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 今回のレビューは、トランスフォーマー アーススパーク より、

“ESDー09 DX テラン スラッシュ” です。

 

 地上波放送アニメ最新作、“トランスフォーマー アーススパーク” に登場する地球生まれのトランスフォーマー、テランの1人、

“スラッシュ” が、

待望の日本導入。DX(デラックス)シリーズで発売されました。

 

 アーススパーク、日本におけるトイ展開はアニメ放送開始直後の10月、11月にまとまった数が出て以降、パタッと止まっていましたが、この3月にDXシリーズ2種、スパッとチェンジ2種の計4種が発売されて再始動という感じです。

 アニメのほうも新たに3人のテランが登場し、物語が大きく動き出す・・かと思いきやまたしばらく日常ショートエピソードが続いてますね。

 まぁ、基本ずっとあんな感じなのかな?

 それはそれで個々のキャラクターが掘り下げられる感じで、初代アニメっぽくもあっていいんですけど。

 1話限り(日本の放送形態だと2話だけど)のゲストキャラも多くて、なんかもったいないですね。

 タランチュラスのトイ欲しい・・

 とまぁ、そんなこんなの再始動で新キャラたちのトイも発売されるんだろう・・と思ってたら、ここに来てやっとスラッシュ。

 遅くない?

 しかもこれ、海外でも最近になってやっと発売されたらしいデラックスクラス版じゃなく、その前に出てたウォーリアクラス版じゃないですか。

 まぁ、サイズ的には同じようなもんだけど・・

 アーススパーク DXシリーズのDXは、いわゆるデラックスクラスを指しているんじゃないんだな・・

 同日発売のトレーラー(バトルステーション)付きのオプティマスも、本体はウォーリアクラスですし。

 ウォーリアクラスは、これまで日本では正式には導入されてないクラスですよね。

 ビースト覚醒ときの覚醒チェンジシリーズとかが近いのかなぁ?

 先の通り、サイズはデラックスクラスとそう変わらないんですが、構造、機構的には一段下がるような印象です。

 なので、デラックスクラスと同価格で販売するというのはどうなのか・・

 レビューしていきます。

 

テラン スラッシュ

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 地球生まれの新たなトランスフォーマー、テランの1人。

 同時に生まれたツウィッチとは双子のような間柄。

 スラッシュのほうが大柄ですが、ツウィッチがお姉さんでスラッシュは弟という感じですね。

 陽気で楽天的な性格。

 マルト家のなかではとくにモーと仲がよく、ビークルモードへの変形能力を得たあとは彼女をサイドカーに乗せる場面も多いです。

 

ロボットモード

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 ひょろりと長い手脚にロボットというより人間っぽい顔付きなど、アニメ劇中の雰囲気がかなり忠実に再現されていると思います。

 海外版から成型色が変更されているようで、メインカラーのホワイトは劇中でのつるんとした金属感を再現する意図なのか、パール調の半クリアっぽい感じになっています。

 ただこれがかえって安っぽい印象なのが残念です。

 公式画像だともう少しマットな色合いに見えたんだけどなぁ・・

 塗装箇所も、たぶん海外版からは触れているんでしょうが、それでもお腹がグリーンじゃなかったり、ちょこちょこ色は足りてません。

 サイズ感は一般的なデラックスクラスとそう変わらないものの、そもそも細身のプロポーションということもあって、全体にややボリューム不足という感じは否めません。

 構造的にも一体成型で済まされている箇所が多く、総じてパーツ数は少なめで肉抜きは多め。

 主要な可動部はボールジョイントで、足首は脛と一体と簡素なものになっています。

 やはりどう考えても定価3,850円(税込み)はお高い。

 これまでのDXシリーズ8アイテムですら、現行のジェネラインやスタジオシリーズと較べると若干割高に感じていたのに・・

 それこそ、覚醒チェンジセットと同じ2,750円くらいなら納得できたのですが。

 

