は、まぁおおよそ予想できるかと思いますが、
ロボットの腕部が変形する後肢。拳は収納できなかったかなぁ・・
スティギモロクの特徴は頭部デザインに反映・・と言いましたが、これははたしてそうかな?
ちょっとよくわからないです(笑)。
とりあえず目付き悪いです。ロボットの時の可愛らしさは、少なくともこちらの顔付きにはないかな。
頭部は基本可動しませんが、口だけ、わずかですが開閉します。
キャノン砲は後肢付け根部分にマウント可能。
まぁ、ロボットの時と同じ位置ですけどね。
テラン ハッシュタグ
ナイトシェード、ジョウブレイカーとともに誕生したテランの1人。
ツウィッチと同じ女性型ながら、テランではもっとも長身でオートボットたちと遜色ない体格の持ち主。
ゴーストの通信機能を搭載したバンをスキャンしたことでトランスフォーム能力と同時に高度な電子制御能力も手に入れました。
自らWi-Fi環境を作り出すこともでき、暇があればネットサーフィンを楽しんでいます。
なお、今回のトイはゴーストのバンではなくあらためてスキャンしたというピックアップトラックに変形するのですが、日本放送分ではまだその姿にはなってないですよね・・?
ロボットモード
今回のトイは海外ではウォーリアクラスとして発売されたものの仕様変更。
要はスラッシュ(ESDー9のほう)と同じ扱いですね。
海外版から成型色を変更。塗装も追加され、より劇中の姿に近い仕上がりになっています。
なお、本来はトイ限定ギミックとして同じウォーリアクラストイのスピットファイア(ツウィッチのリカラー)と合体することができたのですが、DXシリーズ版ではそのギミックはオミットされ、専用のジョイントも省かれています。
その代わりにブラスターが2丁追加されました。
とはいえそもそもがウォーリアクラスなので、正規のデラックスクラストイと較べるとどうしてもボリューム面で少し見劣りする感はあります。
同じ価格での販売はけっこう無茶だよなぁ・・
ただ、出来そのものは決して悪くなく、いわゆるガワ変形っぽさはほぼ感じない構造にもかかわらず、ちゃんと女性らしさもあるスマートな長身という劇中のロボットモードの雰囲気は上手く再現されていると思います。
ちなみに、パッケージイラスト(劇中でも?)では胸にテランのエンブレムが描かれてますが、トイ現物にはプリントされていません。
そこも追加しといてほしかったなぁ。
頭部アップで。
ここは基がウォーリアクラスゆえの限界というところか、特徴的なバイザー部分が水色のベタ塗りになってます。
劇中ではバイザーは半透明で、その奥に瞳が見えるのですが・・
正規のデラックスクラスなら、バイザーはクリアパーツで、その奥の素顔も再現されていたかもしれないと思うとちょっと残念。
それはともかく、あらためて後頭部のちょんまげが面白いデザインです。
腰部の回転軸が斜めに入っているのも面白い部分。
これは本来、先に触れたオミットされた合体のための形態に変形するための機構で、とくにロボットモード時の可動を考えたものではないと思います。
でもこれが、ハッシュタグにほかにはあまりない柔軟なアクション性をもたらすことになっていますね。
付属武装
ブラスター
これも正式名称はわからないのでとりあえずこう呼びます。
新規造形で追加された小型の射撃武装ですね。
同じものが2丁付属します。
説明書には記載されていませんが、背中にマウントすることができます。
首の後ろに折り返しているガワパーツのダボ穴に、マガジン部を嵌め込む仕様ですね。
ビークルモード
ピックアップトラックにトランスフォーム。
ゴーストの通信バンから再スキャンするらしいのですが。
ロボットモードからは想像できないくらい、ちゃんとトラックですね。
しかもほとんどただのガワパーツがないのはすごい。
まぁ、ウォーリアクラスなのでパーツ数が限られているということもあるんでしょうが、それが無駄のない設計に繋がったというところでしょうか。
まぁ、後ろからだと荷台部分にロボットの太腿が丸見えでちょっと恥ずかしい感じですが・・
このルーフ中央の意味深な分割・・
基型の海外版ウォーリアでは、この位置に合体用のジョイントが剥き出しだったようです。
ブラスターは荷台部分にマウント可能。
ブラスター側面ダボ穴に荷台の突起を差しこんで固定します。
ブラスターは前後、左右どちら向きでも取り付け可能。
合体モード
