今回のレビューは、ノンスケール メガロマリア より、

“シーカー” です。

 

 コトブキヤの新シリーズ、“無限邂逅 メガロマリア” より、初の敵方アナザー、

“シーカー” が発売されました。

 

 この第4号、シーカーをもって月刊メガロマリアは一時休刊となります・・て、言い方悪いな(笑)。

 ともかく、当初予定されていた女性型アナザー4種のリリースが完了しました。

 基本形のプリンシパル、ナースモチーフのルビーアイ、メイドモチーフと来て、シーカーのモチーフはアサシン・・暗殺者だそうです。

 しかも骸骨をイメージした各部の意匠・・前回の可愛い担当のノーヴィスから180ベクトルが変わった感じですね。

 初めて明確に敵方としてデザインされたということで不気味さと、そしてショッカー戦闘員のようなモブ感も若干意識されたような気もします。

 

 では、早速レビューしていきます。

 キットはパチ組みしたのみです。

 

アナザー シーカー

 「ブラッドレス」の介入によって強制的に怪人と化した人間の成れの果て。
 他者や世界に対する破壊衝動に従って活動しており、人間の域を超えた身体能力で標的を仕留める。
 意思疎通は困難で個性も希薄だが、「宿主だった」人間の特徴に応じて武器や意匠に差異が生まれることがある。

 ・・以上、公式サイトのキャラクター開設より。

 ブラッドレスてなに?

 世界観が語られている小説も読まなければいけないと思いつつ、なかなか・・

 ともかくも、ノーヴィスのような量産タイプのようですね。

 引き続き女性型の基本形であるプリンシパルをベースに、一部を新規造形パーツに置き換えたかたち。

 頭部と胸部前面パーツ、肩アーマー、腰部フロントパーツと足先、それから武器が新規造形されています。

 フードを被ったような頭部に骸骨をイメージしたマスク。

 胸部も胸骨が露出したようなデザインになっており、不気味な暗殺者感が表現されています。

 骸骨イメージの見ためでアサシンて、Fateかよ!

 しかしそうなるとメインカラーは黒とかのほうが似合っていたようにも思いますが、オフホワイトにシルバーを差し色とする、むしろ神聖さすら感じさせる配色です。

 このシーカーまで、女性型アナザーのカラーリングはほぼ白系基調で統一されていますが、これはシリーズコンセプトであるリビルド(再構築)イメージがしやすいよう、あえて無垢な感じでしているのかなぁと思います。

 地が白っぽいと塗装もしやすいですしね。知らんけど(笑)。

 

頭部アップで。

 いわゆる前髪パーツがフードのようなデザインになっていて、そこに骸骨イメージのマスク、スカルマスクを取り付け、素顔(?)を格下状態がデフォルト。

 側頭部のパーツについては造形自体はプリンシパルと共通ですが、白色成型で新規造形されています。

 プリンシパルやルビーアイでは髪っぽく見えたパーツも前後のパーツとの組み合わせで上手くフードに見えるようになっていますね。

 なお、後部のパーツはぴったりフィットする形状になっているので可動しません。

 

スカルマスク

 骸骨をイメージしたマスク。

 フード(前髪)パーツの裏側に嵌め込むかたちです。

 左右、そして中央にある第3の目の部分が抜けてて、素顔の目が覗いています。

 しかし、メタリック系の成型色はどうしてもウェルドラインが目立ちますね・・ガンダムマーカーのメッキシルバーとかで塗れば、パッケージアートのようなギラギラ感も再現できるかな。

 

 もちろんマスクは取り外し可能。

 素顔はプリンシパルなどと較べてやや切れ長の(というか半眼っぽい?)目に、額にある第3の目が特徴的。

 マスクの印象とはけっこう違って知的な雰囲気。

 目はクリアパープルです。

 

 頭部の構成はこのようになっています。

 素顔用マスクパーツは今回も1種のみ。

 今回も眼球可動ギミックはありません。

 

 プリンシパルのマスクパーツと比較。

image

 シーカーのほうが・・なんというか大人っぽいというか、落ち着いた印象があります。

 意思疎通が難しいようには見えないけどなぁ・・

 

 胸部前面パーツは胸骨が剥き出しになったようなデザイン。

 まぁまぁキモいです。

 素体胸部の上から取り付けるので装甲パーツには違いないのですが、逆に防御力下がったような印象(笑)。

 また、ほかの女性型アナザーと違っていわゆる無念膨らみが表現されていないので、華奢な少年という扱いも通用する感じです。

 

 腰部フロントパーツも新規造形。

 やや角張ったデザインになったくらいですね。

 可動にもとくに影響はありません。

 

 肩アーマーはブレード状のスパイクが付いたものが新規造形。

 ノーヴィスの肩アーマーは上腕を少し引き抜いた状態で横から嵌め込むことができ、今後そのようになるのかと思いきや、

 今回はまた完全に抜いてしまわないと付けられない仕様に戻りました。

 なんで?

