結婚式場選びで候補地をまわります、候補の一つであるホテルに来ました
私「あなた、ホテルウェディング反対だったでしょ、何故ここに」
嫁「大丈夫、ここは見学するけど、ここは厳しいから」
私「なんで?」
嫁「高いから」
連れてこられたのは、当時オープンして数年の『リッツカールトン大阪』
私「なにこの凄いホテル、こんなとこにホテルが出来たんやね」
ランク付けするのは色んな要素があると思いますが、この当時の私が見た中では大阪で1番のホテルです
名古屋に居住してる私はオープンを知らなかった
嫁「その分、高いから」
私「なんでここを見学するの」
嫁「えっ、だって一度見てみたいじゃない」
女性の感覚です、男は可能な場所しか見ませんが、女性は見てみたかったら見学します
嫁「だから、そういう心づもりで見学して」
あれ、親父が入口でとまってる
私「どないしたの」
親父「・・・・これや、わしが求めたのはここや、ここやったんや~」
えっ、なにこれ
私「親父、ここは予算オーバーや、残念ながら俺の財力では無理や」
親父「ワシが出す」
私「えっ、何言ってるの」
親父「ワシが出すから、お前はここで結婚せい」
私「いやいや、そんな簡単に言っても相手の家のこともあるし」
一般的には知りませんが、式の費用は両家で按分の予定です、うちが良くても相手の家の予算もあります
親父「それもワシが全部負担する、とにかくここで」
ピコーン
私「いや、だから、あれ、なんかピコーンって聞こえたような」
振り返ると嫁がこちらを凝視してます
私「ちょっと待ってね、親父に事情を説明するから」
嫁「あなたのお父さんが全部出してくれるって言ったわね、それならここがいい」
私「え~~~、あなたホテルウェディングは反対だったじゃない」
嫁「ここは別、ここで出来るならここがいい」
あら、なんか変な方向に進んでるぞ
嫁「お義父さん、ここが気に入りましたか」
親父「ああ、ここでしなさい、予算は気にしなくていいから」
嫁「お義父さん、すごいですね、わかりました、ここでします」
えーーーー、あれほど衝突してた嫁と親父が急接近、いやまてよ、もしかして嫁の本命は最初からここか
そのために、最初に2件、興味のなさそうな式場を案内して3件目にここにくる
やり方が不動産屋やないか、親父がきっちり型にはめられてる
嫁「じゃあ、この後に見学を予定してたとこは断ってきます」
親父「ああ、そうしなさい」
しかし、嫁のご両親から
嫁の両親「TAI君、ここはちょっと・・・恥ずかしい話だけど、ここまでの金額は出せないと思います、早めにそちらのお父さんの目を覚まさせてもらったほうが・・・」
私「そうですよね」
・・・・・・
後日
親父「お前の結婚する相手の家に訪問するから日程を決めろ」
私「なにしに行くの?」
親父「結納やないか」
私「はぁ」
不動産以外の事はよくわかってない私、結納と言われてもピンときませんが、日程を調整し実家を訪問
結納をすませて帰ります、帰ってる途中で嫁のお義父さんから電話が
お義父さん「TAI君、ちょっと確認なんだけど、結納の金額間違えてない、これは多すぎるよ」
私「えっ、すいません、私はよくわからないので確認しておきます」
この時、親父は結納として数百万を置いていきました、意図としては予想外に予算がかかってしまった結婚式費用の穴埋めです
金額が間違えてないことを確認し伝えます
嫁「これで、資金は問題なし、さあ結婚式の打合せを進めるわよ」
こうして、リッツカールトン大阪で式をあげる事になりますが、話はまだ続きます
この話は面白いのでしょうか
よろしければ「いいね」とクリックをお願いします