合体用のジョイントがオミットされた(そもそも相手もいない)わけですが、変形自体は可能なので、こんなMA形態のような格好にすることはできます。
ロボットモードでブラスターをマウントできた背中のダボ穴は、実はこの形態で脚部をジョイントするためのものだったんですね。
スタンド用3㎜穴などがないので、この形態で浮かせることができないのが惜しいです。
なんとなく飛べる前提で話してますけど(笑)。
比較画像
まず今回の2人。ロボットモードで。
同じDXシリーズで価格も共通なのですが、目に見えてボリュームに差があります。
そもそもデラックスクラスとして新規に作られたものとウォーリアクラスの仕様変更ではけっこうコストにも差があると思うのですが・・
なお、劇中のサイズ感ではハッシュタグがこの一回りくらいは大きいですかね。
変形して。
こうなるとさらにボリューム差が・・
ジョウブレイカーはロボットモードからさらに膨張する感じ、ハッシュタグは逆に縮むという変形の方向性の違いもありますけども。
ジョウブレイカーとその師匠ポジとなってグリムロックと。ロボットモードで。
劇中ではジョウブレイカーよりもはるかに大きかったグリムロックですが、同じDXシリーズでのリリースということでトイのサイズはほぼ同じくらいに。
しかもジョウブレイカーのほうが横幅があってとくに腕が大きいので、グリムロックよりもかなり大柄に見えますね。
ビーストモードでも。
いや、ジョウブレイカーがでかいよ・・
この大きさの概念が狂う感覚、大昔のトランスフォーマーみたいだなぁ。懐かしくもあり、なんで今またこんな・・と思ったりもしますが。
あと、アススパのグリムロックが意外にもイケボの知的キャラでびっくりしましたね・
ESD ナイトシェード & グリムロック レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)
ほかのテランたちとロボットモードで。
第2陣のの登場からけっこう時間がかかりましたが、テラン5人、ついに揃いました。
みんなだいたい同じくらいの背丈で、まったく劇中のサイズ感ではないですが・・
世界観が変わっても毎度オプティマスやバンブルビーがメインを張るシリーズがほとんどのなか、彼らも登場しますが、あくまでメインは地球生まれの新たなトランスフォーマー・・つまり新キャラというところでアーススパークはかなり新鮮な作品になっていると思います。
なんだかんだトイも充実してきましたね。
変形して。
だからジョウブレイカーがでかい(笑)。
しかし、なんか戦隊シリーズのロボにありそうな組み合わせですね。合体しそう。
水中担当がいないのが惜しい・・ツウィッチが水中ドローンだったらよかったのに(なにが?)。
ESD バンブルビー & ツウィッチ レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)
ESD スラッシュ レビュー | 退屈と惰性と改弐 (ameblo.jp)
以下、画像
まずジョウブレイカー。ロボットモードで。
腰が回らないのと、足首のスイングがほぼ気持ち程度という以外は、まぁまぁよく動いてくれます。
腕が大きいために全体の動きも大きく見えて迫力がありますね。
接地性はあまりよくないものの、足も大きいので自立はわりと安定します。
立て膝も可能。
頭部もボールジョイント接続でやや上を向かせることができます。
腰裏にビーストモードで尻尾を取り付けるための5㎜穴があるので、それを使ってスタンドディスプレイも可能です。
ビーストモードでも。
後肢根元は一応ジョイントで固定されるのですが、外すことでロボット時の腕部同様に動かすことが可能。
前肢もボールジョイントで動かせます。
続いてハッシュタグ。
肩周りがやや窮屈に感じますが、思っていたよりもよく動きます。
なんといっても腰部の斜め回転が高ポイント。
自然に上半身を捻ることができるので、このようなスタイリッシュな振り向き姿勢もばっちり決まります。
なんか、カラーリングも相まって忍者っぽい雰囲気。
なお、足首は変形用の可動で前後にスイングできるものの左右には動きません。でもジョウブレイカーと一緒で接地面がわりと広いので自立しにくいということはありません。
また、脛のジョイントを外すと実質膝が二重関節のようになるのでそれを利用することで立て膝も可能。
リラックス ハッシュタグ。
ジ「グリムロックさん! 僕、トランスフォームできるようになったよ!
