青森市では市街地でも雪が積もった。観測数値としては15センチだったと思うが、大きな通りは車の往来で雪は消えている。とは言え、路面の凍結の恐れはあるので、冬タイヤでの走行が望ましい。
子供の頃、雪が積もると外に飛び出した。ぽんぽん、ぎゅっぎゅっと雪を固めて小さな雪だるまを作ったり、雪が多ければ小さな雪玉を雪原に置き、粘り強くコロコロと転がし
より大きな雪だるまを作ったりしたものだ。しかし、転がして雪玉を大きくするためには、少し湿っていたほうが良い。降った雪そのものが湿っていればびちゃびちゃな感じになって丸まらない。さらさらの雪が夜通し降って朝からお日様が出ると、雪に粘性が出る。さらさら雪と粘性を持った雪が混在することによって、綺麗に大きくなってゆく。
雪には色々な状態がある。冬の初めに降ることの多い湿った雪、いわゆるみぞれ。湿っていて粒の大きな濡れ雪。気圧が不安定なときによく降るあられ。そして気温が低い時のさらさらとした雪。文字で綴ると情緒を感じるが、これが毎日振り続けて毎日雪片付けをしなければならないと話は変わってくる。
真っ白で情緒的な雪は、北国の日常である。時に綺麗に感じるが、ほとんどの場合は雪片付けが頭をよぎる。
それでも、子供達ははしゃぐ。小さな雪べらを振り回して雪片付けのお手伝いをする。
雪国でなければ味わえない瞬間であり、大切な子供時代の思い出が詰まっている。