 バストアップで。

 頭部は1パーツ成型でフェイス部やゴーグルなど、すべて塗装で色分けされています。

 実際そうなんですけど、グリーンのフェイス部にやや明るめの青で光る目は、遠目だとなんとか識別できるレベル。

 ゴーグル含めクリアパーツで再現されていればなぁ・・

 というか、ゴーグルは下ろせるようにしてほしかった。

 胸部のライト(?)部分も塗装での再現です。

 

付属武器

 ビークルモードでサイドカーになるパーツが大型のガトリングガンに変形します。

 5㎜軸で前腕側面に取り付けるのがデフォルトですが、手に持たせることも可能。

 上部の黒いパーツはスコープかなにかだと思います。

 劇中ではサイドカーはシールドに変形したと思うのですが、まぁそちらに見立てられなくもない・・ですね。

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 非使用時は背中の5㎜穴にマウントしておけます。

 

ビークルモード

 サイドカー付きのバイクにトランスフォーム。

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 サイドカーの位置もありますので、いつもとは逆向きの画像になります。

 ディティール甘めの部分もちらほらありますが、まぁまぁ劇中イメージに近いものにはなってるんじゃないでしょうか。

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 ただ真横から見るとロボットの頭部が丸見え・・

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 変形はシンプル。

 下半身を90度回転させて両脚を前後のタイヤとして配置するところなどは、最近なにかと多いバイク系TFトイにおおよそ共通するところですね。

 

 なお、右側面にサイドカーを取り付けた状態が基本でスタンドもないため、単体では自立できません。

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 というか単体だと真ん中部分がかなり目立ちますね。

 

 サイドカー単体だとなんだかわからない・・

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 見ためはかなり劇中デザインに近いものになってはいるんですが、あくまでガワだけ再現されたものなので、実際に誰かを乗せられるスペースもないですね。

 ちなみに、サイドカー状態でもそのままガトリングの砲身や上部スコープを展開することは可能です。

 

比較画像

 双子のツウィッチとロボットモードで。

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 身長はほぼ同じくらいですが、明らかにボリュームが違います。

 当然デラックスクラスのツウィッチのほうが使われているパーツも多く、クリアパーツも相まって豪華な印象。

 これが同価格か・・DXシリーズとしての価格は据え置きですけど、ある意味実質値上げですね。

 なお、実際のサイズだとスラッシュはツウィッチの1.5倍ほどの大きさです。

 スタジオシリーズやシージ以降のジェネラインなど、最近のTFトイはスケール感がおおよそ揃ろっているので違和感がありますが、昔はこんなことザラだったからなぁ・・

 

 ビークルモードでも。

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 こちらもツウィッチがでか過ぎるわけですが、謎の飛行ビークルとみるとそれほど気にならないかな。

 

 同じくESD バンブルビー、ナイトシェードとロボットモードで。

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 こちらもスケール感は無視したうえで、やっぱりやや貧相に見えるスラッシュ・・

 

 変形して。

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 しかし、なんでナイトシェードは早くに出てるのにスラッシュはこんなにも遅れたのか・・

 

ESD バンブルビー & ツウィッチ レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)

ESD ナイトシェード & グリムロック レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)

 

 サイドカー繋がりで、アニメイテッドのサムライプロールとビークルモードで。

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 サイドカーの配置は同じく右側・・て、普通はそうか。

 全体のシルエットはもちろんのこと、サイドカーのデザインもなんとなく似てますね。

 

 一応、ロボットモードでも。

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 アニメイテッドのオリジナルトイは独特のプロポーションということもありますが、やっぱでかいですね。

 サムライプロールはレガシーでも出るのかな?