 

 足先パーツは獣のそれのような爪先にハイヒールという面白いデザイン。

 本体の新規造形部分について以上です。

 

 女性型素体の基本構造はもちろんそのまま。

 

3連リストジョイント
 シリーズ共通の手首構造。
 今回は後述のヒステリアブレードを標準装備とします。
 通常のリストジョイントおよび手首基部パーツももちろん付属。

 ハンドパーツもこれまで通り7種類が付属します。

 

 お尻のパーツは一体型と左右分割型を選択。

 分割型はアクション性が上がりますがパーツが外れやすいですね。

 

 3㎜穴ありの腰椎パーツへの交換。太腿のカバーを外せばヘキサ孔兼3㎜穴など・・

 このへんはもう触れなくてもいいかな。

 

 余剰パーツはこれだけ出ます。

 今回もヘッドギアがないので色違いのプリンシパルは組めません。

 

付属武装

ヒステリアブレード

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 鋭い鉤爪のような形状のブレード。

 左右の3連リストジョイントの先端に標準で装備されます。

 3㎜軸接続で回転可能。

 同形状のものが4本付属しています。

 

シックル

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 先のヒステリアブレードを、やはり骨をイメージさせるグリップパーツに取り付けた手持ち武器。

 2本付属します。

 剣持ち手で保持。

 マウントパーツなどはなく、拡張性もほぼありません。

 2本を連結できたりすればよかったんですけどね・・

 

公式特典フェイスパーツ

 今回のコトブキヤショップ購入特典は黒色成型フェイスパーツ。

 創彩少女庭園のまどか【冬服】に付属するのっぺらフェイスランナーを黒色で成型したものですね。

 つや消し成型なのでなかなかいい質感です。

 ガングロにもほどがある・・(笑)

 

 シーカーに付けるとこの通り。

 スカルマスクを付けると実体のないゴースト系のキャラクターっぽくなりますね。

 同型で複数並べて、1体以外はこの黒色フェイスパーツにして分身扱いというのも面白いかも。

 アイデカールを貼ったり、口内を塗装したりするとまた違った印象にもなるでしょう。

 

 まどかに付けると・・

 完全にデスマスク。

 黒いのは画面だけで首から下はもちろん耳を含む基部も肌色のままなので違和感がありますが、それがまた不気味。

 これは怖いな・・

 

比較画像

 プリンシパルと。

 さすがに女性型も4体めともなると飽きが来るんですが・・

 組み心地はさておき、完成形の印象はまたガラリと変わってくるんだから面白い。

 本体も8割は一緒なんですけど、わずかなパーツ変更でしっかり別キャラになってますよね。

 シーカーではフード+マスク(仮面)の頭部デザイン、そしてやはり胸の膨らみがないことがほかの女性型と大きく異なる要素です。

 

メガロマリア プリンシパル レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)

 

 ノーヴィスと。

 メイドとアサシン。

 メガロマリアの可愛い担当とホラー担当ですかね。

 しかし、ノーヴィスもメイドに身をやつしたアサシンかもしれない。

 

 “きょうい” の格差・・

 ていうか、シーカーは骨剥き出しだからね。

 ないどころか抉れてる・・

 

メガロマリア ノーヴィス レビュー | 退屈と惰性と改弐 (ameblo.jp)

 

以下、画像

 女性型素体の高い可動性はもちろんそのまま。干渉物もほぼにので素直に多彩なアクションポーズが決められます。

 ただ個体差でしょうがうちのシーカー、右の太腿のポリパーツが緩くてふらつくため、自立がやや困難でした。

 確かプリンシパルのレビューで触れたと思うのですが、太腿のスイングは脚部の可動に微妙なニュアンスを出せて効果的だとは思う一方、ポリパーツを使っていることもあって保持力がちょっと弱いのが気になりますね。

 そんなこんなで、以下はほぼスタンドを使ったポージングになります。

 なんとなくサーカスの婦エロっぽい印象もありますね。

 鎌でジャグリングとかしてそう。

 

 音もなく忍び寄り、両手の鎌で生命を刈り取る。

 リストジョイントのものも併せた4本のブレード、さらに足技も使ったトリッキーな攻撃で相手を翻弄するぞ。

 人間離れした動きをしてきそう。

 そしてそんなポーズを再現できるメガロマリアのすごさよ。

 

 シーカーのなかでも一部の上級アナザーは謎の力でヒステリアブレードを遠隔操作できるぞ!

