先週末から姿を見せなかった彼女が来た。
子猫に囲まれて萌え死んでいるのがバレたのかとヒヤヒヤしていたが、どうやら杞憂だったようだ。
『クロちゃん、今日も美人さんだねぇ。どこ行ってたの?今ご飯あげるからねぇ~』
例によって、傍から見たら引かれる事請け合いのセリフを吐きながらスペシャルブレンドを振る舞う。
あっさりと食べ尽くし、おかわりを要求する彼女。
『どした?まだ食べるか?ちょっと待ってな、すぐに持ってきてやるからな』
私は猫缶を皿に盛りながらふと考えた。
彼女と会ってちょうど一年になる。
一年も経つのに未だに頭を撫でる事もできないとは…。
何か複雑な心境である。