日々、一歌1053651

 

水なもとの

雪を溶かして

早緑は

燃え競ふらん

春ぞ来にけむ 

 

やはり敵わん!

そもそも志貴皇子という、その名さへ律動充満!

 

志貴皇子のよろこびの御歌一首

 

石走る

垂水の上の

早蕨の 

萌え出づる春に 

なりにけるかも

 

万葉集.巻八.一四一八

 

画/釧路湿原