 同月発売のM.S.Gの新作、ホロニックアームズのエフェクトアームを使ってみました。

 トゲトゲのエフェクトがまぁよく似合うこと。

 シックルからも。

 ちょっと重さに負けて持ち手の中で柄が回ってしまいますが。

 

 スカルマスクを付けた状態は、それこそショッカー戦闘員のようなモブ感なのに、外して素顔を晒すと途端に強者感が溢れ出ますね。

 今後、このシーカーのような敵方キャラも続々登場する・・というか、ひょっとしたら男性型ってほとんど敵方なのかな?

 ヒーローものなので、四天王的な敵幹部も存在するはず。

 

 さて、ここからは組み換えをいくつか。

 

シーカー・マンティス

 ヒステリアブレードがカマキリの鎌っぽい・・と思っていたら公式でもそのような解釈だったので、そのままカマキリにしてみました。

 プリンシパルを吸収融合した感じで。

 なかなかキモいものになりましたね(笑)。

 後ろ姿もヤバいなこれは。

 ある意味センシティブ・・?

 

シーカー・リッチ

 Xでも見かけましたし、わりと思いつく人が多いだろう組み換え・・というかオプション装着ですね。

 こちらはメガミデバイス エクスキューショナーのパーツを使いましたが、M.S.G スカルマサカーとサイドマントだけでもいいかもしれません。

 でもエクスキューショナーの黒いマントが白いボディによく似合う。

 一部パーツ差し換えでフローティングモードに変形。

 折りたたんだ足をマントで隠して。

 アンデッドの王をイメージしました。

 

シーカー・マッスル

imageimage

 ヘキサギア ガバナー ルークとのミキシング。

 白の成型色は微妙に色味が違うのですが、それもまたいい感じでマッチしたと思います。

 ルークの肩アーマー追加でフードも大きくなりました。

 スケールこそ違いますがエクスアーマータイプのガバナーとしても違和感ないかな?

 もちろんアクションも普通に可能。

 

メガロジェッター

 こちらは組み換えではなくシーカー単体変形になります。

 変形て・・まぁほぼ前屈しただけなんですけどね。

 せめてもの、というところで胸部を180度回転させてます。

 シックルのおかげでギリ飛行型に見えますよね?

 

 メガロタンカー(ルビーアイ)!

 メガロドリラー(ノーヴィス)!

 メガロファイター(プリンシパル)!

 メガロジェッター(シーカー)!

 可変戦隊、メガロマリア!!

 地味に全部体勢は変えてるんですよ。

 前回やらなかったノーヴィスの変形が、完全にモグラで笑った。

 

 プリンシパル VS シーカー!

プ「ここまでだシーカー! 悪戯に人々の生命を弄んだ罪、償って貰う!

シ「チィッ! しつこいやつ・・!

 ガキィィィンッ!!

シ「クソッ! まさか素顔を晒すことになるとは・・

プ「観念するんだな!

シ「我が素顔を見た者を生かして帰すわけにはいかない! 貴様はここで死ねぇ!

プ「な・・なんだこの異形たちは!?

 ありそうな展開。

 

 私たちはキャンバス、シャドウマンにだってなれる!

 イメージはゾンビ映画ですかね。

 わりと基本に忠実なまどかに、リアル志向の暦。リツカはそもそもなにしてるのかわかってないです。

 ポージング的にはリツカがまどかっぽくなってしまったなぁ(笑)。

 

 以上、“シーカー” でした。

 

 女性型アナザー4体めで一段落。

 次は男性型・・のはずが予定より少し時間が必要になったのか、急遽女性型5体目を投入して間を持たせるようですね。

 別に半年くらい空いてもいいけどな。メーカー的にはそういうわけにもいかんのか・・

 ともあれシーカー。

 初の敵方キャラクターということで、これまでの格好よさ、可愛らしさとはまた違う、怖さ、不気味さというアプローチでデザインイメージは骨、モチーフはアサシンと、Fate好きにはけっこう響くキャラクターだと思います。

 造形的には8割共通ですが、頭部や足先パーツの新規造形でシルエットがけっこう変わっていますし、やはり骨をイメ-ジした禍々しい形状のパーツも新鮮でした。

 でもまぁ、もう少し差別化してほしいところですよね。

 なので、シーカーリーダーにパワーアップできるメタモルフォーゼユニットください(笑)。

 あれ? ノーヴィスのときと同じこと言ってるぞ。

 

 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。