ボクショボーン『 老師さま  わたしは毎日 不安です

  わたしを安心させてください』

 

マスターネーコグラサン『 じゃあ キミの不安な心とやらをここに持ってきなさい。そうしたら 安心させてあげよう』



ボクショボーン『 不安な心…

あれれ?不安な心を探しているうちに

なんだか どうでもよくなってきて…

不安が どこかへ消えてしまった…


 心って どこにあるんだろう?

わかったー!自我が

わたしを苦しめていたんだ』

 

 ボクショボーン『 老師さま…自我がわたしを苦しめていたことがわかりました。どうすれば 自我をなくせるのでしょうか?


マスターネーコグラサン『 キミの中の自我が どこに隠れているか 一度 徹底的に探してみぃ。もし そいつを捕まえることができたら 自我をなくす方法を教えてやるわ』

 

ボクショボーン『 …わかりました

 

ーー1時間後ーー

 

……あれ?おかしい

自我って あるように感じるけど 

捕まえられない。

 

捕まえようとしている自分までが

自我な気がしてきた。』

 


マスターネーコグラサン元々ないものをなくそうとするから 苦しくなるんや何かをつかまえようとしただけで、今の単純さから離れてしまうで

 

自我を【なくそう】とか

不安を【なくそう】とか

 

よい人間に【なろう】とか

よりスピリチュアルな人物に【なろう】とか

 

そういうことじゃない。

雨がふったら やむのを待てばいい

不安がふったら 不安がやむのを待てばいい


今にくつろぐだけで 楽になるよ







ボクショボーン『 老師さま   神さまっているんですか?
愛って どこにあるんですか?』


マスターネーコグラサン『 じゃあ 逆に聞くけどな…。

この世界が 白一色やとする…。
白しかない世界」を想像してみ

 さぁここで問題や。白って どこにある?



ボクショボーン『えーと。白しかないから…むぅ……?』



マスターネーコグラサン
『答えは 白なんて あらへん。

白しかない世界では
白は 見つけられへん。

つまり、

愛しかない世界では 
愛を見つけられない



ボクショボーン『ええっ!?』



マスターネーコグラサン

『愛とは 不変の、キミにとっての唯一の真実や

でも、この世には 変わりゆくものしか存在してへんやろ?せやから、愛は この世にはないねん



ボクショボーン『愛は この世には ない…の?』



マスターネーコグラサン『愛は この世にはないって それらを追い求めても無駄やと 心底理解すると、不思議なことに この世で 愛を経験できるねん。』



ボクショボーン『 なんすかそれ?矛盾してませんか?』



マスターネーコグラサン

『キミたちは、愛ではないものもある、
  いう証拠を見たくて、
  この世という幻想をつくった。

せやから ある意味 この世は 苦でできているねん。

でも キミたちは そのことを忘れて
(忘れたふりして) 世界中を探しまわり、

「この人こそ本物かな?」
「あの人は信じていいのだろうか?」って

やっとるんやけど、最終的には 無駄に終わるで。

この世は 変わる、消える、裏返る のが鉄則やから。』


ボクショボーン『じゃあ 愛は あの世にあるんですか?』


マスターネーコグラサン『ちゃうちゃう!


キミは すでに愛の中に生かされているから、
愛(ここ)が 見えんようになってるねん

ほんまは キミの正体が愛やねんけど、
この世に生きている一人の個人が 自分やと
思い込んでいるから、愛が感じられへんねん。

でも 見えなくても、感じられなくても、
愛だけが いつも存在しているんや。』



( 愛を知ったネコ )