- 八月からの手紙 [ 堂場瞬一 ]

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夏の甲子園大会がとっても高校野球らしく終了し、全国軟式高校野球大会では球史に残る試合がされていたりと、今年の夏も気温以上に熱い大会が行なわれましたね。
本書は、野球の魅力と可能性に見せられながら、戦争という不条理なものに巻き込まれてしまった、日系二世とアメリカ黒人の野球選手の物語。
戦後にこのような野球のドラマがあったことを初めて知りました。
みなさん、戦後の日本に「日本リーグ」(実際には「国民リーグ」)があっった、そして、アメリカでは大リーグが白人のためのリーグであった時代に「ニグロリーグ」があったことをご存知ですか?小生は全く知りませんでした。
本書は史実をベースに書かれているとのことですが、著者の堂場瞬一氏の力量がすごいため、どこまでが史実でどこからがフィクションであるのかよくわからない。というか、全てがフィクションであるかもしれないと思われてしまう作品です。読み応えがあります。
戦争小説ではありません。戦争という時代の「野球の国」の住人の友情物語です。多分、男の人、または、少年少女時代に草野球をやったことある人は共感できたり、考えさせられる部分がたくさんあるんじゃないでしょうか。
野球ってすごいスポーツで、全く知らない人でも、一緒にプレーし、なんだか知らないうちに話をし、しまいには仲良くなってしまう。でも、実は名前も聞いてなかった・・なんてことが昔は良くあったと思う。ボールとバットがあればできるスポーツ(ゴムの球ならグローブもいらない)だからな。別に、知らない人と野球しても、あの当時は注意されたりしなかった。まあ、おおらかな時代だったのかな。
なんだろう、読後にさわさか感ともやもや感が一緒にある。
もやもや感は切ない結末のせいだろう。爽やか感はそれでも野球の国の人として前を向いていこうとする姿勢に感銘をうけたからかもしれない。
読み応えもあり、面白く、内容も興味深く、お読みで無い方は読んでみてください。
特に「後書き」はいいですよ。- 八月からの手紙/講談社

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- 八月からの手紙/講談社
- 生存者ゼロ

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未開の奥地、または、孤島で住人が全員死亡した・・・・
このような状況を設定すると「新種の毒性の強いウイルスが現れた」まではだれでもが思いつくでしょう。
問題は、そのウイルスがどのように我々の生存区域へやって来たのか、また、ウイルスに勝つ(少なくとも共存する)ために取れる方法は・・・・
本書は未知の脅威に立ち向かっていく、人々の息遣いがわかる著者の描写力で書かれています。
お決まりのように何も知らずに手にとって、読みましたが、面白かったです。
登場人物は政府の人間も含めて、みな、魅力的です。
最初のテンポは少し重い(テーマ的にも重いので致し方無い)ですが、途中から、テンポが早くなり、最後は惹きつけられるようになります。
安生さんの本は初めて読みましたが、「どこまで勉強し、知識を集めればこのような本が書けるのだろう?」と尊敬させていただきました。機会があれば、次回作も読みたいと思います。
医学・医療に携わる者としては、こんな状態になってほしくないと思う反面、この状況の中冷静に対処できるだろうかと考えさせられる部分もありました。
ただ、「このミステリーがすごい」大賞受賞作につられて買うと、おそらく、「これって、ミステリー?」って思うんじゃないでしょうかね。
原題は「下弦の刻印」というのだそうですが、こちらのほうが合ってたかも~
- 限界集落株式会社

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「限界集落」ってご存知ですか?
実は、小生は知らなかったのですよ、この本を読むまで。
人が都会に集まり、地方都市の過疎化が叫ばれて久しい日本。
その中で、限界集落と言われる地域が発生し始めています。
それらの地方を活性化する、ひとつの提案がこの本にあります。
この本のことを実現するためには、相当な難問が立ちはだかることと思いますが、でも、現実が不可能では無いと思います。
物事を始めるための切っ掛けはどんなことでもいいと思います。
ただ、一人でできることであれば、自分の考えだけですべてのことがまかなえますが、人と一緒に何かを行おうとすると、同じ目標と目標に向かっていくための意思疎通は不可欠ですよね。会社ではよく云われる"報・連・相”ってやつですが。
この部分が、例えば、本書のように、きっかけが違って集まってしまった人達が集合体になって物事を起こそうとする場合には、難しいでだろうな~と思います。
地方を活性化する案としていろいろな案が出されますが、いつも思うのは一過性では意味がなく、どのような定常的な状態を作るのかにあると思っています。
本書の内容は、一つの案であるでしょう。
(もうすでに、同じような事にトライされている地方都市の方々がいらっしゃるかもしれません)
本書ではいろいろな過去を持った人が本当にいきいきと描かれています。
ほんとに魅力的なキャラクターばかりなので、派生した物語も生まれるのかな~と思いながら一気に読み終わりました。- 限界集落株式会社 (小学館文庫)/小学館

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- 限界集落株式会社 (小学館文庫)/小学館
- シルクロードの滑走路 [ 黒木亮 ]

