ご訪問ありがとうございます。
心理カウンセラーの井上太一です。
日々カウンセリングをおこなうなかで、謝るという行動に抵抗を示す方が、一定程度いらっしゃいます。
過去の個人的な経験をざっくりと分類すると、
●自分は全然悪くない、だから謝る必要なんてない
…というスタンスの方と、
●謝ってしまったら、相手に非を認めることになる
●謝ることは負けと一緒
…という思考パターンをお持ちの方の、2つのタイプがいらっしゃるように思います。
前者の「自分は全然悪くない、だから謝る必要なんてない」というスタンスの方は、そもそも自分に非があると考えません。
それに対して後者の「謝ってしまったら、相手に非を認めることになる」「謝ることは負けと一緒」という思考パターンをお持ちの方は、内心では自分に非があることは感じながらも、謝ることができません。
カウンセリングでお会いするのは、ぼくの経験ですと、後者のタイプが圧倒的に多いです。
もっとも前者の方は、物事がこじれて人間関係に軋轢が生じたとしても、それは自分のせいじゃないというスタンスなので、
そもそも問題を解決しようとカウンセリングにお越しになることが少なく、結果としてお会いする機会が少ないのかもしれませんが。
「謝ってしまったら、相手に非を認めることになる」
「謝ることは負けと一緒」
…という後者のタイプは、やや偏った思考にとらわれている印象を持ちます。
そしてこのタイプは、ちょっとしたきっかけで、
「悪いのはすべて私です」
「私って、ダメな人間です」
…という具合に、過度に自分を責める思考パターンに変化していくように思います。
人が生活するなかで、失言したり、場合によってはちょっとした誤解などが元になって、知らず知らずのうちに誰かを傷つけてしまうことは、多少はあるでしょう。
また、これまで仕事でミスしたことは1回もありません! という人は、おそらくいないはずです。
つまり、円滑な人間関係を維持するために、適切に謝罪するスキルというものは、実は必須のはずなのです。
また、「謝ることは非を認めること/謝ったら負けだ」タイプは、往々にして「問題の原因は100%相手にある」ということをおっしゃいます。
まあ、時にはそういうこともあるかもしれませんが、
大抵のトラブルの場合、(その割合の多少はともかく)双方に責任があることが多いように思います。
何といいますか、「0か100か」的な、やや偏った思考を頑なに持ち続けていると、おそらく仲間や組織から浮いてきてしまうと思うのですね。
それでもいい、それはそれで仕方がない、あくまで自分のスタイルを貫くんだ——ということであれば まあ周りがあれこれ言うこともないんでしょうが、
おそらく多くの方は、仲間や組織から浮いてしまう、孤立してしまうという状況を欲していないと思います。
であれば、
「謝ることは非を認めること/謝ったら負けだ」
「問題の原因は100%相手にある」
といった思考パターンを、
「自分に非がある部分については謝るが、そうでない部分は相手に改善を求めよう」
——という思考パターンに修正していったほうが、何かにつけてラクだと思うのです。
また、仕事でトラブルが生じた時なども、円滑に対処していけるようになるでしょう。
この修正については、カウンセリングで扱っていくことが可能です。
☆
あと、時々お見かけするのが、「自分は〇〇だから」という理屈で、失言や失敗の弁解をする人です。
このタイプは、必要に応じて謝れるのですが、「ひとこと余計なことを言う」クセが固着しているんですよね。
たとえば以前、こんな言い訳・弁解が口癖の女性経営者にお会いしたことがあります。
「すみませ~ん、あたしサバサバした性格だから、つい心にもないことを言っちゃうのよね」。
サバサバした性格であることと、心にもないことを言ってしまうという行動は、イコールでは結びつきません。心にあるから、言ってしまうのです。
(→ぼくがたまたまお会いしたのが女性だったというだけで、女性のほうがこのパターンを多く持っていると言いたいわけではありません。念のため。)
せめて、
サバサバした性格である
↓
つい飾らない本音を言ってしまう
↓
それによって傷つく人がいるのは理解している
↓
だから「こういう私を理解して」という主張ばかりではなく、自分も適切な発言をするようにしなければ
…というふうに自身の言動を分析・分解し、修正を図っていくのが良策かと思いますね。
言い訳や弁解を口ぐせにしていると、
「謝ることは非を認めること/謝ったら負けだ」タイプと同様に、周囲から孤立していくのは容易に想像できます。
繰り返しますが、おそらく多くの方は、仲間や組織から浮いてしまう、孤立してしまうという状況を欲していないと思います。
さあ、今やるべきことは何でしょう?
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この記事を書いているのは…
井上 太一(いのうえ たいち)/ 心理カウンセラー
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