パート②


この日はセミナーの資料作りを一切放棄し、朝から晩まで遊びました。


仲良くなった事務所のウズベク人スタッフによる、お料理教室。

まずはみんなでバザールへ買い出しに。



肉屋での1枚。


どーん。


ウズベキスタンの過ごし方


羊です。


日本のスーパーで売られているパック詰めの肉に慣れていたので、

こっちきて衝撃続きです。
命をいただいている実感ありまくりで…


感謝。



ちょっと話がそれました。


ウズベク料理のほとんどは1品を大量に作るのが特徴的なので、

自分一人では、よー作って食べません。


でも、自分が日本に帰ったときに、家族や友人になんかしらウズの生を

届けたいので、うまく作れるように頑張りまーす。



★本日のメニュー★

・ホニム

・オリビエ

・ラブラギのサラダ


まずは「ホニム」から。

なんでも女性(淑女)って意味の料理らしい。




下ごしらえから。


ウズベキスタンの過ごし方


ウズの人、みんなまな板なしで手で上手に切ります。

日本の包丁ではできない…

じゃがいも千切り、肉(好みでなんでもいい)をサイの目に切ります。


玉ねぎは千切りしたものを塩で軽く炒めます。


それを混ぜて、クミンと塩、こしょうで味を調えます。



ウズベキスタンの過ごし方



そして、生地作り。

ぬるま湯に塩大さじ1、ヨーグルト大さじ2(柔らかくなるらしい)、卵1個

油小さじ1/2をよく混ぜ、湯のみ2杯分の小麦粉と混ぜ合わせます。



ウズベキスタンの過ごし方


ムタバルさん、かわいい。おまけにめっちゃ女子でいい人。



この生地をよーく伸ばしたあと、先ほどのじゃがいもらを。

端っこまでちゃんと置くのがポイント。


ウズベキスタンの過ごし方


あっ。写真が横だった…




んで、これをロール状にして、蒸し器へ。


ウズベキスタンの過ごし方


ウズベキスタンの過ごし方



出来上がりがこちら。


ウズベキスタンの過ごし方


ん~。いい感じ。



オリビアは日本でいうポテトサラダのようなもので、

ラブラギのサラダはビーツ(赤カブ)をゆでて、マヨ和えしたもの。

どちらもウズのサラダでは、好きなやつです。


ウズベキスタンの過ごし方



ウズの食卓。


ウズベキスタンの過ごし方


ホニムには、ヨーグルトと緑の葉っぱ系(パクチーとか)をよく混ぜたものを

かけて食べるのがウズスタイルです。

自分はヨーグルトかけた食べ物とパクチーが苦手なので、

塩ふっていただきました。



うまっ・・・・・




そして、ラブラギのサラダを食べて、舌が真っ赤になりました。

ウズベキスタンの過ごし方



ムタバルさん、ありがとう。

みんなも、ほんと素敵な時間をありがとう。






夜はですね… ふふ。


ウズのサーカス。


見ちゃいました。きゃっ。


ウズベキスタンの過ごし方




こんな感じ。


ウズベキスタンの過ごし方


ウズベキスタンの過ごし方


ウズベキスタンの過ごし方


思ってた以上にすごく楽しくて、ずっとはしゃいでいた気がする。



休憩時間は天井からぶら下がったブランコや馬に乗れる体験コーナー、

動物たちと写真を撮るコーナーなど、わくわくが持続できる仕掛け。


ウズベキスタンの過ごし方


自分も思わず馬に乗ってしまった。3000スム(100円くらい)の初体験。

なんか当たり前なんだけど、生あたたかった。



海のないウズベキスタンで、海の生き物が見られる喜び。


ウズベキスタンの過ごし方


ウズベキスタンの過ごし方


ヤバい…


興奮していたので、このまま直でホテルに帰ることができず、

〆にアイリッシュパブでフォンダンショコラ♡


うまい・・・・



タシケント滞在、本当に楽しかった。

ウルゲンチにはないものばかり。



気の合う隊員仲間

洒落たショップ

ネット接続の良さ

美味しいレストラン&カフェ

メガプラネット             等々…



あげればキリがないけど、ただお金はぶっとんだ。


首都クオリティですねぇ。



ホームシックにはあまりかからない方ですが、あまりにもみんなと

