なかなか行かれないまま
「公開が終わっちゃう!」と焦って
行ってきました
台湾映画が好きな方は
絶対に見たほうがいい
私のように
子どもが自ら考えて
成長し
決断するストーリーが
好きな方は
見たほうがいい
全国で公開中です
何を選択するのか
ネタバレを見ずに
行ったので
「何を選択するのか」
知らずに見ていたのですが
なるほど
という感じでした
子どもって
周りの大人の影響で
考え方を学んでいくよね
キャスティングが凄い
主演の男の子
11歳の少年は
無口で
愛想もないけれど
ちゃんと伝わる
彼が
何を考えているのか
言葉が無くても伝わるの
少年も素晴らしいけれど
周りの大人たちも
ほんとうに
素晴らしい
これはネタバレ無しで
みて欲しい
私は知らずに見ていたんだけれど
門脇麦ちゃんもご出演でした
ちょっとした役でも
知っている台湾俳優が
ご出演です
「キツネ」の意味
原題は
「老狐狸」
英訳されて
オールドフォックス
日本でも
キツネはあまりいい意味で使われないけれど
どちらかというと
「こざかしい」みたいな意味で
つかわれることが多いと思うんだけれど
この映画での「老狐狸」は
「腹黒い」意味で使われていました
信じてはいけない人てって感じかな
日本語で言ったら
もしかして
「古狸」のほうがしっくりくるのかも
たぶん
中国語がわかれば
もっと面白いんじゃないかな
ここからちょっとネタバレ
未視聴の方は
ご自分でご判断を
クリスマスキャロルのスクルージ
「老狐狸」の不動産王は
まるで
ディケンズの「クリスマスキャロル」のスクルージ
みたいなやつなんだけれど
スクルージには成れなかった
彼の選択した生き方は
たしかに「老狐狸」なんだけれど
昔の
貧しかったころ
お母さんは、思いやりがある人だけれど貧乏で
周囲の人は
お母さんの助けになってくれず
彼の周りには
生き方を教えてくれる人がいなかったのよね
周りが助けてくれなかったからこそ
大人になってお金持ちになったら
周りを助けてあげようと考えるのか
それとも
あの時、誰も助けてくれなかったから
自分も助けてやらない大人になろうと思うか
実は
「老狐狸」もある時点で
選択をしているのよね
そう考えると
私たちはいつでも
選択をしながら生きているんだけれど
11歳の子が
周囲の大人から何を学ぶのか
この映画を見ながら
自分の選択が正しいのか
ちょっと考えさせられたわ
お父さん
11歳の少年のお父さん
人の気持ちを考える
とてもいい人なんだけれど
門脇麦演じる女との関係を考えると
ちょっと優しすぎじゃないかなと思うわ
これは
やさしさが仇になるタイプね
11歳の少年は
きっと
「老狐狸」と優しすぎるお父さんの
間を
成長していった気がするわ
ご興味があれば
是非
お足をお運びください