ブログ更新をちゃんとするには、ネタは旬なうちに…
ということで、本日2つ目の更新。
頑張りマス。
最近、面白い話をいただいた。
あるTV番組で、父親について取り上げるらしく、その製作者が
ウズべキスタンの父親像について興味を持ったので、
情報提供してほしいと。
「父親は子どもとどう向き合うべきか」
大きなテーマだ。
まだ結婚して子どもを持ったことのない自分に何が分かる
のだろう…
そして、その人がいろいろ調べたところ、ウズの父親は
「厳格」「絶対」な感じのようで、そんな内容を期待しているよう。
そんな人もいるだろうけど、うちが知るところ、
実際そうでもないしなぁ…
それに、多くの父親が、他国へ出稼ぎに出ているなか、
子どもたちをみているのは、ほかでもない母親やマハラと
呼ばれる町内会のようなもの。
※マハラについては後述。
そちらの役割は非常に大きい。
まして中央アジアなので、隣接する国によって地方でも
いろんなカラーがあると思うし。
まー、それも情報のひとつとして、伝えるけど。
そんな感じで、自分の感じていることが間違いではないか
自信がないので、ウズ人に聞いてみることに。
スザニの帰りに、仲良しの細密画のおにーちゃんのとこへ。
このおにーちゃんは、うちの間違いだらけのウズ語を
ちゃんと聞いてくれるし、察してくれる。
それに、自分の考えを穏やかに話す人なので、
この人と話するのはとても好きだ。
Q:父親の役割ってなに?
A:それはもちろんお金をかせぐこと。
お金がなきゃ生活できないからね。
嫁の給料だけでは生活が成り立たない。
ご飯食べさせて、ちゃんとした服を着せてあげないと。
Q:うちの知る限り、多くの父親が出稼ぎに出てるけど、
子どもの教育やしつけは誰がするの?
子どもは寂しがるでしょ?
A:母親。それにマハラで子どもたちをみてるから。
子どもは父親を恋しがるけど、生活のためには仕方ない。
それを子どもも分かっている。
自分も子どものころ、父親が出稼ぎに行って寂しかった
けど、大人になって自分がロシアやカザフスタンに出稼ぎ
に行ってみて分かった。
まずは生活のために、お金がないと。
父親は子どもに悪い行いはするな、酒を飲みすぎるな
相手には親切にしろなど一般的なことは言う。
別にこれといって特別なことはしないよ。
自分が大人になれば、気付くと思う。
こんな言葉があるんだよ。
1人の子どもをヒヴァが世話する
1人の子どもに7組の両親がいる
それくらい、お互いがお互いを助け合っている。
だから、子どもたちは夜の11時まで外で遊んでいても、
誰も悪さをする人はいない。
そんなこと、ロシアやカザフスタンでは考えられないよ。
※実際、夏になると夜の11時くらいまで、みんな外で遊んでます。
Q:父親の決定は絶対?
例えば、娘が好きな人と結婚したいって言っても、
その両親が違う人のとこへ嫁がせたいと願うなら、
好きな人の元へはお嫁にいけないの?
A:ある程度は。でも、よく話し合って、結局はお金を
持ってる、力を持っている人のもとへ嫁がせる。
だから、決定する要因はどっちが力があるかかも。
【マハラ】
町内会のような集まりで、互助システムがある。
冠婚葬祭、マハラ抜きでは始まらない。
地方によるが、ホラズムでは結構近い血縁同士での
結びつきがあるので、同じ町内に親・兄弟家族がいるような感じ。
大体、1マハラ、300家族くらいと言っていたが。
まじ?300家族もいるの?うそー…
これも首都タシケントではもう少し減ると思う。
確か、1ブロックごとと聞いた覚えがある。
それに、いろんな地方出身者がいるタシケントでは、この形も
ホラズムのそれとは少し異なると思う。
そんなマハラも、最近は形を変えつつあるようです。
TVもラジオもない頃は、みんなマハラのなかで、
若者は若者同士で集まり、子どもは子どもたちで集まり、
同じ世代の人たちでそれぞれの家に集まって、夜長話を
していた。
それしかすることがなかったから。
だから、幸せなことも、困っていることもみんなで分かち合う
ことができた。
誰かが困れば、その人に牛をあげたり、自分たちのできること
をして助け合った。
でも、ちょっと生活が豊かになると人間の欲で、
人より良い生活をしたいと思う人が増えてきた。
昔に比べて、助け合いや目上の人を敬う習慣がへってきて
いると年寄りたちは言ってるよ。
理由は、お金、お金、お金の世の中になってきたからだと。
いまは、みんなの家にTVもあるし、PCもっている人もいる。
だから、みんなで集まっても、子どもたちは話さずにTVを
見てしまう。
大切なのは、お互いの顔を見て、お互いのことをよく話すこと。
ウズベクの人は心を開いている。
だから、相手も心を開いてくる。
相手を敬うから、相手も自分を敬う。
それが平和でしょ。
とまぁ、こんな感じの話でした。
まだあったけど、いまはもうおなか一杯な感じ。
話をしていると、ますます日本とウズは同じアジアだって
思わされる。
日本の一昔前の話だ。
「3丁目の夕日」ってマンガを思い出した。
小学生の頃の担任、良いマンガ持ってたなぁ。
いったい、何が幸せなんだろうね。
その人自身の価値観で、幸せなんて十人十色だけど、
田舎育ちの自分には、マハラな感じは好きだわ。
いやー。
多分2時間くらいはみっちり話してた。
おにーちゃんも細密画の仕事ほっぽり出して…w
まぁ、ありがちなめんどくさいことは絶対言わない、しない人なので、
うちも気兼ねなく話ができるんですが。
27歳のこの人。
うちが唯一、ウズ人男性で好感がもてた人。
ほんとにいい人だ。
ありゃ?
んで、結局製作者の人にはなんて言おうかな(笑)
マハラの話で盛り上がってしまったからなぁ。
そして、聞き取りも1人だけやし…
まぁー、いっか。
自分が感じてたことと大差なかったって話で(笑)














