国土交通省は10月3日、「2024年度 宅地建物取引業法の施行状況調査」の結果を発表しました。
それによると、2025年3月末時点での宅地建物取引業者数は13万2,291社となり、前年度より1.3%増加。11年連続で増加が続いています。内訳を見ると、国土交通大臣の免許を受けている業者が3,158社(前年より3.6%増)、都道府県知事の免許を受けている業者が12万9,133社(同1.3%増)と、どちらも伸びを見せています。
一方で、業者への監督処分については、免許取り消しが99件(前年より2.1%増)、業務停止が16件(51.5%減)、指示処分が32件(13.5%減)で、全体では147件(12.0%減)と減少傾向にあります。ただし、行政指導の件数は592件と、前年より11.5%増加しました。
また、宅地建物取引士(宅建士)の新規登録者数は3万336人と増加傾向が続いており、総登録者数は121万1,760人に達しています。
全体として、業界の登録業者・宅建士ともに増加が続く一方で、法令順守をめぐる指導や監督も引き続き行われており、不動産業界の拡大と健全化が同時に進んでいる印象です。_
