先週はすったもんだの1週間だったけれど、 同じ時期にほっと心和むことも。


そして、苦い思いをしたセミナーではあったものの、それなりの収穫もありました。



なので、また前回の続きな感じのブログです。




今回セミナーを行った場所は、癌センター。


1月に大規模な修繕工事を終えたばかり。


どうりできれいな訳だ…


セミナー後、院内を案内してくれるというので、これは是非と見てきました。


写真撮影、患者さんにOKもらってます。念のため…




こっ、これは!


ウズベキスタンの過ごし方




なんとまぁ!


ウズベキスタンの過ごし方



ウズの病院で初めてのナースコールをみて感動してしまった…

うちがいままで、たまたま見れなかっただけなのかも知れないけど、

このホラズムにおいては、これは間違いなく大きな進歩!!!



そして、個室、大部屋それぞれに、電気湯沸かし器が…


ウズベキスタンの過ごし方


写真撮る用にコンセントを差し込んではいたものの、

これまた患者さんに優しい。




ウズベキスタンの過ごし方


大部屋。

妙に中央が開けてますけど、ベッド元にそれぞれが自由に使用できる

電気も。




食堂も明るく開放的でした。


ウズベキスタンの過ごし方



そして、これまた…


ウズベキスタンの過ごし方


患者用のシャワールーム。


突然で用意が不足していた付添の家族も使えるように、

お風呂セットまで…


ウズベキスタンの過ごし方



これらが一体どこまで活用されているのかはわかりません。


そんな目で見てしまう自分に悲しいけど、

いままで何度となく、そんな現場に出くわしたので、

やっぱり、その思いは否めません。



だけど、とても嬉しかった。



患者さんに優しい病院に変わろうという気持ちが見えて、

それがすごく嬉しかった。


まだまだこうした方がいいと思うハード面、ソフト面はあげたら

きりがないです。


でもそれは日本でも同じこと。


日々柔軟に変化していくこと、日々勉強していく必要があります。



うちの配属先の病院も、来年の夏にいったん閉めて、

1年間の大規模な修繕工事に入ります。

新救急センターに生まれ変わるために、ベッドやそのほか備品を

大きなホールに詰め込んでいるらしい。



新しい病院ができたくらいに、また遊びにこよう。








そして、我が家の危険な玄関も、優しい人達の気持ちが詰まっている

ことを知り、感謝。


家に入ろうと、摘み煉瓦に足をかけたとき、お隣のおっさんが

「少しは家に入るの楽になった?」と。


話を聞くと、出入りが大変だろうと思ったおっさんの奥さんが、

煉瓦を積み直してくれたそうな。


ぶち壊しの人たちも、うちの玄関への出入りをみて、煉瓦を足してくれたり、

踏み場を広げてくれたりといろいろ工夫してくれてて。



自分は文句ばっかりでダメですね。





ウズベキスタンの過ごし方


みんなの優しい気持ちが詰まった我が家への入り口です。



いつも、本当にありがとうございます。










慌ただしく1週間が過ぎたなぁ…


月曜、ようやく看護部長が決まりました。


結局、外科の師長が一時的ではあるものの、兼任することに。

かねてからいろいろとお世話になっていた人で、仕事に対する姿勢も

良いし、適任だと思います。


でも、過去に喉の手術をしてから嗄声と喘鳴があるらしく、声を出したり

息をするのが辛そうです。

だから、四六時中怒鳴ってばかりいる部長役が彼女の負担にならないと

いいんだけどなぁ。


それだけが心配です。



そして、火曜の夜遅く、突然部長からの電話。

「木曜日にホラズム州の看護部長対象にセミナーをやって」と。


猶予1日でいったいどんなセミナーやるん…


もう絶句でした。


翌日、相談に行くと、どうやら部長もホラズムの保健局の部長から

突然言われたらしい。


結局、作っておいたパワポ資料ですることになったんですが、

急遽スライドの直し、読みの原稿考えて、資料の準備等々…


準備は間に合いました。


が、当日は燦々たる結果でした。



読みの練習が足らず、使い慣れない言葉に詰まり、

スライド送る人もタイミングがつかめなかったのか、

読みの途中で何度もスライドいったりきたりと、

まったくセミナーらしきものになりませんでした。


帰ってから本当に落ち込みました。

そして、来月の医療キャラバンのセミナーが怖くなりました。



第一にはやっぱり言葉、そして緊張しいの自分。


読みの原稿なくても、堂々と説明できるくらいになりたい。


でも、それは日本語だっとしても、もっと経験積んでかないと、

そんな急に先生みたいに上手に話せないけど…



せっかく声をかけてくれた保健局の看護部長、

いつも力になってくれる配属先の部長、副部、

この人らの気持ちに応えたかった。

そして、来月の宣伝にもしたかった。


「日本」の看板、自分には荷が重い・・・

しくしく…





くよくよしてても、時間はどんどん迫ってくるので、

やるしかありません。


医療キャラバンの1発目のセミナーまであと1週間ちょっと。

テーマは「感染予防:手洗いと歯磨きについて」

演習も含めるので、スムーズに流れるよう、段取りしないと!