いた時間が楽しかったので、ウルゲンチ帰ってからちょっと寂しい…


こんなとき、助けてくれるのが同僚たちです。


さーて、がんばろ。


そうそう、小児ICUのバルノさん、念願かなってロシアへ。

長らく勤めていた病院も、あと1週間で退職です。

最後、花束でもあげようかな…

今回ウズに来て、ふどがしゅくる1年が無事に過ぎました。

ということで、滞在登録を更新するために1週間ほど首都タシケントに。


もともと予定がなかったので、ここぞとばかりにタシケントを観光しよう

と思っていたのですが、急きょ入ったセミナーの準備のため、

日中は事務所にこもり、スライド作り…


同期隊員もパンフ作りのため事務所に。

二人で日中せかせか仕事してました。


でも、夜になると毎晩毎晩ほっつき歩いてた気がする。


ハムザという地区にある手羽先屋。

ここは首都の隊員があまりにも絶賛するので、初体験。

「!」

うますぎ…

生ビールもあり、ここはぜひまた行くだろう。


そして、翌日は前回のカラ・ヒヴァめぐりの一同と写真を見ながら食事会。

この時に食べさせてもらった料理はどれも秀逸。

料理上手な女性になりたいと心の底から思った。

美味しいごはんを食べているとき、猛烈に幸せを感じたのです。



その翌日は、タシケントにあるホラズム料理屋さん。

事務所のスタッフが前から目をつけていたレストランで、

毎晩にぎやかそうだから行ってみたかったと。


ということで、みんなで行ってきました。

そりゃー、やっぱりホラズムでした(笑)


ウヲッカとホラズムの音楽、踊りがあれば、万々歳。


やっぱり連れ出されて、踊らされます。


ウズベキスタンの過ごし方


でも、こういうのももう抵抗なくなりつつある。

日々慣れています。このホラズム感覚。


料理は… ふつうに美味しかった。

特にキーマトゥフンバラックとグンマという食べ物。

味つけがホラズムで食べるのよりも、美味しかった。



そして、その翌日は歓迎会。

ホラズムに来る新隊員さん、「にぎやかなのが好き」とのこと。

多分、すぐにホラズムに馴染んでいく気がする。

どんな環境でも、楽しんだもの勝ちです。







あれよあれよという間に時が過ぎていき、タシケント最終日。

この日は、イスラム教の犠牲祭。

「クルボンハイト」


断食明けの「ローズハイト」から2か月後にこのお祝いがあります。


朝から携帯の回線はパンク状態。

つながらない…

みんなお祝いを言い合うメールを打ちまくったみたいです。




あっ・・・・





なんか長くなるので、いったん切ります。

そして、パート②へ続きます。




半月前のネタを今頃書いてる自分…


10月12~14日まで、カラとヒバをぐるぐるしてきました。

カラというのは昔の都城跡のことで、つまり遺跡めぐりです。


どれも紀元前~7世紀までのものがほとんどで、崩れてはいるものの、

密かな観光スポット。


今回はガイドさん付きでお勉強になったので、ちょっこし紹介したいと

思います。


まずは「クズィルカラ」→「赤い都」

ここの土には赤土が混ざっているから、陽の光があたると赤く見えるそう。

トルコのカッパドキアにも同じようなやつあったなぁ。


ウズベキスタンの過ごし方


まぁ、自分にはどこのカラも同じに見えてしまうのですが…


このカラには、ゾロアスター教時代に絶やさず燃やし続けた火の跡が

赤く残っている。


ここらへん、昔はゾロアスター教で、その後イスラム帝国の拡大とともに、

イスラム教に改宗されました。

このカラにはゾロアスター教からみのものが多く残っていて、面白い。


あんま詳しくないので、ウィキった。

イランでは、絶やさず燃やし続けている聖なる火を今も拝むことができるらしい。

すげ…。



次に「トプラクカラ」

自分はここが一番好きかも。


ウズベキスタンの過ごし方


ディスコティカ(ディスコ)もあって、昔からここらの人は音楽と踊りを

楽しんでいたことが分かって、妙に納得。


んで、王様のお墓。

半分以上埋まってます。


ウズベキスタンの過ごし方


そして、ここ。

何する場所やと思います?


