歴史を動かしたネットユーザーたち | バンクーバー風車小屋便り バックアップ用

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私はイエス・キリストに仕える日本男子です。
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したがってこのアメーバのバンクーバー風車小屋便りは、FCの保存版となります。もはやここでの新記事更新はほぼありません。

(「2002年ー日本のネット世論革命の年」の続き)

 

2002年日韓ワールドカップ大会も、日本のメディアによる日本の世論を無視した、というより、韓国側の意向に沿って露骨に韓国応援に誘導しようとする異常な報道体制が続いた(この実態については過去記事「日本と韓国を仲違いさせたいニューズ・ウイーク誌」https://taiheiyoyoshio.fc2.net/blog-entry-865.html をご参照願いたい)。

 

しかしこの時はソウル五輪とは事情がかなり違っていた。庶民にはインターネットと言う新兵器があったからだ。

おそらく相当数の苦情の手紙や電話がこうした韓国贔屓の報道をするマスメディア各社に殺到したのだろうが、彼らの多くはそれを無視した。

 

だがこうした多くの日本国民の欝憤や憤懣やるかたなき思いは新しいメディア媒体であるインターネット、特に掲示板とよばれる世界で暴発した。当時できたての2ちゃんねる(この事態によって一躍全国的にその知名度が上がった)やヤフー他各ネットの運営する掲示板にこうした多数派の世論が殺到したのだ。

 

事ここに至り、日本全土に渡り志を同じくする同胞が多数いたことに気づいたネットユーザーも多かった。なにしろこれ以前にここまで掲示板の書き込みが膨大に膨れ上がる事態が無かったゆえに。

 

もちろん日本の主要メディアはこうした新しい時代のうねりを徹底的に無視した。主要メディアで唯一この現象を記事にしたのは皮肉なことにニューズウイーク(日本語版)くらいなものだった。もっとも皮肉と表現したように、それは同誌がネットユーザーに同情したり、はては公平な報道をする目的で記事を書いたとも思えないためである。当時のニューズウイーク誌は懸命に日中、そして日韓離間の計と思われるほど両国の対立関係を煽る記事をまるでキャンペーンの如く執拗に続けていた。それゆえ日本のマスコミの日韓友好ムードという報道は大きな障害となっていたため、ネットと言う動向を引用するしかなかったのだ。

 

といってもニューズウイークの報道も微々たるものであり、畢竟当時の日本のマスコミはこの大会の間こうしたネットで膾炙されて行った本当の世論の本流を徹底的に無視しようとそていた。

 

しかしそうすればするほど多くの日本国民のフラストレーションは上がる一方になった(当然の結果だが)。それ以降メディアで報道されない事件や事象の論評は大手メディアよりもネット界のほうが注目されるようになってきた。おりしもブログという従来のホームページより簡易に運用できるネット媒体が普及し始めた時期であったため、ますますネット社会と大手メディアとの乖離が広まるようになった。

 

そのため既存メディアは自分たちの存在意義が低下するのを恐れ、やがて彼らはネットバッシングやそのユーザーへの糾弾報道を展開するようになってきた。

 

しかしそれが徒労だといわんばかりにその流れは収まる気配はないどころか、しばらくすると米国発でツイッターやフェイスブックというさらなる民間・個人の発信が売りのネット媒体が登場するに至り、ついに大手メディアもネットバッシングから大幅に転向し、そのユーザーに成り下がっていった(日本の主流メディアはアメリカ様の権威には言い逆らえないようだ)。なにしろそのような変更報道を長年続けていたことがネット界で俎上にのせられたことでテレビの視聴率は著しく低下し、新聞や雑誌の発行部数も激減する状況となってきたのだから。

 

今では大手新聞社やテレビ局もネットの動向を慎重に報道するまでとなっている。これでも長年の付けか日本人のテレビ離れや新聞離れは続いている。

 

かくして日韓ワールドカップ大会のあった2002年は日本における(技術的な意味ではない)ネット革命の年となったようだ。

 

上記は以下のサイトの転載記事となります。

歴史を動かしたネットユーザーたち - 世界の歴史&日本の歴史 (fc2.net)