「段取り八分」

「困難は分割せよ」



この2点、自分が新人だったときに友達といつも言い合ってた言葉です。



この経験をバネにやるしかないな。

頑張れ、自分。








ウズベクの春といえば…


「スマラク」と「クックバラック」


この2点を食さずに、ウズベクの春を迎えることはできません。


いや、大げさに言いましたけど、春の風物詩の1つなのです。


イラン歴の年の始まりが、3月21日の春分にあたり、この日は祝日です。


春の到来を喜び、みんなで分かち合うために、多くの家庭で

ナウルーズ(3月21日前後)に、この「スマラク」を作ります。



仕事に行ったら、夜勤明けの仲良しの同僚が「今日家でスマラク

作るから来なよ!」

と誘ってくれたので、お邪魔してきました。


何回かメフモン(お呼ばれ)に行ってて、親戚一同知った顔ばかり。

この日も温かく迎え入れてくれました。


同僚のダンナさんの兄弟が11人。

その奥さん、子どもも併せるといったい何人になることやら…

その親戚一同、隣近所に住んでて、みんな揃ってお祭り雰囲気です。

しかも、みんな面白いくらい顔似すぎ。



麦芽の煮汁を濾し、これに牛の乳を混ぜ、ひたすら煮込みます。


ウズベキスタンの過ごし方




これと同時に「クックバラック」作りにとりかかります。


春にそこらの地面に生える、こういう草をみじん切りにして、

これに油と卵、塩を混ぜたものを生地に挟んでいきます。


ウズベキスタンの過ごし方


↑この草

クローバに形が似ています。

ビタミン、ミネラル豊富らしい。



チュチュバラととちょっと違った包み方。

こっちの方が断然簡単!


ウズベキスタンの過ごし方


でも、はみ出るとうまみが逃げるので、そこは慎重に…


茹で上がったものをヨーグルトのようなものをかけ、いただきます。


ウズベキスタンの過ごし方


いままで、このバラック系は苦手だったんですが、なんと!


美味いではないか…


塩加減がよく、チャキダと呼ばれるヨーグルトに似たものも美味しくて、

たくさん食べてしまった。



その頃、「スマラク」はぐつぐつと煮立っています。

ウズベキスタンの過ごし方

ひたすら焦げ付かないように鍋底から混ぜます。


ウズベキスタンの過ごし方


畑仕事に使うクワのようなものを、そこらの水で洗って使ったので、

ちょっこしおなか壊さないか心配…



音楽を大音量で流し、踊る踊る。


ウズベキスタンの過ごし方


男の人は庭でサッカー。


ウズベキスタンの過ごし方


ホラズム地方では、血縁が近い人との結婚はざらにあります。

例えば、いとこ同士とか。

なので、家族間のつながりは密。

こういった行事、よそよそしさがなく、いつみても楽しそうです。



そして、突然ウズベクの普段着を作ってくれることになり、

寸法はかられ、そのまま服作りに…

「これ着て、みんなを驚かそう」と。


仲良しの同僚が、以前からうちにそんな服をプレゼントしたいとは

言ってくれてたものの、布も準備されてて、本当に驚いたし嬉しかった。


同僚の姪っ子にあたる子に依頼。


ウズベキスタンの過ごし方


こちらの人はなんでも器用にこなします。

質の問題はあるものの、本当に男の人も、女の人も器用。


縫いあがり、さっそくこれを来て、スマラク作りの家に戻りました。


そりゃーもう…(笑)

自分は何様だってくらいみんな注目してくれて、本当に一生に1度の経験

とはこういうことなんだろうな。


みんなと踊って、混ぜて、本当に楽しいひと時です。


ウズベキスタンの過ごし方


願い事を想いながら、7回かき混ぜると成就するとか。



その頃、先ほどうちに服を仕立ててくれた彼女が、今度は別の人の

髪を切るから見にきなよと。


以外や以外、使うハサミは散髪用のもので、剝きバサミまで使いこなす。

終わりはブローとセットまで。


ウズベキスタンの過ごし方


本当になんでも器用にこなすわ、彼女。



夜もふけ、まだ混ぜ続けるのかと思いきや、思いきや…

火を落として寝かすというではありませんか。


うちはこの1年数か月、スマラクは一晩中かき混ぜると聞かされて

きました。

しかし、実際は12時間ほど煮込んで、あとは朝まで寝かすそうです。


それを聞いて安心して寝ました。



翌朝、まだ熱を持ってるスマラクを取り分けます。


スマラク作りの総監督は、一番年長者のダンナさんの奥さんが

するようです。


ウズベキスタンの過ごし方


出来立ての「スマラク」

とっても優しい味がします。


ウズベキスタンの過ごし方



穏やかで優しい時間を過ごすことができました。

ウズベキスタンの好きなところの1つです。


ウズベキスタンの過ごし方


ありがとうございました。