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ビジネスは基本的に製品やサービスを提供し対価を得て、利益を出すことです。
これってあたりまえなことですよね。
対価が現金で支払われるのであればなんの問題もありません。
ところが、本書のように、飛行機のような高額な製品の取引となると、現金での対応は行われません。
何故って、何億円も一括で支払える企業はないんですよ。
取引先が企業なら、なんとなく理解ができるかもしれませんが、相手先が国であったら想像ができますか?
日本にいるとあまり考えられないのですよね、このあたりは。
小生が現在行っている仕事は、対象商品は全く違いますが、まさしく本書に書かれていることとです。びっくりしました。
本書には海外の国や企業を相手にビジネスをするときに危うさが全て詰まっています。
誤解を恐れずに書きますが、発展途上国や経済的に余裕のない国もしくは企業を相手にビジネスをするには、とても多くのリスクが伴います。
そのリスクの一つに信用商売による後払い、もしくは、支払い遅延があります。
まあ、本当にお金がないのかはわかりかねますが、製品は欲しいが代金は出来る限り後で支払うことが一般的になっています。
支払い総額が数十万円位でもこの姿勢だから面食らいますよ。
数十万円位であれば企業としても何とかなりますが、支払総額が数億円になると企業としても簡単には認められなくなります。
そのために、いろいろなリスク分散を行っているのですが、なかなか難しい。
本書のような小説は経済小説と言われることを初めて知りました。
もし、将来海外ビジネスに携わりたいと考えている人がいるのであれば、本書をぜひ読んで見てください。
そして、本書の巻末に用語集が掲載されていますが、意味はわからずとも、言葉はなんとか知っている状態になっていたほうがいいと思います。
小生は言葉が全くわからず、最初とっても大変でした。
「空港の滑走路の長さを覚えているかい?(中略)その長さでジャンボ機は飛べるかい?」
この感覚をいつも持っていれば問題はないんですが、ビジネスの現場にいるとついつい売上ばかりを追いかけてしまって・・・・・
海外ビジネスのリスクばっかり書いてしまいましたが、海外ビジネスには楽しいこともたくさんありますよ。端的には知り合いが世界中に出来ること。
M8(エイト) [ 高嶋哲夫 ]

¥802
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この題名で内容がわかる人・・・ってほとんどいないですよね~
訳もわからん物事に直面して、何も出来ずに立ちすくんでしまって、後から“ああ、こうしておけばよかった”って後悔することって、誰にでもあるじゃない。
本書の主人公は、その後悔を糧に頑張った。それこそ、人に何言われようと頑張った。
そして、その主人公とともに、今まで直面したことのない問題に立ち向かっていく人達の物語。
内容が阪神・淡路大震災で被災した主人公と彼の周りの人々の葛藤を軸に描かれているので、色々と考えさせられる点が多いです。
東京に大地震が起こったら、高速道路は、地下鉄は、都心のビル街はどうなってしまうのか、シュミレーションされています。
物語中に地震後歩いて家に帰る人達を描いている場面がありますが、まさしく、3.11の時はこの通りでしたので、びっくりしました。
でもね、この本がいわんとしているのはそこじゃないと思います。
“被災地での経験を風化させてはいけない”
個性豊かな登場人物も多く、内容も重厚ですが、物語にテンポ良いために、一気に最後まで読んでしまいました。
“誰だって、何も出来ずに後悔するときはあるんだよ。それは、問題じゃない。そこから、どう生きて、その経験を活かすかが大事なんだよ”
と背中を押して貰えるような気になる作品です。
電子版もあるんですね。知らなかった~
M8 エムエイト-【電子書籍】

¥702
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この題名で内容がわかる人・・・ってほとんどいないですよね~
訳もわからん物事に直面して、何も出来ずに立ちすくんでしまって、後から“ああ、こうしておけばよかった”って後悔することって、誰にでもあるじゃない。
本書の主人公は、その後悔を糧に頑張った。それこそ、人に何言われようと頑張った。
そして、その主人公とともに、今まで直面したことのない問題に立ち向かっていく人達の物語。
内容が阪神・淡路大震災で被災した主人公と彼の周りの人々の葛藤を軸に描かれているので、色々と考えさせられる点が多いです。
東京に大地震が起こったら、高速道路は、地下鉄は、都心のビル街はどうなってしまうのか、シュミレーションされています。
物語中に地震後歩いて家に帰る人達を描いている場面がありますが、まさしく、3.11の時はこの通りでしたので、びっくりしました。
でもね、この本がいわんとしているのはそこじゃないと思います。
“被災地での経験を風化させてはいけない”
個性豊かな登場人物も多く、内容も重厚ですが、物語にテンポ良いために、一気に最後まで読んでしまいました。
“誰だって、何も出来ずに後悔するときはあるんだよ。それは、問題じゃない。そこから、どう生きて、その経験を活かすかが大事なんだよ”
と背中を押して貰えるような気になる作品です。
電子版もあるんですね。知らなかった~
M8 エムエイト-【電子書籍】
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