新年あけましておめでとうございます

 

正月の一日の一番初めに行われる宮中祭祀は、

四方拝(しほうはい)」と呼ばれます。

 

これは数ある宮中祭祀の中でも、

最も重要な祭祀の一つで

天皇陛下にしか行えない

国家と国民の安寧の為の秘儀です

 

その祈りの内容とは、次のようなものです。(平安時代の「内裏儀式」による)

 

賊冦之中過度我身(賊冦の中、我が身を過し度せよ
ぞくこうしちゅうかどがしん
毒魔之中過度我身(毒魔の中、我が身を過し度せよ
どくましちゅうかどがしん
毒氣之中過度我身(毒氣の中、我が身を過し度せよ
どくけしちゅうかどがしん
毀厄之中過度我身(毀厄の中、我が身を過し度せよ
きやくしちゅうかどがしん
五急六害之中過度我身(五急六害の中、我が身を過し度せよ
ごきゅうろくがいしちゅうかどがしん
五兵六舌之中過度我身(五兵六舌の中、我が身を過し度せよ
ごへいろくぜつしちゅうかどがしん
厭魅之中過度我身(厭魅の中、我が身を過し度せよ
えんみしちゅうかどがしん
萬病除癒、所欲随心、急急如律令。 
まんびょうじょゆ しょよくずいしん きゅうきゅうにょりつりょう


もし今年、日本に災いや不幸がおきるのであれば、

まず、私の体を通してからにしてください


私がまず最初に犠牲になります、という祈りです。

 

 

伊勢の神宮の皇大神宮・豊受大神宮の両宮に向かって

拝礼した後、続いて四方の諸神を拝します。

 

現在、四方拝で天皇が拝される諸神は次の通りです。 

 

神宮(じんぐう)(伊勢神宮) 
天神地祇(てんじんちぎ) 
神武天皇陵(じんむ・てんのうりょう) 
先帝三代の陵(みささぎ)(明治天皇、大正天皇、昭和天皇) 
氷川神社(ひかわ・じんじゃ) 
賀茂神社(かも・じんじゃ) 
石清水八幡宮(いわしみず・はちまんぐう) 
熱田神宮(あつた・じんぐう) 
鹿島神宮(かしま・じんぐう) 
香取神宮(かとり・じんぐう) 



古来 日本には方位信仰があり、

方角というのは、神、星の象徴でした。

東は「現象界」を象徴するので「東現」
南は「幽界」を象徴するので「南幽」
西は「霊界」を象徴する「西霊」
北は「神界」を象徴するので「北神」といいます


また方位のサイクルは、

人生のサイクルも象徴していて、


東の1ラウンドは「幼児期(春)」、
南の2ラウンドは「青年期(夏)」、


西の3ラウンドは「壮年期(秋)」であり

「ヒーリング・ラウンド」とも呼ばれます。


そして最後北の4ランウドは「死と再生のラウンド(冬)」です。

この「四方拝」に天と地(今ここ)を加えたものが「六方拝」です。


六方拝とは、東西南北
天・地の六方すべてに
感謝しましょう ということ。

東に向かって、
幼児期の自分を支えてくれた両親・祖父母・家族に
「有り難うございます」と感謝。

南に向かって、青年期の自分を磨いてくれた
友人・恋人・先生・恩師などに
「有り難うございます」と感謝。

西に向かって、壮年期まで自分を見守り続けてくれた
守護霊・ご先祖方に
「有り難うございます」と感謝。

北に向かって、

日本や地球を見守ってくれている神々に
「有り難うございます」と感謝。

天に向かって、命を守ってくれている
太陽・空・大気、その恵みに
「有り難うございます」と感謝。

地に向かって、命を育んでくれる
大地・海、自然の恵みに
「有り難うございます」と感謝。

六つの方向に感謝すると共に、

我々も天皇の祈りに適った生き方を

忘れないようにしたいですね

この六方拝には
「自然や周りの人々がいることで、自分は生かされている
という 真理が込められています。

朝起きたら、
今日も太陽が昇ってる。有り難い
今日も目が見える。有り難い
今日も息ができる。有り難い
今日も家族が生きてる。有り難い
今日も仕事ができる。有り難い

つまり、
今 この瞬間が、いかに
「有ることが難しいか(=有り難いか)」
「恵まれているか」
そこに気づけるかどうか、なのです

だから 
自分の周りにあるものを
もう一度、よく見つめ直してみる。 

当たり前だと思っているもの。
一緒にいてくれる人。 

そこにあることを忘れてしまっているもの。 

そういうものをよく見ると、

そこにあることが、 当たり前でないことに気づく。 

刺激的なこと、特別なことが
起きる事だけが幸せなのではなく

普通の何気ない日常こそが
本当はとてつもなく 有り難い奇跡の連続であって
幸せなことなのだと思います。

幸せは 求めようとすると
幸せから遠ざかってしまう性質があります。

幸せは 探すものでなく
周り(東西南北)と今ここに感謝することから始まります

 

 

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