 

以下、画像

 可動性は決して悪くありません。

 腰は回りますし、変形都合もあって膝は前後に曲げられます。

 ただ先にも触れましたが、足首が脛と一体成型のため最近では定番の左右へのスイングができず、自立がやや不安定なところがあります。

 あと、頭部は襟部分の干渉で左右60度くらいしか回りません。

 なんで頭部接続はボールジョイントにしなかったんだろうか・・

 

 背中のジョイントを外せば前屈もできるので、こんな柔軟ポーズも可能。

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 立て膝も問題なし。

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 ただ足が接地できませんけど・・

 

 武器をシールドっぽく持たせたり。

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 鉄壁の防御で家族を守る。

 普段冗談ばかり言っていても、やるときはやる漢ですよ。

 

 スタンドを使って。

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 腰裏にスタンド用の3㎜穴があります。

 前屈可動も利用すれば、それなりにスタイリッシュなポージングもいけますね。

 

 ビークルモードで。

 コアクラス程度のロボットモードなら搭乗可能ですね。

 まぁ、シートの両側にロボットの腕があるので、かなり脚を開いた状態でないと跨がれませんけども。

 あと、やっぱりサイドカーには誰も乗れません・・

 

 最近のバイク系TFたちと。

 なんかこのところバイクに変形するヒト多くない?

 

 タイヤを左右に広げてホバーモード、とか。

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 簡単オレ変形ですね。サイドカーが余剰になってしまいますが。

 ロボット腰裏の3㎜穴が使えるので、スタンドを使って飛行状態でのディスプレイもできます。

 

 スカルクランチャーに襲われたモーを助けるため、初めてビークルモードを獲得し、変形したスラッシュ。

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 そんな因縁のあるスカルクランチャーも、スパッとチェンジ版ではありますが同日発売されています。

 というか、まさかスカルクランチャー出てくると思わなかったなぁ。ヘッドマスターではないようでしたが。

 彼以外にも、アーススパークにはけっこう意外なキャラがゲストで出てきますよね。

 トイが発売されてるキャラは全然出てこないけど・・

 

 ディセプティコンが暴れているらしいぞ。テランチーム急行だ!

 とまぁ、そんなシーンはほぼないんだよな。

 基本、ゴーストに見つからないように潜んでますからね彼らは。

 全然物語が進まないんだけど・・

 

 トランスフォーム!

 残る2人の兄弟も早く発売してくれないかなぁ。こうなると5人揃えたいですよ。

 ジョーブレイカーは海外ではすでにウォーリアクラスが発売されてるそうですし、今回のスラッシュで前例ができたので、おそらく日本導入も近いでしょう。

 問題はハッシュタグか・・

 彼女(?)はまだまともなトイが出てないんだったかな? まぁ、かなり無茶な変形ですけどもね。

 

 私たちは家族だ。

 アーススパークは家族の物語。そこにトランスフォーマーと地球人の区別はない・・

 それはよくわかります。

 作風自体は嫌いじゃないけど、あまりにも展開が遅い。ジョーブレイカーいつ変形するんだよ?

 

 以上、“ESD テラン スラッシュ” でした。

 

 アーススパーク関連トイはスケール無視の統一サイズということで、そのへんはもう割り切っているんですが、さすがにウォーリアクラスとデラックスクラスを同じ値段で売るのはダメでしょ・・

 確かに海外版よりは重塗装になっていますが、それでも劇中のカラーリングが完全再現されているわけではありませんし、ただでさえ割高に感じていたところにこれはないんじゃないかなぁ。

 モノ自体は決して悪くないんです。

 ロボットモードでは思ってい以上に動きますし、デラックスクラス版にはないサイドカーも付属してビークルモードの再現度もむしろ高いくらいですしね。

 というか、デラックスクラス版のスラッシュがちょっと残念な感じですよね。

 サイズはウォーリアクラスとほぼ変わらず、肉抜きもけっこうあるみたいですし、可動箇所こそ手首や太腿ロールに足首スイングと増えてますけど、サイドカーがないことも含めるとどっこいどっこいな気がします。

 なので、ウォーリアクラスのほうを導入してくれてありがたかったとは思うのですが、結局は価格ですよね。

 せいぜい3,000円くらいが適正だったのではないでしょうか。

 ともあれ、アーススパーク関連トイの日本展開が再開したことにはホッとしてます。

 まぁ、以降また音沙汰ないですけど・・

 最悪ジョーブレイカーは出すでしょ。

 ネタバレするからギリギリまで発表控えてるのかな? なおナイトシェード・・

 

 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。