ご訪問ありがとうございます。
心理カウンセラーの井上太一です。
明日は、月曜日ですね。
「さあ、またバリバリ仕事をがんばるぞ!」という方はいいのですが、
心理カウンセラーとしては、
「会社に行きたくないな~」という状態の方のほうが気になります。
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「会社に行きたくない」「仕事のやる気が出ない」ということがたびたび起きる方は、自分の中にある「イヤな感情」を深掘りして分解してみることをおすすめします。
例えば、「会社に行くのがイヤだ」という場合。
●自分の中では、何がイヤなんだろう?
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●給料? 人間関係? それとも今の仕事内容そのものがイヤなんだろうか?
↓
●そうだ、上司である課長とやり取りするのがとてもイヤなんだ。
↓
●では、課長のどの部分がイヤなんだろう?
↓
●顔? 声? 態度?
↓
●あの高圧的で上から目線の態度が疲れる。
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●それじゃあ、課長の態度を変えられるものだろうか?
↓
●いやいや、これまでいろいろと試してみたけど、かえって機嫌が悪くなって逆ギレされるだけだった。課長を変えるのは無理だろう。
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●じゃあ、上から目線の態度を気にしないでいられる方法があればどうだろう? それが手に入ったら、だいぶストレスが減るかもしれない…。
↓
●それじゃあ、どんな方法が考えられるんだろう…?
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といった具合に、どんどん具体的にしていく感じですね。
課長の言動のすべてがイヤだ! というケースは、あまりないと思うのですね。
課長のどの部分、何をされると・言われると自分はイヤなのか。
こうしたイヤな感情を、なるべく細かく分解して具体的にすることは、そのストレスに対処していくうえで、とても大事になってきます。
☆
ところで、心理カウンセラーという仕事をしていると、
職場の人間関係に関するご相談をよくいただきます。
管理職の方々からはよく、「上司との人間関係に悩む人が圧倒的に多いんでしょうね?」などと聞かれるのですね。
たしかに世の中全般では、○○ハラスメントが取り沙汰されることが多いせいか、上司と部下とのコミュニケーションエラーが頻発しているイメージがあるようです。
また、管理職の方々も、正直なところ、部下とどう接したらよいのか分からない・迷っているというケースにも、たびたび出会います。
ただ、ぼくの経験ですと、
「上司が苦手」という方と、
「同僚や部下が苦手」という方は、半々くらいの割合ですね。
いちがいに言えるものではないのですが、
同僚・部下が苦手という場合のほうが、カウンセラーとしては 示唆に富んでいる場合が多いという個人的な印象を持っています。
例えば昔、A子さんという30代の会社員の方が、カウンセリングに来てくれました。
A子さんの場合は、上司ではなく、むしろ同僚や部下との人間関係にストレスを感じて疲れる…というケースでした。
●苦手と感じる同僚や部下は特定できるのか?
●(先述したように)その同僚・部下のどんな言動にストレス感じるのか?
――といった部分をていねいに聞き取っていくと、
立場が同じはずの同僚、もしくは下のはずの部下から、高圧的な、いわば「上から目線」的な態度を取られると「自分が見下されている感じがしてしまう」。
そのことにA子さんは激しくストレスを感じていることが分かってきました。
この際、相手の同僚や部下が、本当に上から目線的な態度を取ったのかどうかは、大きな意味を持ちません。
その同僚や部下が、上から目線の態度を取ったつもりがなくても、それをA子さんが上から目線だ、自分は見下されている――と感じてしまうことのほうに、問題の本質があります。
カウンセリングを進めていく中で、A子さんは、以下のようなあまり好ましくない思考と行動のくせ(パターン)があることが分かってきました。
●なにかにつけて、同僚や部下と自分を比較しては、自分は劣っていると考えてしまう。
●仕事は完璧にこなさなくてはいけないという「信念」があり、小さな失敗や仕事上のミスをした自分を過剰に責め、自信を喪失していく。
●自分を責める時間が長い。例えば週明け・月曜日のミスであっても、その週末の土曜日・日曜日までずっとくよくよと考え続けてしまう——つまりおよそ一週間引きずってしまうことが頻繁にある。そして長く引きずっている自分を嫌悪し、さらに自信をなくしていく…。
このようなことが分かってきたため、ぼくはこの思考・行動パターンの修正を意図した心理療法のアプローチをおこなっていきました。
こんなふうに、
どんな場面でどんなふうにストレスを感じてしまうのか、抽象的なことから、より具体的にしていくほど、カウンセラーとしては対処法の提案をしていきやすいですし、相談者さんご本人もまた、日常の中で対処していきやすいはずです。
ざっくりとした・漠然としたストレスを、細分化していくことがいかに大切か、なんとなくお分かりいただけますでしょうか?
なお、カウンセリングの現場では、このA子さんのような思考・行動パターンをお持ちで、それがゆえに生きづらさとフラストレーションを感じておられる方に、たいへん多くお会いします。
その原因はさまざまで、一つに絞り込むことは難しいですし、絞り込むことに意味ないと思いますが、
幼少期における、両親との関係性から出発していると思われるケースが多いような肌感覚は、あります。
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くどいようですが、明日は月曜日。
また仕事が始まる…という方も多いことでしょう。
会社がイヤだ、仕事に行きたくない…とお感じの方は、
会社の・仕事の何に対してどんなストレスを感じているのか、ちょっとだけ深掘りしていただくと、対処法が見えてくるかもしれません。
なかなかご自身の感情の整理がつかないという方は、ご相談いただければと思います。
(この記事の一番下に、ぼくのメールアドレスを記載しておきます。)
では、今日はこのへんで。
お読みいただいて ありがとうございました。
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この記事を書いているのは…
井上 太一(いのうえ たいち)/心理カウンセラー
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