ご訪問ありがとうございます。

心理カウンセラーの井上太一です。

 

んな仕事でも、ある程度、予測をして対策を考えるということは求められると思います。

 

たとえばあなたが営業職で、取引先A社との大きな商談を控えているとします。

 

先方の担当者はなかなか一筋縄ではいかないことで有名な堅物です。

あなたの会社が提示した見積金額は、一発で通ったことは過去に一度もありません。

 

あなたは過去の事実に照らして、相手方が値引きを求めて来ることを見越して、やや強気の金額に設定しているとします。

 

 



 

 

たぶんぼくが同じ立場だったら、

 

① 上司に相談して「〇〇%までの値引きだったら商談を進めてOK」という権限をあらかじめもらっておくとか、

 

② 単なる値引きではなく、オプションのサービスを付加することで商談を成立させる可能性を探るとか、

 

③ 単価を低くする代わりに、発注件数を増やしてもらうよう交渉する

 

――などなど、いろいろ予測して対策を練ると思います。

 

 

 

仮に上記3つのカードを手にしているとしたら、

商談をまとめるという最終ゴールに向けて、どの順番でこのカードを切っていくか、いろいろとシミュレーションすると思いますね。

 

加えて、相手が堅物であればあるほど、



●これまではどうして上手くいかなかったのか、課題点を抽出し、



●同時になるべく多くの対策とその根拠を挙げ、



●それぞれの対策の実現の可能性を検討する

 

――という事前準備を入念におこなうと思います。

 

 

ちょっと話が脱線してしまいましたが、

まあ取引先の反応を予測して、何とおりもの対策を準備し、そのカードをもっとも適切と思われる局面で切る——というのは、主にビジネススキルというか、経験値というか、そういう範ちゅうに含まれると思います。

 

 



 

ビジネスシーンにおいては、こうした予測して対処するスキルというのは、なにかと重宝しますね。

 

 

しかし、ぼくはカウンセリングの現場で、

対人コミュニケーションにおいて、相手の反応を過度に予測したり、根拠のない感覚にもとづいて不安に陥るという方に、これまでとても多く出会いました。

 

 



 

 

言い換えれば、

不安な感情の根拠が思い込みや決めつけに基づいていて、客観的な事実に基づいていない傾向が強いということだと思います。

 



神医学の言葉で「予期不安」というのがあるのですが、

これは主に不安障害やパニック障害などを持つ人に見られる、何らかの良くない物事が起きること、あるいは自分がその物事をすることなどを想像して、不安感を覚える症状を意味します。

 

特に、一度発作が起こった時と同じ状況に対して予期不安を覚えることが多いといわれます。

 

 

 

 

 

つまり、とくに根拠はないにしろ、あたかもこの予期不安のような感覚を持ってしまい、自分は失敗すると思い込んで(決めつけて)しまう。

↓

 

結果として、本来お持ちの能力を発揮できずに、再び失敗してしまう。

↓

 

「思い込み・決めつけ」がその人の中では、あたかも「根拠」のように固着していってしまう

・

・

・

という悪循環です。

 

 

 

ちょっと変わった事例ですが、ぼくは過去のカウンセリングで、ある30代男性からこんなことを言われた経験があります。

 



 

 

「いま交際している女性がスリム体型なんですね。でも、中学生のころ、スリム体型な女性に告白してフラれた経験がありまして…。

だから今の彼女ともうまくいかないんじゃないかと思うんです…。早いとこ ぽっちゃり体型の人を探そうかなあ…」。

 

 

これ、ネタで言っているわけではなく、その彼は真剣に言っているわけですよ。

 

(あのねえ…じゃあ、ぽっちゃり体型の人とならうまくいくっていう根拠を聞かせてくれよ!)……と、ぼくは心の中で思うのですが、

 

その思い込みがいかに見当違いなものであったとしても、実際に彼はそう感じちゃっているわけです。

 

 

 

 

 

理性の部分では、中学時代の経験と現在は関係ないと理解はできていても、「スリム女性とはうまくいかない」という感覚に支配されてしまっている感じですね。

 

傍から見ればヘンな「信念」なんですが、本人の中ではそれが頑なに固着しちゃったような感じです。

 

 

このブログをお読みいただいているみなさんは、「中学生のころにスリム女性にふられた」ことと、だから、いま付き合っている女性ともうまくいかないんだ」ということは、イコールでつながらないと思うのですよ(^^)

 



でも現実には、(この男性はかなり極端ですが)このようなスパイラルに陥ってしまっている方がいらっしゃるわけですね。

 

 

 

 

 

そうした状態から脱していく心理的なアプローチというのは、いくつもあるんです。

 

ただ、どのアプローチをしていくかはまさにケースバイケースで、状況・状態に応じてもっとも適した/効果的と思われるアプローチ法を、心理カウンセラーとしては選択していきます。

 

 

 

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然ですが、クイズです😆

 

「優先順位づけ」「効率」ということを前提とした場合、以下のような場面でどの順番で行動するのが望ましいと思いますか?