ウズベキスタンの過ごし方





そう。遺体安置所。

なんとなーく薄暗くて、そんな雰囲気が出てます。


ゾロアスター教「天・大地・水・植物・動物・人間・火」を崇めている宗教。

だから、水も火も土も汚すことなく、魂の抜け殻を天に還す目的で鳥葬です。

天に近い鳥に肉体を食べてもらい、骨は陽光で浄化とな。


いまの主だった宗教もゾロアスター教の影響を受けているというので、

それはそれですごい宗教ですよね。

ユダヤもキリストもイスラムも仏教もそうらしい。


ウズベキスタンはシルクロードを語るうえで、欠かすことのできない要所。

昔から異国の人の行き来がありました。

その異国の人、たまたまこのカラで亡くなった場合、5日間この安置所で

連絡を待ち、音沙汰ない場合、一番近くのサイレントタワーまで運び、

鳥葬されたそうです。


ヌクスに行く途中で見かける山の上の台形のもの。

それが一番近いサイレントタワーみたいです。

ぜひ、帰国までに行ってみたい場所のひとつになりました。


アーリア人のルーツが実はこのカラにあるのではないかという説のもと、

その昔、ロシアとドイツの研究者がこのカラの発掘に力を注いだそうですが、

結局なにも見つかってないみたいです。


そして、「アヤズカラⅠ~Ⅲ」

ここはひとつの宿泊(休憩)できる場所にもなって、いい感じです。


FFを思わせる景色…


ウズベキスタンの過ごし方



ウズベキスタンの過ごし方


いいですねぇ。



そして、アヤズカラの奥を行ったところに「カルククズカラ」→「40人の女の都」が。


ウズベキスタンの過ごし方


アヤズカラを作った王様、気に入った娘にかっこいいところ見せつけるため、

アヤズカラが見える位置に都を築いたのですが、求婚に失敗。


王様、自分を慰めるために、その都に40人の「喜び組」を置いたと。



カラまわり1日目の終盤。

「ジャンバスカラ」→「山のふもとのカラ」


ウズベキスタンの過ごし方


ウズベキスタンの過ごし方


ここからは初体験でした。

これがまた大きなカラで、見応え十分。

そして、夕日とのコラボが最高に良かった。


ウズベキスタンの過ごし方


ウズベキスタンの過ごし方



夜は想像していた通り、計画?停電になり、暗闇のなかずっと星を眺めて

過ごしました。


ウズベキスタンの過ごし方


そして翌日もカラまわり。


もう自分は疲れていたので、通訳の言葉もあまり耳に入らず、

そこそこに回った…


崩れかけたカラ←どこもみんな崩れてますけどね(笑)


ウズベキスタンの過ごし方


円形のカラ


ウズベキスタンの過ごし方


悪い女帝のいたカラ


ウズベキスタンの過ごし方


ウズベキスタンの過ごし方


そう。こんな感じです(笑)



そして、ホラズムの至宝、ヒヴァに。

珍しくの曇り空。そして雨…



ウズベキスタンの過ごし方


曇り空には、この青、映えません(笑)



ヒヴァにはもう何十回も足を運んだのですが、今回初めての場所へ。

「夏の宮殿」


ウズベキスタンの過ごし方


ウズベキスタンの過ごし方


女性の間と男性の間があって、男性の間の奥には、謁見の間が。

立ち入り禁止とは知らずに、男性の間の奥まで入って、出てきたところに

「あー…、立ち入り禁止なの~」とかわいい女の人に注意を受けたのでした。


謁見の間、どんな間かというと、ただのTVの部屋になっていましたけどね~。




そんでヒヴァで1泊。


こちらも初めて食べた「シビットオシュ」

麺に緑の草を練りこんで、肉じゃがのようなものをかけて食べます。

ヒヴァ独特のものらしく、結構おいしかった。


ウズベキスタンの過ごし方



翌日帰り際にようやくいつもの青空が戻ってきたのでした。



ウズベキスタンの過ごし方


ウズベキスタンの過ごし方


やっぱりヒヴァにはスカッと青空が一番お似合いですね。




今回、旅をともにしたみなさん、どうもありがとうございました。

おかげでいい旅になりました。


ウズベキスタンの過ごし方


次回は、先週のタシケント編を~。