ある日のことです。
ある旦那さんのパンツ入れで、青パンくんがしくしく泣いていました。
「どうした? 青パン、どうしてそんなに泣いているんだ?」
黒パンが声をかけます。
そこへ
「紺パンわ~~、森進一です」
紺パンがボケてきました。
「今、ボケてる場合じゃねーんだよ!」
黒パンがキレました。
「すみませ~~ん、兄貴~~そんなにキレないで下さいよ、パンツが真ん中から切れたら即捨てられちゃいますよ~~!」
紺パンはなかなか面白いことを言います。
「そんなことはどうでもいいんだ! 今、青パンが泣いてるだろう?」
黒パンがまた怒りました。
「何泣いてるんだよ、青パ~~ン、あ、判った! ティーバックにフラレたのか? それともパンティーにフラレたのか? じゃなければハイレグか?」(今あるのかな?💦)
紺パンは何だかドリフでいう加藤茶みたいです。
「バカかお前はっ!」
やはりですが、黒パンにペシッと叩かれました。
「いって~~、じゃあ何で泣いてるんだよ~~」
紺パンは青パンに尋ねます。
もう2週間も帰ってこないだ~~」
青パンは嘆きます。
それを聞いた黒パンと紺パンは、
「赤パンの奴、そういえば最近見なかったな~~、2週間も居なかったか~~それはヤベな~~」
黒パンは深刻になります。
「ええ!? 2週間! それはきっと洗濯物で干されて風で飛んでっちまったんじゃあないの!?」
紺パンがそう言った途端、青パンはもっと泣いてしまいました。
「お前な~~デリカシーってもんがないのかよ!」
黒パンは紺パンに言いました。
「す、すみません、兄貴~~、じゃあ、他のところに紛れているかもですね、ちょっとジーパン達聞いてみます!」
紺パンがジーパン達に赤パンのことを聞きます。
「いや、知らねーなー、そういえば最近一緒になることもないな~~」
更にTシャツ達に聞きます。
「赤パン? あいつ目立つから紛れていたらすぐ判るはずだけど」
更に更に、靴下まで聞いてみます。
「いや、あいつはいないよ」
やはりなことを言われました。
「赤パン兄ちゃ~~ん」
青パンくんは嘆きます。
みんなあきらめかけた頃に、パンツ達の主の旦那さんが、
「あれ~~最近、赤パン見ないんだけど」
と赤パンが居なくなったことにやっと気づきました。
「え~~知らな~~い」と奥さん。
「もう2週間も見てないんだけど」と旦那さん。
「じゃあ、風で飛んでっちゃったんじゃない?」
と奥さんは軽く言うので、パンツ達はええ~~!? となりました。
「風で……飛んでちゃったのかな~~」
「それは致命傷だあ~~」
パンツ達までもあきらめモードでした。
がしかしそんな絶望の中、旦那さんは赤パンに愛着があるのか、何と探し始めます。
数分経った頃、
「あったー! あったぞ! 赤パンあったぞー!」
旦那さんは叫びます。
途端、奥さんも含め、パンツ達は驚きました。
「どこにあったの?」と奥さんが尋ねると、
「ごめん、仕事場で予備で着替える用の袋の中に入れっぱなしだったあ~~ハッハッハッハッ……!」
旦那さんのうっかりミスでした。
赤パンは長い間……2週間ですが、袋から出して貰うと、
「あ~~よく寝たあ!」
とのん気に言います。
使われないのをいいことに、赤パンはここぞとばかりに寝ていたみたいでした。
パンツ達はみんなひっくり返ると、戻ってきた赤パンは、
「あれ? みんなどうしたの?」と不思議そうに言いました。
その後、泣きながら喜んでくれたのは弟の青パンくんだけで、他のパンツや服達は一気にしらけてしまいました。
おしまい
これはある意味、夫のノンフィクションを元に話が出来ました。
本当に赤いパンツが行方不明になり、自分で袋に入れっぱなしだったのを2週間も忘れていましたよ。(絵の模様とは違います)
なので私がとんだ濡れ衣をかけられるところでした
あ、あとそうそう森進一とかティーバックとか、変なボケは夫のアイディアです。すみません😣💦⤵️
次回分