 

 

【ケース1】

取引先に向かっている時に、何らかのトラブルがあったようで電車が駅から時間通りに発車しない。



A) 電車が止まった原因はまだアナウンスされていないが、いったん駅のホームに出て取引先に対して事情および遅れる可能性がある旨を連絡し、すかさずスマホでタクシーを手配する。

 

B) トラブルの原因が分からないため、対処しようがない。まずはトラブルの原因が分かるまで待ち続け、原因が判明した時点で対処法を決める。

 



 

 

 

【ケース2】

オフィスで、4種類の会議資料を印刷する。

 

A) 先にプリンターに4種類すべてのデータを送信し、印刷が完了した頃合いを見計らって、プリンターの所まで行って、すべての資料をまとめて回収する。

 

B) 書類が混ざって取り違えてしまうのが心配なので、データごとに印刷し、プリンターの所まで行って回収する。この動作を4回繰り返す。

いかがですか?

賢明な皆さんでしたら、どちらのケースもAを選択されると思うのですね。

 

 

 

 

時間は決して無限ではないので、効率を意識して優先順位をつけ、それをこなしていく——これは仕事の出来る人の条件の一つかもしれません。

 

ある部分で「段取り力」という言葉と重複して語られることが多いかもしれませんね。

 



でもこれ、なにもビジネスパーソンに限りません。

専業主婦の方々や学生さんにも、ぜひ持っておいていただきたいスキルなのです。

 

 



たとえば料理をするとき、レシピとにらめっこしながら忠実かつ丁寧に作っていたら、けっこうな時間をかけたのにもかかわらず、2品しかできなかった――などという経験はありませんか?

 



こういう場合、パスタを茹でている時間に、野菜の下ごしらえをしておくなど、時間を効率的に使うことを意識すれば、もう1品追加のメニューを作れるかもしれません。

 

 

 

☆

 

効率化という言葉を嫌う方に出会ったことがあります。

 

その方いわく、「時間に追われているように思えて嫌だ」というわけです。

 

 

もちろん、どのように時間を使うか、そのスタイルは人それぞれなので、別にぼくがあれこれ言う筋合いはないのですが、

「効率化」は単に「時間を短縮する」こととはちょっと違うと思うのですね。

 

 

 

たとえば、『各駅停車の旅』みたいな紀行番組、ありますよね。

 

目的地まで極力早く到着したい場合と、

目的地に到着するまでの時間や人との触れ合いなどの旅情を楽しみたいという場合、

両方あって当然だと思います。

 



この旅では、目的を今一度明確にすると、どちらを優先したいのかがハッキリして、自分の気持ちに合った選択をしやすいですよね。

 

 

 

 

先ほどのお料理だってそうですね。



1品ずつ正確に作ってみて、レシピを覚えたいという目的の場合もあれば、

できるだけ効率的に作り、浮いた時間を自分の趣味に充てよう…という場合もあるかもしれません。

 



要は、効率化の目的とは、「不必要な時間はなるべく短縮して、有意義かつ生産的な時間を増やしましょうね」ということなのだと思います。

 

 





 

不必要な時間を短縮するためには、物事の優先順づけが欠かせません。



明日やればいいことは、無理に今日やらずに明日やる——でいいと思うわけです。個人的には。

 



ちょっと話が脱線します。

 

ぼくは心理カウンセラーを目指す以前、カリブ海の島国・キューバを旅していたことがあるのですが、彼の地でキューバ人たちにもっとも刺激・影響を受けた部分は、これだと思います。 

 

彼らには、今日をできるだけ楽しみたいというラテンアメリカ的なスタンスが定着しています。

 

したがって、「明日やればいいことならば、今日やらずに明日に回せばいいじゃん。そのぶん仕事を早く終えて飲みに行こうぜ」——という思考・行動になります。

 

 

 

 

 

それに対して日本人は勤勉な国民性ですからね。

 

「明日のぶんもちょっと手をつけておけば、明日が少し楽かもなあ」などと、スケジュールを前倒しすることを良しとする人がいらっしゃいますよね。

 

 



もちろん 一概に良いか悪いかなどとは言えないのですが、

 

●常にスケジュールを前倒しする/前倒ししないと落ち着かない

 