グ「お、おぅ・・
大きくなり過ぎた弟子に複雑な思いを抱く師匠。
同じデラックスクラスなので劇中のサイズ感は諦めてたけど、まさか逆転しちゃうとは思わなかったなぁ・・
ウォーリアクラス版とだったらまだマシだったんだろうけど。
ジ「スラッシュ、僕の背中に乗って!
この組み合わせはわりといいサイズ感かも。
それにしても、最初に生まれたツウィッチとスラッシュはトランスフォーマーとしてはかなり小さくて、続いて生まれたジョウブレイカー、ハッシュタグ、ナイトシェードの3人も、オプティマスやバンブルビーと較べれば小柄ですけど、先の2人よりは随分大きい。
このサイズ差はなんなんでしょうね?
というか、ナイトシェードが妙にでかくてちょっと気持ち悪いんだけど・・(こら)
ハ「私、実はトリプルチェンジャーだったの!
ツ「なにそれズルイ!
今回オミットされた合体ギミック、アニメ2期以降の展開に関わってくるみたいな話も聞いたような・・
ハ「後ろは任せて、あんたは前の敵に集中しな!
ジ「わかったよハッシュタグ。
パワー系のジョウブレイカーと電子戦担当で戦闘もこなせるハッシュタグ。
テランの中でもこの2人はわりと突出した能力を持ってる印象。
一番地味なのがスラッシュかな・・(こら)
みんなで。
ついに揃ったテラン戦隊・・じゃないけど、完全新キャラ5人のチームというのはかなり新鮮。
それぞれ個性的で、能力的にもバランスのとれたチームだと思います。
トランスフォーム!
オルトモードもみんなバラバラ。
多様性の時代ですね。
統一スケールで揃った5人も見てみたいけど・・その場合、ツウィッチをコアクラスにするとしても、スラッシュがデラックス、ほかの3人はボイジャー以上にしないと劇中のサイズ感は再現できないかな。
以上、“ESD ジョウブレイカー” & “ESD ハッシュタグ” でした。
新規開発のデラックスクラスとウォーリアクラスの仕様変更という、ちょっとコスト釣り合ってないんじゃないか? というようなコンビですが・・
最新作のジョウブレイカーは一見ボイジャークラスかと錯覚するくらいのボリューム感で、まん丸可愛らしいロボットモードからちょっとクセのあるビーストモード両方のプロポーションを両立。迫力あるポージングが決まる可動性も十分です。
対するハッシュタグもスタイリッシュなロボットモードからかっちりしたビークルへの変形は見事で、オミットされたギミック由来の特殊可動がまたいい仕事をしてくれました。
両者とも劇中のイメージにかなり近い出来映えで、すでに発売されているツウィッチ、ナイトシェード、スラッシュと併せてテラン5人が揃った光景は満足感が高いです。
まぁ、劇中のサイズ感はまったく再現されていないわけですが、最初期のトランスフォーマーからずっと付き合ってきた身からすると、最近のジェネラインがむしろ特別なだけとも思えますし、まぁ目くじらを立てるほどではないのかな。
端からそういうシリーズだということはわかてますしね。
だとしても、ジョウブレイカーはでかいなぁ(笑)。
ジェネレーションラインにしろスタジオシリーズにしろ旧作のリメイクが主体なので、このアーススパークのように現在進行のアニメ作品で・・しかも完全な新キャラの変形トイを発売してくれるのは素直に嬉しいです。
しかもこのジョウブレイカーと同時発売のアフターマスは日本で先行発表・発売ですからね。
そもそもアーススパークの関連トイは海外版から成型色の変更や塗装の追加、パッケージもブリスタータイプの日本独自仕様とかつてのレジェンズほどではないにしろかなり力を入れてくれていますし、今後もこの方向で頑張ってほしいと思います。
アニメ2期以降の展開も楽しみですね。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。