わたしとコウモリ男子の奇妙な日常〈8〉1日を振り返ると… | いろいろしぃーのブログ

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「はあ~~~、1日長かった~~~」


家に帰ると、即座にベッドへ倒れ込む。



あれから学校での紘夜は……大変だった!


休み時間になると、女子達の塊が数メートル距離をとりながらついて来て…… 


で私と紘夜が移動する度に女子の塊軍団はいて……


こちらが止まると、あちらも止まる。


ある意味、だるまさんが転んだ状態に。


でお昼は相談室へ逃げ込み、やっとついてこなくなった。


当たり前だけど……


で紘夜も甲本先生も人間の時は人間の食べ物を食べていた。


「それなりに我々も人間に近しくなろうと訓練はしているんですよ」


甲本先生は事もなげに答えて見せる。


く、訓練って……⁉️


う、ますます判らん!


「とりあえず、早くコウモリに戻りたいと願うのであれば、命の恩人の人間の願い事を叶えることですよ」


再度、甲本先生に念を押されてしまう紘夜。


途端、


「だあ~~~! 判っているわ! もちろん判ってるって!」


やっぱり紘夜の本性はこれだよ。


紘夜の敬語はかなりキショイ。


「でお前の願い事は何だ? 行ってみろ!」と紘夜。


うわ~~! 単刀直入かよ!


「急に言われても……判んないよ~」


私はさすがに泣きそうになる。


「何かあるだろう?」


紘夜の顔がすぐ目の前で私を見て、赤面しながら、近い……近い……近い!


「近過ぎっ!」


思わず、紘夜の頭を右手でグイッと持って遠ざけた。


もう止めて……


「何だよ!」


やっぱりキレ気味になる紘夜。


それをみかねた甲本先生は、


「まーまー、紘夜様、無理強いはいけません、一緒に生活していくことで見つけるのですよ」


甲本先生に諭される。


「何だそれは? まどろっこしい!」


やっぱり突っぱねる紘夜。


「すぐには見つからないものですよ、そういうのは……」


甲本先生はやはり優しく微笑む。


何だろう? すぐ脇に天使と悪魔がいるみたい。



続き


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