●仕事は他人よりも早くこなさなくてはいけないと思う

 

●期日に間に合えば良い業務であっても、少しでも前倒しで終わらせたい

 

 

 

 

●常に高い要求水準を自分に課し続ける

 

●休日は仕事をこなすための「準備日」だと思う

 

●起きている間じゅう、仕事をしなくてはならない

・

・

・

こういうクセというかパターンが知らず知らずのうちに固着してメンタル不調に陥ってしまった方に、これでもかというくらい、ぼくはお会いしてきました。

 

 

 

 

どんなに忙しくとも、ちょっとご自身の生活を俯瞰で捉えつつ、

自分の行動一つひとつを観察することを習慣づけてみるといいかもしれないですね。

 

 

☆

 

ここで冒頭に書いたようなクイズに戻りますが、

 

例えば、朝起きてコーヒーを淹れようと思った時に、汚れたままのコーヒーカップがキッチンシンクの中に置いてあったとします。

 



A) 先にやかんに水を入れて火にかけ、お湯が沸くまでの間にカップを洗う。

 

B) 朝から汚れものがあるのはなんかイヤなので、先にカップを洗い、そのあとでやかんに火をかける。

・ 

こんな日常の、ほんのちょっとしたひとコマでも、

ああ、これはAの選択をしたほうが、ほんの少しでも時間が節約できて、少しゆっくり過ごせるかなあ…などという優先順位づけが自然に出来てくると良いですね。

 

 

 

 

 

分の行動を観察する・俯瞰で見てみるという ちょっとした取り組みで、

自分のやらかしがちなパターンを把握し、日常の中でそれを客観視し、

 

結果としていろいろなことが効率的に回り、

 

自分の時間も作れ、生活が豊かになることにつながるように思います。

 

 

 

 

そんなこと言われたって、自分の行動を俯瞰で観察するなんてできない…!とお思いの方。

 

実はこうしたスキルは、どなたにも備わっているものだと、ぼく個人は考えています。ただ、それが得意か苦手かは、個人差がある部分かもしれません。

 

一人ではなかなか取り組みにくいなあ…という場合は、ぜひカウンセリングを活用してください。

 

 

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井上 太一(いのうえ たいち)/ 心理カウンセラー

 

 

 

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ご訪問ありがとうございます。

心理カウンセラーの井上太一です。

 

年前、ある経営コンサルタントの方とお話をしていた時、「会社を辞める本当の理由とは?」という話題になりました。

 

 

転職にあたっての採用面接においては、退職理由についてネガティブな表現はNGとの理由から、

面接官に対しては「もっとキャリアアップしたいと思いました」――といったポジティブ表現で伝えるべし! というのが鉄則だそうなのです。

 

 

 

 

しかしながら、本音の部分では「上司や経営者の仕事の仕方に納得がいかない」という退職理由が圧倒的多数だそうなんです。

 

ちなみに「給料が低い」という理由で退職に踏み切る人は、データを見ると1割にも満たない――と、そのコンサルタントは教えてくれました。

 

 

そう、皆さんももしかしたらご経験があるかもしれないですが、

もうこの会社ではやっていけないな…と最終決断するに至る要因は、給与面よりは、人間関係だと思います。

 


 

 

 

☆

 

会社を辞める理由の第1位が「上司/経営者に納得がいかない」なのであれば、その上司/経営者のいったい何が問題なのでしょうか。

 

 

カウンセリングの現場では、様々なことで追い込まれ、メンタル不調に陥り、うつ病や適応障害になってしまい 休職や退職を余儀なくされた方々から赤裸々なお話を伺うことがしばしばあるわけですが、

その中でもお聞きすることが多い事例を挙げつつ、問題点を考えてみましょう。

 

 

 ☆

 

 

① パワハラ、セクハラなどの各種ハラスメント

 

これはもはや、論外と言ってもいいでしょう。

ハラスメントは、やってはいけないからハラスメントなのです。

 

ハラスメント加害者は後になって「そんなつもりはなかった」と判で押したように言いますが、要は受け手がどのように感じたかが問題なわけです。

 

ですから、ハラスメントという行為もさることながら、ハラスメントに対する認識・理解の低さは、部下が離れていく大きな要因と言ってもいいでしょう。

 

 

 

 

 

メンタル不調で休職に至った部下に対して、

「お前はもう(わが社に)置いておけない。病気で休職なんて認めない。辞めるか、グループ会社への出向か、どちらかを選べ」という選択を突き付けてきた…というお話も何度か聞いたことがあります。

 

 

