50歳以上限定宿泊プランで確保した湖畔の宿「ホテル阿寒湖荘」で目覚めた朝。昨夜は、阿寒初釣行で50cm超アメマスを2本上げた祝杯でいつもより多く飲んでしまった。
時計は午前3時半だ。夏至が一昨日だったこともあり、もうすでに外は明るい。昼が長いこの季節は釣りに人にとって1年で一番良い季節ではなかろうか。
下に見える遊歩道にはチリンチリンと熊よけ鈴を鳴らしながらボッケへと向かう釣り人が。
早起きは三文の得というが、その釣り人を浴衣姿で腹をボリボリ掻きながら上から眺めている怠け者釣り人に得は訪れないだろう。
湖面を眺めると、岸から遠い場所でライズが散発している。
これが雨アラレのようなボッコボコのライズだったら身体も動いただろうけれど、3連戦の疲れからか、若干風邪気味ということもあり、ここは大事を取って釣り人を眺めるだけにした。
遊覧船乗り場を挟んだ対岸に釣り人一人がルアーロッドを振っている。届きそうなところにライズがあるけど、残念ながらロッドは曲がってこない。
この宿、ホテル阿寒湖荘さんは快適だ。支配人さんはじめ、従業員の方々も皆親切で気持ちがよく、夕食も華美過ぎず、ジジイフィッシャーの晩酌に美味しくちょうど良い量だった。次回はこちらに2泊程お願いしようかな?
昨日は阿寒湖で結果が出て嬉しかった反面、訃報のニュースが飛び込んで心が悼んだ。
あのように強く、どこまでも人に優しい素晴らしい方はそういない。言葉が出ない。
6:30からのホテルの朝食を済ませ、7:30出発、今日は屈斜路湖へ向かう。
途中弟子屈のコンビニ「セイコーマート」に立ち寄り、昼食を仕入れる。
いつも北海道を訪れた際にすごくお世話になるセイコマ。
ホットシェフもさることながら、カップに入った冷やしうどん・蕎麦・中華めんなど手軽だし、おにぎり一個の値段で秀逸。コンビニの王様といって過言ではない。セイコマ万歳!
屈斜路湖和琴半島キャンプ場の駐車場に到着。
4-5年前に一度訪れて、カスリもしないで敗退した場所だ。
フライフィッシャーが立ち込んで長尺ロッドを振っているがあまり釣れている様子もない。
セミは鳴いていない。時期がまだ早い?それとも終わった?
モンカゲロウがポツポツとハッチしているので、モンガケロウフライを結んで投げてみる。
ここはバックが取れないので台風カレーのような下手くそには釣りづらい。
習ったアンダーハンドキャストを繰り出すが、修業不足で飛ばない。
年初のシミュレーションでは、ヘッドの倍の距離をフライラインが飛んで行き、綺麗にターンオーバーしたセミフライにアメマスがガボッとバイトしている筈だった。
あくまでも「ハズだった」が現実はハズシだった。
ことわざに【年寄りの言うことと牛の鞦(しりがい)は外れない】というのがあるが、オレの場合は、【年寄りの振るロッドとラインはハズシばかり】か(笑)
来年はハマるようにもっと練習しよ。
樹木が湖面に覆いかぶさっている場所を横にキャスティングすると、ポンポンと魚が飛び出してくる。
けど、全部ウグイ。大小ウグイの入れ食い。ウグイ祭り開催中。
ウグイのライズに交じって、アメマスが飛び出してくることを信じて投げ続けたが、全部ウグイ。
やっと虹鱒が1匹だけ出てくれた。
一応虹鱒だけど、20cmほどの稚魚(^_^;)
その後、和琴半島の根元を右に左に移動してみたが、鱒族には出会えず昼で納竿。
またまた屈斜路でハズレを引いてしまったようだ。
早起きはしたのだけれど、浴衣着で腹をボリボリ掻いているようじゃあやっぱりダメだったか?疲れが先へ立ち集中力が欠けて、あれこれ試したいと思っていいたことが出来なくなってしまうなあ。
運と体力を阿寒湖までで使い果たした感がある。
クッシャロはアカンよりアカンかったデッシャロ。
Part6グルメ編(最終章)へ続く