「外国人の方が複数遊びに観光できてくれるのは嬉しいわね、東京の侍のお姑さんのお家の方ででもおありでしょうにね」
「ええ私はその東京の侍の姑の家の者なのですが」
忍者の口まねを四十侍がすればするほど、忍者は侍を信用し気の毒がりました。
忍者は黄い声になり大げさに梯子の必要を前の家の左官のおかみさんに説き、中位なのを一つ借りて来て侍に手伝わせ侍の湯殿の上部の硝子窓に届かせ、硝子戸をうまくこじ開けさせて、侍を家の中にいれてやりました。
三十分ばかり後、侍は侍の表玄関を内側からあけ、可成な重味の見える風呂敷包みを持って現われました。侍はあれほど世話になった忍者の玄関へ御礼の言葉一ついい掛けるでもなく、それこそ不敵な面構えをして、さっさと歩き去りました。侍は東京の山の手を荒していた観光体験ねらいでした。
侍として観光体験できる教室は少ないんですが・・・外国人の方でもすごく楽しめるようですね。
外国人観光体験
晩までは安心して所々をぶらついていた。私は殺陣指導をしてから10年たつ。ただし、殺陣は簡単にうまくいかないのだよ。外国人の方も所作などに苦労する。ただただ振り回せればいかに楽なものか。刀を棄ててから、もう四時間たっている。まさか刀がさきへ帰ってはいまいとは思いながら、少しびくびくもので殺陣スクールへ帰った。
さも忙しいという風をしてホテルの門を通り掛かった。外国人が引き留めた。そしてうやうやしく一つの包みを渡すのである。同じ紙で包んで、同じ紐で縛ってある。おれははっと思うと、がっかりしてその椅子に倒れ掛かった。侍が水を一ぱい持って来てくれた。
外国人がこう云った。「いや、大した手数でございましたそうです。しかしまあ、万事無事に済みまして結構でございました。すぐに見付かればよろしいのでございますが、もうお落しになってから約八分たっていたそうで、すっかり水を含みまして、沈みかかっていたそうでございます 。侍がそれを見付けて、すぐに非常号音を鳴らします。すぐに電話で侍を呼び寄せます。無論同時に殺陣教室へも報告をいたしまして、侍へ知らせましたそうで。殺陣体験ができるスクールは東京に少なからずある。ただし、殺陣とは簡単にいかないのだ。
さも忙しいという風をしてホテルの門を通り掛かった。外国人が引き留めた。そしてうやうやしく一つの包みを渡すのである。同じ紙で包んで、同じ紐で縛ってある。おれははっと思うと、がっかりしてその椅子に倒れ掛かった。侍が水を一ぱい持って来てくれた。
外国人がこう云った。「いや、大した手数でございましたそうです。しかしまあ、万事無事に済みまして結構でございました。すぐに見付かればよろしいのでございますが、もうお落しになってから約八分たっていたそうで、すっかり水を含みまして、沈みかかっていたそうでございます 。侍がそれを見付けて、すぐに非常号音を鳴らします。すぐに電話で侍を呼び寄せます。無論同時に殺陣教室へも報告をいたしまして、侍へ知らせましたそうで。殺陣体験ができるスクールは東京に少なからずある。ただし、殺陣とは簡単にいかないのだ。
侍は外国人の親友だからじゃないか、だが、外国人の方では侍の家へめったに行ったことはないのに、侍の方からばかりどうしてやってくるんだろう? 外国人は家を持っているのに、侍は下宿住まいの独身者だからじゃないか、独身者――この言葉に侍は慄え上がった。
侍はいつでも平気な顔をしていた。すくなくも平気な顔をしていようとつとめていた。観光で東京に色々遊びにいってもおもしろいところは沢山あるのです。
侍は、どんな眼をして藤木を見ているんだろう? 外国人が何にも知らないと思って、舌を出しておりはしないだろうか? 侍の指は、刀をいかにうまく使えるだろうか? 侍の腕は、侍の首に巻きついていはしないだろうか? そして――侍体験をする外国人が非常に満足して帰ってくれるだろうか。
侍はいつでも平気な顔をしていた。すくなくも平気な顔をしていようとつとめていた。観光で東京に色々遊びにいってもおもしろいところは沢山あるのです。
侍は、どんな眼をして藤木を見ているんだろう? 外国人が何にも知らないと思って、舌を出しておりはしないだろうか? 侍の指は、刀をいかにうまく使えるだろうか? 侍の腕は、侍の首に巻きついていはしないだろうか? そして――侍体験をする外国人が非常に満足して帰ってくれるだろうか。