こういうのは上司や経営者個人の資質の問題であると同時に、

それを放置してきた、もしくは対応が後手に回った組織の構造的な問題でもあります。

 

問題が起きてから対処するのではなく、問題を起こさない、そして問題が起きる前に対策を練っておかないと、優秀な人材ほど社外に流出してしまうでしょう。

 

 

 



② 部下に対する失礼かつ雑な態度

 

 

立派な人格者ほど他者に対する態度は丁寧である——というのは、本当だなあと思いますね。こういう方にお会いした時・仕事で関わる時は、嬉しいものです。

 

ところが、現実にはこれとは反対の人のお話を、これでもかというくらいお聞きします。

 

これまでカウンセリングで何度となくお聞きした失礼な態度を、以下に列挙してみます。

 

 

 

 

 

☑️(部下が)疑問点を確認すると、あからさまに溜息をつく。もしくは自分の説明不足を棚に上げて「こんなことも分からないのか!」と逆ギレする。

 

中には「オレに負担をかけるな!」が口癖の上司…なんていうケースもありました。部下の方がお気の毒です…。

 

 

☑️言葉遣いや仕草が威圧的で怖い。

 

「なんだオラ」

「あぁ?!」

「このバカ」

「てめえ」

——などという言葉遣いが頻繁かつ日常的。

 

ひどいのになると、「殺すぞ」という言葉が口癖になっている上司が耐えられない…というお話をお聞きしたこともあります。

 

 

 

ほかにも机をやたらとバンバン叩くとか、気に入らないとゴミ箱を蹴り飛ばし、それを部下に片づけさせる…なんていうお話も…。

 

こういうのは、今の時代は明確にハラスメントなんですが、それを理解していない上司が多いということなんでしょう。

 



☑️部下の質問や報告を鬱陶しそうに聞く。

 

 

 

部下の方が業務上の報告をしているのに、(ちょっと聞いてるんですか?)と言いたくなるような態度を取る上司…というのも、よくお聞きします。

 

あと、部下の方が「いまお時間よろしいですか?」と断り、「いいよ」と了解をもらった上で業務上の質問をしているのに、目も合わさずパソコンに向かいながら聞く上司というのも、よくお聞きしますね。

 

 

☆

 

ここまでのところは、ビジネスパーソンとしてのスキルうんぬんではなく、大人として/人間として何かが欠落しているという感じでしょうか…。

 

 

それでは次に、もう少しレベルが上と思われる問題を検証してみましょう。

 

前述の事例は、上司個人や組織の構造的な問題という側面が大きかったですが、

次の事例は 指示を出す側(上司)と、指示を受ける側(部下)の双方に、改善の余地があります。

 

 

 

 

 

③ 上司の指示が曖昧+部下の確認不足

 

残念ながら、これは本当によくお聞きします。

「定番」と言ってもいいくらい、よくお聞きします。

 



職場内でのやり取りは、業務上の指示を出す・受けるということに(基本的には)集約されると思われますが、そこにエラーが生じているケースです。

 

 

上司の側は、(いちいち言わなくても これぐらい部下は分かっていて当然だ)という思い込みから、詳細な指示を出さない。要は、曖昧かつ雑な指示になってしまうわけですね。

 

 

そして部下の側は、たとえそれに疑問を感じても、(こんなことを聞いたら馬鹿にされる/相手は気を悪くするに違いない)などと考え、

 

さらに悪いことにこれはきっと●●●●ということに違いない)と 指示内容を都合よく解釈し、疑問を解消しないまま業務に取り掛かる。

 

 

 

 

その結果として、この業務は上司の意図した結果には至らず、

 

上司は部下を叱責し、

部下は部下で(自分はダメな人間だ…)と過剰に自分を責める

・

・

・

という、なんとも哀しい悪循環を、これまで本当に数多くお聞きしてきました。

 

 

 

ごく普通に考えて、失敗しようとして・不成功に終わらせようと考えて業務に携わる人って、いないと思うのですね。

みんな成功させよう、成果を出そうと頑張るわけです。

 

ただ、その過程におけるコミュニケーションが、きちんとしていないわけですね。

 

 

 

 

これは個人としても 組織としても、改善の余地が必ず、そして大いにあります。

 

 

そしてこういうミスコミュニケーションが、指示を出す側・受ける側の無意識的な思考・行動の癖によって維持されているケースがたいへん多いです。

 

したがって修正していくためには、その個人および組織の問題点を抽出していくところから、丁寧に向き合う必要があります。

 

その過程において、変化が生まれるのです。

 

 

 

職場のミスコミュニケーションをなんとかしたいとお考えの方。

ご相談を承ります。

 

 

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