うむ。
うむむむ…

個人比として読んでくださいね。
信者の方はご容赦ください。

微妙だなァ、『ベルセルク』最新刊…

読了したわけだけれども、
これは…微妙だなァ…
いわゆる黒の剣士の伝説と白き鷹の英雄譚を交互に見せて、
善悪の彼岸を描くって感じかなと思いながらも、
まあ34巻でグリフィスの本音が若干垣間見えたこと、
それでいて人の業に対する因果律と救済を描いているという点では…
「今回の海賊の話、いるか?」
という疑問が。

ほぼクトゥルー。
ラブクラフト。
崖の上のポニョな話でしたが…

っつーかね、終わるのかな、この話。
ライフワークになってるじゃないですか、正直。
で、三浦健太郎先生の流れからいけばやはり『グイン・サーガ』を思い出してしまって。
話を占めることよりも書き続けることを選択した栗本薫女史の大河作品に
なんとなくノリが近い。
でも冒険譚としての『ベルセルク』を果たして読者は望んでいたのかどうか。
結論が出るなら良いけれど(まあ「蝕」が一つの結論だったけれど)…さて?

なんだかんだ言って読んじゃうんですが、
読んだ後のガッカリ感が巻を追うごとに強まっているので
非常に購入をためらう漫画です。
まあそれでも買うわけですが^^;

水嶋ヒロか…

なんか小説書くやらなんやらなってるけれど、
その小説を誰も読んでないわけで、
売れるかどうかは未知数。
この未知数というのが売る側としては非常に悩む。
売れるのか売れないのか。
出版も水嶋ヒロの会社とどこぞの出版社が組むのかとか
その兼ね合いで刷り部数が決まってくるわけで
それによって分配が……

簡単に言うなよな、仮面ライダーカブト…

水嶋ヒロといえば仮面ライダーカブト。
そっから出てきた彼ですが、
かっこいいのはかっこいい。
でも商売用の文筆経験はないわけだから…

イラっとするね、こういうの。

芸能人本にカテゴリーされるのか、
辻仁成になっていくのか…

まあともかく、幻冬舎あたりで出版されるかなー。
そうなるとたぶん仕掛けるから売れるだろうね。
そんな気がします。
それなりな売れ方と思うけれども。

なんとなく、本の山から松本清張を取り出した。


カーシェアリングって何!?

有名な推理小説やスリラー系ではなく、
『昭和史発掘』という文庫9巻に及ぶ大作である。
清張が史実を追った作品というのは幾つかあるが、
非常にきっぱりした史観論者という印象を受ける。
また、資料を重んじ、それをリライトしていくという作業が、
彼の歴史をありのままに伝えるという使命感だったのだろう。
その点で自分の解釈を交え、若干のアレンジを加える司馬文学とは
まったく別のアプローチと感じて、僕は清張史観を支持している。

『昭和史発掘』は日露戦争後の政治状況から、
2.26事件までを克明に追った作品で、
日本軍部の暴走、つまりは太平洋戦争へとなだれ込む日本の有り様を、
「なぜそうなったのか」をきちんと清張なりの論理、ロジックで解き明かす、
戦後直後を描いた『日本の黒い霧』と連なる大作である。

なんでまた僕がこの作品を読み始めたかというと、
ニュースの報道や週刊誌などの見出しを見ていると、
なんとなく昭和初期の状況と、
現在の日本のあらゆる状況が似ている気がしたからだ。
なんでこうまで似てくるのだろう、
なんでこうなってしまったのかというのは、
「明治維新」以後の政治の在り方を考えないとたぶんわからない。
戦後の日本政治は最終的に権力闘争であり、金脈にまみれた。
昭和の初め、不況の中、軍部が実権を握るための権力闘争に明け暮れ、
その結果、クーデターへと連なり、最後はあの戦争へとつながるのだから、
現在もあながちそれを踏襲しかねないことなどないんじゃないかな、
と思ったりもする。

下手な小説より面白い。
事実は小説より奇なりでオススメする。うん。